「ダリル・ディクソン-キャロルの書」ダリルとキャロルの再会シーンは変更されていた

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「ダリル・ディクソン-キャロルの書-」©AMC
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「ウォーキング・デッド」スピンオフ「ダリル・ディクソン」シーズン2-キャロルの書-第4話で長い時間をかけてダリルとキャロルが再会しました。「ザ・ワンズ・フー・リヴ」ではミショーンとリックは第1話で再会しましたが、ダリルとキャロルの再会はより長い時間を要しました。さらに、感動的なこのシーンは当初予定されていたシーンとは異なるものだったのです。

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再会シーンを変更した理由

ダリル・ディクソン-シーズン2-The Book Of Carol第4話ネタバレあらすじ(キャロルの書)待ち望んだ感動の再会!

The Walking Dead: Daryl Dixon(c)AMC

待ちに待ったキャロルとダリルの再会は、ネストにジュネの戦士と凶暴化したウォーカーが侵入したあとでした。ネストの信者である青年がウォーカーに追われ、ダリルを拘束している”牢”に逃げ込みます。彼は持っていた鍵でダリルを解放し、ダリルは近くにあった武器を取り襲い掛かってくるウォーカーを倒し、その反対側ではキャロルもウォーカーと戦っていました。そしてついに2人はお互いの姿を見つけ、涙を流しながら抱き合いました。

しかし、ノーマン・リーダスがEW誌に語ったところによると、脚本にはそのように書かれていなかったとのこと。「最初は、彼女が牢獄で僕を見つけるっていうシーンで書かれてたんだでも、それを変えようって話し合ったんだ。」とノーマン・リーダスは語ります。

拘束されているダリルをキャロルが見つけて解放する、となっていたシーンをなぜ変更したのでしょうか?「感情の表現を変えたかったんだ。ただ彼女が僕を見つけて、僕が弱ってるだけじゃなくて、最初は弱っていて、それから脱出して殺戮マシーンに変わる――そして、その後に音が消えて、まるでレコードが止まった瞬間みたいに静かになる。周りではいろいろなことが起きてるんだけど、音が消えて『これって現実?君が目の前にいるんだよね』って感じる瞬間を作りたかったんだ。だからそこを一緒に調整したんだよ。」と話します。

最終的には、シーンの強さがカギになったとのこと。「ただ僕を見つけたっていうだけの展開じゃダメだったんだ。あの瞬間、エネルギーがとにかく凄まじくなきゃいけなかった。アドレナリン全開で、もう異次元のエネルギーを持たせたかったんだ。」

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ヒーローっぽいのは嫌だった

The Walking Dead: Daryl Dixon(c)AMC

それだけがシーンの変更点ではありませんでした。シーズン2の予告編に、ウォーカーに追われ怯えた青年が牢獄に入ってダリルに助けを求め、ダリルが鎖で縛られた腕を上げて応えるシーンは、当初ダリルが反対していたというのです。

「最初は、あまりにもヒーローっぽく感じたんだ。ヒーローであること自体は構わないけど、ヒーローらしく見せられるのが嫌いなんだ。だから自分の中では『これ、上手くいくかな?』って思ってたんだよ。」と語ります。

ダリルの意見を受けて、ショーランナーのデヴィッド・ザベルはそのシーンを一度だけ撮影し、腕を上げる代わりに、青年とダリルがただ目を合わせるような、より控えめな映像を選ぶつもりでした。

ただ、「ノーマンがこのシーンを気に入っていないのは知ってたから、最初は『これは使わないだろうな』って思ってたんだ。でも編集者と一緒に見た時に、『これ、めっちゃいいじゃん!だから使うことにしよう。ノーマンが削除してくれって言わないといいな』と思ったんだ。」と語りました。

これについてノーマン・リーダスは「みんなが気に入ってるなら、僕が間違ってたんだろうな」と笑っていたようです。

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最高に素敵なシーン!メリッサも絶賛

The Walking Dead: Daryl Dixon(c)AMC

キャロル役のメリッサ・マクブライドは、そのシーンをとても気にっていたようで。「あのシーンは本当に素敵だった。セットがとても美しくて、ダリルがウォーカーたちと戦いながら必死に前進している姿は本当に感動的だった。彼にとってはものすごく奇妙だったに違いないわ。彼女が彼を探しているなんて彼は全く知らないし、世界の反対側であんなに遠く離れていた彼女が、目の前に現れるなんて、信じられないくらい不思議だったはずよ!」とEWのインタビューで絶賛していました。

キャロルの視点ではどうだったのか?という問いに「まるで別の世界よ。実際に彼に会えるなんて思っていなかった。彼が目の前にいる!ここまでたどり着くのにどれだけ苦労したかを考えると、目の前にいるなんて感動的だった。美しく、素敵で、愛らしい瞬間だったわ。そしてすぐに現実に戻るのよ。このバージョンのほうが他のバージョンより断然好きだわ。」と語っています。

さらにメリッサ・マクブライドは、モン・サン・ミシェルでの撮影についても話していました。「高いところに行くほど風が強くて、とても寒かったのを覚えてるわ。本当に過酷な撮影だったの。素晴らしい場所ではあったけれど、私が撮影したのはイザベル(クレマンス・ポエジー)に会うシーンのためだけの頂上の撮影だったの。風も強くて寒かったし、夜間の撮影だったから本当に過酷だったわ!」と当時を振り返りました。

「ダリル・ディクソン-キャロルの書-」©2024 Stalwart Productions LLC.