ディスクレーマー夏の沈黙(Apple TV+)第1話・第2話のネタバレ解説|考察|相関図。ルネ・ライト著書「夏の沈黙」を原作とするスリラードラマで、ケイト・ブランジェットが主演を務めます。公私ともに順風満帆な母親に1冊の本が届き、そこには自分しか知らないはずのある青年との悲劇が記されていました。
第1話〜第2話のあらすじ
ドキュメンタリージャーナリストのキャサリン(ケイト・ブランジェット)は20年以上のキャリアを持つベテランで、王立テレビ協会のテレビ・ジャーナリズム賞を受賞しました。授賞式に一緒に参加した愛妻家の夫ロバート(サシャ・バロン・コーエン)は、キャサリンの栄誉を心から喜んでいるようでした。ロバートは自分の財力に陶酔していたり、ナルシストな一面もあるもののキャサリンを愛してやまず、授賞式から帰るなりキャサリンを祝福します。
キャサリンはロバートの心遣いに喜びながらも、すでに興味は次の仕事に向いていました。キャサリンは大量の手紙に目を通し、小包に入っていた1冊の本を手に取ります。それは、「行きずりの人」というタイトルの本で、見開きには”我が息子ジョナサンに捧ぐ”と記されていました。さらに、次のページには”実在の人物との類似は偶然ではありません”との注釈もありました。
すっかりその本に読み耽るキャサリンでしたが、半分くらいまで読んだところで突然血相を変え、本を燃やし始めます。部屋の中で本を燃やしたせいで火災報知器が発動し、慌ててロバートが駆けつけました。状況がわからず困惑するロバートに、キャサリンはこの本には自分のことが書いてあると言って本を処分します。実は、この本にはキャサリンしか知らない彼女の暗い過去が記されていました。
「行きずりの人」の作者は、かつてキャサリンがひと夏の関係に陥ったジョナサン(ルイス・パートリッジ)という青年の母ナンシー(レスリー・マンヴィル)でした。しかし、ナンシーはすでに亡くなっており、父スティーヴン(ケヴィン・クライン)が彼女に代わって本を出版したのです。
キャサリンへの復讐を目的とするスティーヴンは、キャサリンの息子や夫にまで接触し、夫ロバートにはジョナサンが撮ったとされるキャサリンのセクシーな写真を送りつけました。これが決め手となり、ついにロバートは家を飛び出してしまいます。