終極筆記:あらすじ前編(第1~16話)。本作は三世代に絡む謎を解くため、仲間たちと不老不死を願った女王・西王母の謎を探る旅に出るミステリーアドベンチャー。「江湖英雄伝」のツォン・シュンシーとリウ・ユーニンが共演します!
1話~9話
魔鬼城へ(第1~5話)

呉邪は送られてきたビデオテープに隠されていた手がかりを頼りに廃墟の療養院へ行き、叔父の呉三省の恋人だった陳文錦が西王母宮について書いたノートを見つけました。陳文錦はかつて呉三省たちと西沙海底遺跡へ探検に行き、行方不明になっていたのです。
呉邪がノートを読んでいると化け物と化した霍玲が襲ってきました。張起霊が療養院に来て呉邪を助けます。また、黒眼鏡も療養院に来ていて、西王母宮の謎を解くための絵皿を持ち出します。呉邪、張起霊、黒眼鏡は、駆けつけた阿寧の車に乗って療養院から逃げ出すのでした。
呉邪たちは絵皿を持って遺跡の案内人である定主卓瑪に会いに行きますが、絵皿は欠けていて案内してもらうことができません。
一方、解雨臣と霍秀秀は絵皿の破片を持つ人物から大金で破片を買い取ろうとしていました。黒眼鏡は隙をついて破片を横取りしますが、結局は解雨臣と霍秀秀に取り戻されてしまいます。
黒眼鏡は解雨臣と霍秀秀に遺跡へ同行するように交渉。そこへ呉邪が現れました。呉邪と解雨臣、霍秀秀は盗掘の名家の子孫ということで子供の時に会ったことがあるのですが、解雨臣のことを女の子だと思っていたようです。
(確かに解雨臣たちが絵皿の買取交渉をするシーンより前に京劇の女形の扮装をした人物が出てきますが、それが解雨臣だったんですね!)
結果として解雨臣だけが同行し、霍秀秀は一旦家に帰ることに。
車に分乗して遺跡へ向かう途中で砂嵐に会い、阿寧の部下が行方不明になってしまいます。呉邪、解雨臣も車を離れて水がなくなり倒れてしまいますが、張起霊に助けられました。
魔鬼城と呼ばれる遺跡の前にたどり着いた一行は砂に埋まっている人を見つけます。その人物を助け、魔鬼城の中に入って行った者たちがいることを知った阿寧は呉邪と扎西と一部の部下を連れて遺跡の奥へと進みました。
遺跡の奥にあった古い船を見た扎西は急に怯えだし、阿寧は扎西と部下1人を残して船の中に入って行きます。船の中で倒れていた者たちを助け出そうとしている時、棺が落ちてきて阿寧の部下の1人が下敷きになってしまいました。
一行はこの船が海葬墓室だと気づきます。呉邪が棺を開けてみると、中には王族にしか使えない”三青鳥”の絵が描かれていました。また中の骨は子供の大きさにもかかわらず成人の衣が着せられていたのです。
一方、張起霊と解雨臣は黒眼鏡が阿寧と呉三省に二重に雇われていることを知ります。
呉邪たちは海葬墓室からなんとか脱出。待機していた仲間たちを呼んで副葬品のを運び出すと、壺から”屍ヘツ王”と呼ばれる毒を持った虫の大群が出てきて一行を襲いました。呉邪と阿寧だけが逃げ……。
その頃、呉邪たちを追っていた解雨臣と黒眼鏡は砂漠の下の地下道に落ちてしまいます。黒眼鏡は地下道の匂いから、ここはかつての石油のパイプラインだと推測するのでした。
また張起霊も、王胖子、呉三省の部下の潘子と合流して呉邪たちを追っていました。3人は扎西が置いたとみられる積み石をたどって行きましたが、道に迷ってしまいます。
(結局、張起霊も阿寧と呉三省に二重に雇われていたんですね)
そのうち、王胖子と潘子が仲たがいし、張起霊はこれは魔鬼城のせいだと言いました。異変に気づき積み石のところに戻った3人は、積み石には石が6個のものと7個のものがあることに気づきます。
6個のものは扎西が積んだと思われ、7個のものは何者かがわざと積んだようで……。
王胖子、潘子、張起霊は阿寧の部下たちが屍ヘツ王に襲われて死んでいるのを見つけます。状況から阿寧と呉邪が装備を持たずに逃げたと気づいた3人はテントから物資を持って2人を追うことにしました。
阿寧は自分たちを見つけてもらえるようにブレスレットにしていた古銅銭を岩に置きながら歩いていきましたが、阿寧も呉邪も水分不足で意識を失ってしまい……。
その後、古銅銭を見つけた王胖子たちが阿寧と呉邪を助けてくれました。
解雨臣と黒眼鏡は地下道を爆破してなんとか外に出るのでした。
西王母宮を目指して(第6~9話)

呉邪、阿寧、王胖子、潘子、張起霊は再び屍ヘツ王に遭遇。崖に追い詰められた一行は絶壁をつたって崖下へ逃げようとしますが、王胖子が蛇の卵のようなものの上に落ちてつぶしてしまいます。
王胖子の体には奇妙な生物が寄生していましたが、潘子が処理して事なきを得ました。しばらくして呉邪の具合が悪くなります。
落下した直後の王胖子に触られた呉邪も奇妙な生物に寄生されていたのです。張起霊が呉邪の体から奇妙な生物を切り出し、なんとか救いました。
一方、解雨臣と黒眼鏡は西王母宮への入口と見られる地下道を見つけ入っていきます。そこには先に潜入しようとしたと探検家の死体があり、解雨臣と黒眼鏡はそれは呉三省が残した暗号だと考えるのでした。
呉邪たち一行は王胖子以外がめまいで動けなくなります。道の両側にある人面鳥の石像の穴からめまいの原因となる音波が出ていると考えられ、王胖子は穴を塞ぎました。
解雨臣と黒眼鏡は数々の仕掛けを突破し、地下遺跡の奥へと入っていきます。そこには呉三省が残したとみられる水筒と”手を洗え”と書かれた紙が置いてありました。そしてそこの壁には西王母と周の穆王らしき絵が描かれているのでした。
遺跡のさらに奥の階段を上っていた解雨臣と黒眼鏡でしたが、仕掛けが作動して階段が下から崩れてきます。先に最上段まで上がった解雨臣は黒眼鏡を引き上げました。
階段を上り切ったところで黒眼鏡は仕掛けの上に座ってしまったことに気づきます。黒眼鏡は自分が離れたら仕掛けが作動してしまうので立ち上がらない決心をしますが、解雨臣は黒眼鏡に手を貸して立ち上がらせました。
(ココ、解雨臣と黒眼鏡に本当の友情が芽生えた気がして感動しました!)
すると、上から油が落ちてきます。黒眼鏡はここが爆発すると予想し、2人はさらに奥に逃げました。その奥は崖になっていましたが、解雨臣と黒眼鏡は崖下に飛び降りて爆発から逃れるのでした。
呉邪たち一行は熱帯雨林の中で大量のダニに遭遇。そこから逃げた後、張起霊は大蛇の死骸を見つけます。大蛇の死骸には大量のダニがいましたが、張起霊が自分の血を垂らすとダニはいなくなりました。
また、大蛇の死骸の中からは1980年代の懐中電灯や女性のものと思われる手の骨が出てきます。呉邪は骨は陳文錦のものではないかと考えました。ところが続けて死骸の中から阿寧と同じ古銅銭のブレスレットも出てきます。
張起霊は、骨は阿寧のものだと言い、阿寧は困惑するのでした。その後、大蛇の中からは軍用の手榴弾や拳銃も出てきます。
その後、生きている大蛇が現れ、一行を襲いました。張起霊は大蛇の頭に黒金古刀を刺しますが、黒金古刀は振り払われ、なくなってしまいます。一行は大蛇が入れない滝の奥の岩の穴に逃げ込み、なんとか助かるのでした。
穴の中には毒蛇がいて、一行は入ってきたのとは反対の穴から逃げ出します。ところが、穴の外にいた毒蛇に阿寧が咬まれ、命を落としてしまいました。
(えっ、阿寧はここで死んじゃうの?阿寧がヒロインじゃないの?)
呉邪は阿寧の遺体を背負って西王母宮に連れて行くと言います。西王母宮が沈んでいると思われる水辺に着いた一行はそこで夜を明かし、西王母宮に入る方法を考えることにしました。
夜中、一行は人影に気づきます。張起霊が人影を追っていき、呉邪たちが野宿していた場所に戻ると阿寧の遺体がなくなっていました。
呉邪、王胖子、潘子が呉三省に信号を送るために煙を上げると、危険を知らせる赤い煙が上がります。また、解雨臣と黒眼鏡もその赤い煙を見つけていて、毒蛇に囲まれていた呉三省の隊を助けました。そして西王母宮に続く地下水道を発見します。
呉邪たちは呉三省の所にたどり着く前に毒蛾の大群に襲われました。逃げ場をなくした一行は巨大な石像の口の中へ飛び込みます。そこは西王母に生贄を捧げるため祭壇で……。