「28週後…」解説
あらすじ
新型ウイルス”RAGE(レイジ)”発生から28日後に英国全土が汚染され、生存者は脱出。人がいなくなったことで5週間後には最後の感染者が死亡。そして24週間後にはアメリカ軍主導のNATO軍の保護下で復興が開始されました。
ドナルド・ハリス(ドン)は、ゾンビから逃げていたとき、恐ろしさのあまり襲われている妻アリスを見捨てたことを悔やんでいました。
ひとりで生き延びたドンは、保護区で暮らしていました。そんな彼のもとに修学旅行先のスペインで難を逃れていた娘タミーと息子アンディが帰国します。
ドンは子供たちとの再会を喜ぶ一方で、アリスを見捨てて逃げたことを告げました。子供たちはせめて母の写真だけでもと、監視の目を盗んで保護区域外にある我が家に向かうとそこには、死んだはずのアリスがいたのです。
ドンたち3人は、追ってきた兵士に保護され、アリスは軍で検査を受け感染しているものの発症しないキャリアであることが判明。
これによりワクチン開発への期待が膨らみ、アリスは軍の隔離室で監視下に置かれることに。しかし、ドンはアリスを見捨てたことを謝ろうと隔離室に忍び込みます。
アリスが無症状キャリアの感染者と知らなかったドンは、アリスとのキスで感染しアリスを殺害してしまいました。
さらに、ドンは基地内で暴走し、感染は瞬く間に広がってしまったのです。
解説
2作目の主人公はドン(ロバート・カーライル)ですが、再感染を引き起こしたという印象が強く、その後はドイル軍曹を演じたジェレミー・レナーがベースで物語が進んでいたように感じました。
ドンは、妻を置き去りにして逃げたあげく、生きていたことを知ると謝罪して許しを請うようなクズで、再感染を引き起こし、さらにワクチンへの唯一の期待だったキャリアを持つアリスを殺してしまうという最悪な人物。
しかも、アリスを殺害したあと彼女と同じ虹彩異色症の息子アンディを執拗に追いかけるようになります。これは、妻を置き去りにしたことの罪悪感がウイルスによって怒りに変わったからです。
このシリーズの感染者の特徴は、怒りによる攻撃的な感じでドムの罪悪感はとても深かったため怒りも大きかったみたいですね。
軍の中で唯一再発を危惧していた主席医務官のロス少佐は、アリスの免疫が子供たちに遺伝している可能性を考えてアンディとタミーを保護したのですが、准将が選り分けるのは無理だと判断してコード・レッド(全住民の殺害)を発動させます。
そこでドイル軍曹は命令に背き、ロス少佐と子供たちを守るために街を出る決意をしましたが、感染者と軍に追われながらの逃走。そこで、ドイル軍曹の友人でアメリカ軍パイロットのフリンが彼らを助けようとしましたが、ロス少佐はドンに、ドイル軍曹は軍の火炎放射器で焼かれて死亡しヘリには乗れず。
(アンディはドンに噛まれて感染したものの発症しませんでした。アリスの免疫が受け継がれていたようです。)
フリンは、子供たちの保護を引き受けてヘリでヨーロッパまで連れて行きました。しかし、アンディが感染していることを知らなかったので、結果的にヨーロッパにウイルスを持ち込むことになってしまったのです。
キャスト
ドム役/感染したのち妻を殺害しアンディを執拗に追う。
演:ロバート・カーライル
ドイル軍曹役/ロス少佐とともにアンディとタミーを保護する。
演:ジェレミー・レナー
ロス少佐役/アメリカ軍の主席医務官
演:ローズ・バーン
フリン役/アメリカ軍のパイロットでドイルの友人。
演:ハロルド・ペリノー
アンディ役/母アリスの免疫を受け継ぐ
演:マッキントッシュ・マグルトン
タミー役/アンディの姉
演:イモージェン・プーツ