古相思曲(こそうしきょく)10話・11話・12話ネタバレ。李擁たちが近づいてくるのを見た沈不言と陸鳶は寝殿の中で身を隠して様子を窺っていました。李擁は皇帝が倒れているのを確認すると、偽の勅命を書き始めます。その時、皇帝が急に目を覚まし……。
10話 お元気で
ヒスイの玉佩
実は李擁は趙啓龍から晟国と北烈で盟約を結んで戦を避けようと持ちかけられていました。趙啓龍は現皇帝を殺して弟の北安王を傀儡として担ごうというのです……。
李擁と趙啓龍が近づいてくるのを見た沈不言と陸鳶は寝殿の中で身を隠して様子を窺っていました。寝殿に入った李擁は皇帝が倒れているのを確認すると、偽の勅命を書き始めます。
その時、皇帝が急に目を覚ましました。ところが皇帝は亡き先帝である父を捜し始め、自分を子供だと思っているようです。李擁はこれなら傀儡にするには北安王よりも皇帝の方が都合がいいと考えるのでした。
その後、沈不言と陸鳶は皇宮を抜け出します。2人で夜道を歩いていると、走って来た馬が陸鳶にぶつかりそうになりました。
沈不言が除けさせた拍子に陸鳶はヒスイの玉佩を落としてしまいます。それは沈不言が現代で老婦人から受け取ったものでした。
ヒスイの玉佩を見た沈不言が「どこで手に入れた?」と尋ねると陸鳶は驚いて「どういうこと?」と尋ね返します。
沈不言は自分がヒスイの玉佩の入手先を知らないのはおかしいことらしいと察し、3年間でいろいろあって忘れたようだと言い訳します。
沈不言の決心
家に帰った陸鳶は沈不言がヒスイの玉佩を忘れていたことに涙していました。そこへ李擁が訪ねてきます。李擁は陸鳶に皇帝が子供のようになってしまったことを話しました。
李擁は家臣に知られないようにするため、陸鳶が皇宮に入り侍女頭となって皇帝の世話をし自分が政務を取り仕切るという計画を話します。
陸鳶は自分が皇宮に入れば皇帝の命を守り、いつかは李擁の悪事を暴けるかもしれないと考えて計画に従うことにしました。
後から入宮の話を聞いた沈不言は反対しますが、陸鳶は「お元気で」と言い残して皇宮に向う馬車に乗り込みます。陸鳶は馬車の中で1人泣くのでした。
しばらくして陸鳶は皇宮に行くにはやけに時間がかかると思い、御者をしている倚華に「まだ着かないの?」と話しかけます。返事がないので陸鳶が馬車の前の布をめくると、馬車を走らせていたのは沈不言でした。
沈不言と陸鳶のことを思った倚華がこっそり沈不言と入れ替わっていたのです。沈不言は陸鳶に皇宮から離れて一緒に暮らそうと言いました。
陸鳶はとてもとてもそうしたいが、それでは李擁の罪を暴ける者がいなくなると答えます。その言葉を聞いた沈不言は今まで運命を変えようとしてきたが、自分が考えるべきことは君を支えることだったと言って謝りました。
沈不言は自分も一緒に皇宮へ行くと言って馬車の方向を変えます。感激して泣き出す陸鳶。ところが皇宮へ向かう途中、沈不言は急に胸を押さえて苦しみ出し……。