ドラマ『ボイス 110緊急司令室』4話ネタバレ考察。
妻を殺された敏腕刑事の樋口(唐沢寿明)と、父を殺された声紋分析官ひかり(真木よう子)がタッグを組み、殺人鬼を追う犯罪サスペンスドラマです。
過去と繋がり始める4話。
葵を拉致した犯人、新田は一体何者なのか?
過去の事件との関係性とは?
『ボイス 110緊急司令室』4話をネタバレ解説と共に紹介していきます!
『ボイス 110緊急司令室』ネタバレ感想
『ボイス 110緊急司令室』4話のあらすじ
葵(矢作穂香)が拉致されて4時間が経過。犯人は葵と交際中の新田(森永悠希)でした。
口封じのため新田に生き埋めにされたひかり(真木よう子)でしたが、樋口(唐沢寿明)のお陰で命拾いします。
沖原(木村祐一)率いる強行犯係は、葵救出に向け港で張り込みをしていましたが、対立関係にある“ECU”は、樋口を指揮に別で捜索をすることになります。
ひかりは樋口に、新田の葵への執着心を話し、新田と葵は恋人以上の関係なのではと疑います。
そんな中、緊急司令室では新田の意外な正体が判明していました。
それを聞いた栞(石橋菜津美)は、葵は廃校になった中学校に監禁されていると断言します。
葵の動画配信の時間が刻一刻と迫る中、樋口とひかり、石川(増田貴久)は廃校となった中学校へ向かい……。
『ボイス 110緊急司令室』4話ネタバレ解説
新田の過去と女性に対する恨み
新田は無作為にターゲットを選んでいたのではなく、最初から葵が狙いだったのです。
新田は過去に母親の不倫を許せず、家を放火し母親を殺害していました。
母親の不倫相手だった中学の担任教師こそが、葵の父親だったのです!
過去の母親の裏切りが許せず、女性はみんな卑劣で最低だと決めつけたことが動機でした。
「女はみんなそうだ!」と叫ぶ新田の顔は恐ろしすぎる殺人鬼の顔です。
新田は一緒に事件を実行した仲間を銃で撃ち殺し、葵が監禁される学校に爆破装置を設置していたのでした。
自分の経験をベースとした、残酷すぎる殺人です。
「娘がひとりぼっちになっちまう」
無事に葵が救出され、連行される新田はひかりにこう言います。
「娘がひとりぼっちになっちまう」
「あんな死に方したのに殉職とは可哀想だな」
ひかりしか知らないはずの父の最期の言葉を、新田は知っていたのです。
何故、新田は知っているのか?ひかりが詰め寄ると、新田は事件当時、ひかりの父親が殺される現場を目撃していたと告白します。
そして、犯人の顔をしっかりと見たと……。
ひかりは犯人の顔を聞き出そうとするのですが、沖原に阻まれ聞くことが出来ませんでした。
しかし、新田こそが、過去の事件の真犯人を捕まえる上で重要な鍵となる人物だったのです!
再び現れる犯人
車で連行された新田は腹痛を訴え、ガソリンスタンドのトイレへ行きました。
新田が個室へ入ると、監視役の刑事は電話のためその場を離れます。
刑事が離れた瞬間、新田はどこからか手に入れた鍵で手錠を外し、逃げようとしました。
すると……。掃除用具入れのドアが開き、全身黒ずくめの男が現れたのです。
隣の女子トイレに入っていたひかりは、隣の男子トイレの異変に気付きます。
新田のもがく声、忘れもしない父を殺した犯人の歯ぎしりする音。
そう、この男こそが、樋口の妻とひかりの父親を殺した真犯人だったのです!
予想もしない場面で現れた犯人。
樋口とひかりは、急いで新田の救出に向かいましたが、犯人は新田に硫酸を飲ませて殺害し、窓から逃走しました。
ひかりは、新田が死ぬ直前に言おうとしていたことを聞き取ることが出来ず、唯一犯人の顔を人物を死なせてしまうことになったのです。
犯人を手助けするもうひとりの人物とは?
混乱中の新田殺害現場に沖原が現れ、新田が使った鍵を回収します。
実は、新田と犯人を鉢合わせさせるため、新田が鍵を手にしガソリンスタンドのトイレへ行くように仕向けたのが沖原でした。
全ては偶然ではなく必然。
ひかりの父親の死を隠蔽したのも沖原なのか?犯人との関係は?沖原とは一体何者なのか?
『ボイス 110緊急司令室』4話の感想
先が読めず、ハラハラドキドキする4話でした!
不気味なシーンが漂う本作ですが、4話では印象的なセリフに考えさせられることも多かったです。
特に心に残るセリフを厳選しています。
前話での新田は、何人もの女性のレ◯プ動画を配信するサイコパスな犯人の印象でしたが、中学時代の辛い経験が殺人鬼に変えてしまったのだと思うと、何とも言えない気持ちになりました。
勿論、新田の犯行は決して許される行為ではありませんが、過去のトラウマがなければ新田の人生は今と違い、こんな事件も起こらなかったのではないでしょうか?
新田と樋口がもみ合いになるシーン、印象的な樋口のセリフがあります。
「心の痛みを知ったからこそ優しくなれる」
妻の遺体は身元も分からないほどだったと言う樋口。
彼もあの日からずっと辛い思いを抱えてきました。
誰にでもトラウマや思い出したくない過去はあるでしょう。大切なのはそこからどうやって前に進むかです。
樋口は、強引で乱暴な性格ですが、痛みを感じたからこそまた同じような被害者を出さないために、警察官として奮闘します。
言葉では多くを語りませんが、このセリフから彼の葛藤と苦悩と優しさと愛情を感じ取ることが出来ました。
葵は監禁されている時、ひかりの「諦めないで」という言葉に勇気をもらいました。
ひとりでいると不安になったり、どうしたら良いのか分からなくなる場合もありますよね。
でも、誰かが支えていてくれるだけで、心を強く持てることも多いのです。
「人の声が聞こえるのは支え」
とても胸に残る言葉でした。
『ボイス 110緊急司令室』5話の見所
あの日以来止まっていた過去の事件が再び動き出しました!
唯一犯人の顔を知る新田殺されてしまい、やっと見つけた手がかりを失ってしまった樋口とひかり。
沖原と過去の事件との関係性が5話の見所です。
今後も急展開が予想される『ボイス 110緊急司令室』に今後も期待です!