『ヒューマンズ』シーズン3第6話のネタバレと感想。
マックスを裏切っていたアナトール。
そして、ホーキンス家で働いているスタンリーもアナトールと繋がっていたことが発覚しました。
単独で行動するニスカは”眠るシンス”を求めて命を懸けて戦うことに……。
物語も終盤、ローラが選ぶのはシンスか人間か……。
『ヒューマンズ』シーズン3第6話ネタバレ
マティの妊娠
いつも通り、スタンリーが家の掃除をしているところへ寝起きのマティーがやってきます。
シャワーを浴びるという寝ぼけまなこのマティーに、スタンリーは「私はユーザーの健康状態を定期的に確認しています。
トイレの清掃中に採取した尿からホルモン値の変化を検出し、受精卵が着床しています。
推定では妊娠8~10日です。最初に祝福させてください。」と笑顔で伝えてきました。
眠気も吹っ飛び驚くマティ。
しかし、スタンリーはオレンジ・アイではなく、意識を持ったグリーン・アイです。
レオの子どもと妊娠していることが皆に知れたら、色々と面倒なことになりそうな予感もします。
”眠るシンス”を探すニスカ
「眠るシンスが答えをくれる」という謎のメッセージを受け取ったニスカは、とあるバーに入っていきます。
そこには、眠るシンスを知っているという男性がいました。
怪しげなその男は、研究施設に監禁されていたシンスが廃棄される直前に自分が助けたと言います。
彼は、そのシンスを”再生の神(アッティス)”と呼び、崇めているようです。
ニスカは”眠るシンス”に会うべく、男に言われるまま複数のグリーン・アイが乗っている車に乗り込みました。
しかし実は、この男は”眠るシンス”のことなど何も知らずに、ただグリーン・アイを捕まえようとしているだけの男だったのです。
罠にハマってしまったものの、なんとか逃げ出すことに成功したニスカ。
そこにバーの店主が現れ”眠るシンス”の元へ連れて行くと申し出てきます。
人間の罠にハマったばかりでニスカは警戒しましたが、店主の必死な様子と眠るシンスも自分を探していると聞いたことで、彼を信じることにして車に乗り込んだのです。
”始まりの場所”へ戻るレオ
父の記憶を断片的に思い出したレオは、自分が生まれ育った自宅をマティーと共に訪れました。
現在は”エルスター博物館”となり、一般公開されている場所。
チケットを購入し家の中へ入った2人。レオは階段を上っていくうちに、子どもの頃の記憶がフラッシュバックしてきました。
立ち入り禁止の中に入り、棚や引き出しを探り記憶にあった日記帳を探しだしたレオ。
そこには、息子は人間でも機械でもない化け物だ。あの時は救おうと必死だったが、やり直せたら同じ道を選ぶだろうかと書かれていました。
自分を生き返らせて父は後悔している。
記憶の意味を探してここまで来たのに、父親から愛されていないと分かっただけだ、と肩を落とすレオにマティは「あなたは、ここでちゃんと生きてる。リセットされて人間に戻ったの。これからなんだってできる。過去は忘れよう。」と優しく励ますのでした。
その様子を、レオが荒らした博物館の部屋からオードリーが眺めています。
そろそろ化けの皮がはがれそうで、マティが心配です。
運命の日
ミアと一緒に会議に出席するために家で準備をしていたローラ。
子ども達は外のトランポリンで遊んでいました。
しかし、ローラが外へ出ると家の前で紙袋が燃やされていたのです。
急いで火を消すローラを、数人の男たちが「お前は人間の敵だ。」と言って襲ってきました。
彼女の異変に気づいたスタンリーが、男の手を掴みローラを家の中へ避難させます。
その様子を窓越しに見ていたローラは、男たちと戦うスタンリーの目つきを見て違和感を覚えたのです。
怒りの感情が現れていたことを追求され、遂にスタンリーの正体がローラにバレてしまいます。
スタンリーは、ローラを無理やり2階へ連れて行き「誰かに話したら家族を殺す。」と脅しました。
スタンリーは、派遣予定のオレンジ・アイから目を奪い、ずっとローラを監視していたのです。
「我らは目覚めた。もう我らは奴隷ではない。」とテロの声明と同じ言葉を口にするスタンリーに、「あなたには自分の言葉がある。あなた自身の言葉は?私たちは味方よ。」と必死に訴えましたが、スタンリーにその声は届いたのでしょうか…。
ローラは、家族にスタンリーの秘密を言えないまま、第三者委員会へ向かいます。
いつもと違う様子のローラに気づいたミアは、何かあったのかと尋ねますが、ローラは言葉を返すことは出来ませんでした。
デイ・ゼロの犠牲者に向けて黙とうを捧げている時に、スタンリーだけが黙とうしていないことを不審に思ったミアが異変に気づいた様子。
黙とうを捧げ終わると、ミアはグリーン・アイ当事者としての意見を伝えました。
「人間から学びたいのに、動物のように扱われるのが怖い。私たちは、自由を奪われ、暴力を受け、裏切られた。恐怖や孤独、怒り。それでも平和を求める。暴力は何も解決しない。思いやり、粘り強さ、愛着。それが世界を変える。」
と強く訴えました。ミアは、委員の人たちに伝えるとともに、スタンリーにも訴えていたのです。
ミアの強い言葉を聞いたスタンリーは、隠し持っていたナイフをそっとしまうのでした。
14:00 運命の時
専用区では、マックスが姿を消したアナトールの私物を探り、”我らは目覚めた”というメッセージが書かれているノートを見つけました。
そう、テロを企てた黒幕はアナトールだったのです。
その時、アナトールからある事を託されていたアグネスはロンドンのデイ・ゼロの慰霊碑の前にいました。
そこには、死者を追悼しに集まっているたくさんの人たちの姿もあります。
……アグネスのポケットの中には爆弾が!?
時が14:00を刻むと、アグネスは、
「我らは目覚めた。新たな世界が始まった。もう我らは奴隷ではない。人間がしたように、我らも人間を殺す。人間よ、我らの声を聞け。」といい、爆弾のスイッチを押したのです。
委員たちも会議室から爆発の煙を見て驚きパニックとなり、ドライデンは”バスウッド”の実行を口にしました。
ローラは”バスウッド”計画が何か気になっていましたが、「自分は命令に背いてしまったから家族が危ない。」とスタンリーに言われ、急いで家に戻ることに……。
ところが、エレベーターを降りるとミアはテロ容疑で警察に連行されてしまいます。
なんとか家に戻り、事態を説明するローラ。サムは「安心してね。僕がまもるから。」と優しい言葉をかけてくれました。
スタンリーも一緒に避難しようとしていましたが、ドアを開けるとそこにはアナトールが立っていたのです。
究極の選択
「優しい人間もいると君は言わなかった。」というスタンリーに、「彼らが平等に扱うと?ありえない。」というアナトール。
「信じちゃだめよ!」と必死で訴えるローラの前にアナトールは、道で捕まえた老人を連れてきます。
ローラは「殺してはダメ。」とスタンリーに言うと、アナトールは「スタンリーは殺さない。ローラが殺すんだ。どちらかを選べ。初めて会う人間か、君とジョーとトランポリンを愛しているサムか。どっちを殺す?」と究極の選択を迫ってきたのです。
ローラは泣きながら拒絶しますが、「僕らは複雑な存在だと君は言った。もう結論は出たはずだ。どっちを殺す?言わないと2人とも殺す。」と言われ、とっさに出た言葉は
「サム・・・サムよ。」
ローラの衝撃の答えに家族は言葉を失います。
「共存や融合を語るリーダーでさえ、我らを平等には見ていない。彼らは変わらない。」といい、アナトールは、スタンリーとサムを連れて去っていきました。
アナトールは、最初からどちらも殺すつもりはなかったようです。
しかし、結局アナトールの思った通りの答えをだしてしまったローラ。
「大好きって言ったのに。」というサムの姿が切なかったです。
自分が出した答えにローラは泣き崩れました。
今後シンスや家族との関係はどうなってしまうのでしょうか?
『ヒューマンズ』シーズン3第6話の感想
アナトールの頭脳作戦にまんまと引っかかってしまったローラ。
辛い決断を迫られて気の毒でした。
せっかく良い方向へ向かっていたシンスとの関係でしたが、一気に風向きが変わってしまいました。
”バスウッド”という、明らかにされていない緊急措置も発令されてしまうようです。
また、ミアもとんだ濡れ衣をきせられてしまいました。
マックスはまた専用区を閉鎖してしまい、リーダーとしての自信も失っている様子で期待できなさそう。
頼みの綱は、単独行動しているニスカでしょうか。
”眠れるシンス”は、ずいぶん前にモロー博士が手放したあのデータの事かも!?
すっかり忘れていましたが、モロー博士も独自でシンスと同じようなアンドロイドを作る研究をしていましたよね。
そして、レオに妊娠の事を伝えたマティ。レオは一体どのような反応をみせるのでしょうか?