蒼蘭訣(そうらんけつ)~エターナル・ラブ~36話(最終話)ネタバレ。水雲天で婚礼が行われている時、東方青蒼は自分の体を乗っ取ろうと企む太歳と対決することに。東方青蒼は太歳を自分の心の世界に取り込み、そのまま自分もろとも太歳を葬ろうとし……。
36話(最終話)東方青蒼の蘇り
太歳の最期
水雲天で長珩と小蘭花の婚礼が行われます。
その頃、東方青蒼は自分の体を乗っ取ろうと企む太歳と対決するために息山に来ていました。東方青蒼は太歳を自分の心の世界の中に取り込みます。東方青蒼は太歳を閉じ込めたまま自分もろとも葬り去るつもりだったのです。
ところが太歳は東方青蒼に執拗に小蘭花の話を繰り返し、動揺した東方青蒼は隙をつかれて太歳に体を乗っ取られてしまいます。
婚礼中に水雲天の空が真っ暗になるのを見た小蘭花は太歳が体を手に入れたことを察しました。同時に蒼鹽海、雲夢澤の空も真っ暗になります。
仙族たちは太歳に体を乗っ取られた東方青蒼が空に浮かんでいるのを見ました。雲中君の呼びかけで仙族は力を合わせて太歳を鎮圧しようとします。
小蘭花は長珩が止めるのも聞かずに1人で前に出て東方青蒼に近づいていきました。仙族たちが全力で小蘭花を援護しようとする中、結黎が力尽きて倒れそうになります。その時、駆けつけた觴闕が結黎を抱きとめました。
続いて駆けつけた巽風や南北の幽王ら月族も仙族に加勢します。小蘭花がなんとか東方青蒼の目の前まで近づき口づけすると、東方青蒼は目を覚ましました。
雲中君は東方青蒼が太古に失われた慈悲の火である瑠璃火を使えるようになっていることに気づきます。東方青蒼は小蘭花に「私を殺せば太歳も死ぬ」と言って自分を殺すように指示しました。
小蘭花は泣きながら「できない」と言いますが、東方青蒼の「お前を救うことが私の使命なのだ」という言葉を聞き小蘭花は意を決して東方青蒼を攻撃します。
すると東方青蒼の姿は消え、小さな三日月が小蘭花の手のひらに落ちてくるのでした……。
500年後
500年後、戦神をやめた長珩は蕭潤として雲夢澤の道端で子どもたちに太歳の話を話して聞かせていました。そこへ丹音が来て軍に入ることにしたと報告します。長珩は空いた戦神の座にはいずれ丹音が就くだろうと言うのでした。
蒼鹽海では巽風が東方青蒼に代わり月尊となっていました。結黎は觴闕と孤児たちの面倒を見る生活を送っているのでした。
そんなある日、小蘭花が司命殿に持ち帰っていた小さな三日月が東方青蒼の姿に戻りました。東方青蒼は小蘭花に近づき口づけするのでした。
感想
東方青蒼が小蘭花の代わりに犠牲になって終わるのかと思いましたが、500年後に蘇るというハッピーエンドでホッとしました。これでやっと東方青蒼の夢の中のように司命殿で2人で暮らせるのでしょう。
これまでさんざん争ってきた仙族と月族でしたが、最後は民族を超え力を合わせて戦い全ての世界に平穏が訪れるというエンディングで心地よい余韻に浸れる作品だったと思います。
最初は仙族や月族の設定が壮大過ぎてついて行くのに必死でしたが、次第に登場人物それぞれが持つ苦悩が明かされてストーリーから目が離せなくなっていきました。
また東方青蒼も小蘭花もお互いに入れ替わったり、相手を欺く演技をしたりしてキャラクターが変わることが多い役でしたが、ワン・ホーディ―とユー・シューシンの演じ分けが素晴らしく見入らずにいられませんでした。
主役の2人を取り巻く人物たちもそれぞれ個性豊かで結末ではどうなるのかずっと気になっていました。ケンカばかりだった觴闕と結黎が最終的に幸せそうに一緒に暮らしていてよかったです。
長珩が戦神をやめてしまったのは意外でしたが、そういえば長珩は水雲天で戦神でいた時よりも雲夢澤で蕭潤として生きていた時の方が生き生きとしていた気がします。
お嬢様育ちの丹音が軍に入って戦神を目指すというのも予想外でしたが、赤地女子ももしかしたら戦神になる前は普通の女子だったのかもしれませんね。
万年、千年単位で話が進んで行くので日常から抜け出してファンタジーの世界にどっぷり浸りたい人にオススメのドラマです。