『ポロス~古代インド英雄伝~』5話と6話。
今回はどんでん返しが数回あり、どハマリすること間違いなし!
セリフも素晴らしい!
一番気になるのは、バムニ王の豹変が本当なのか演技なのかという点でしょう。
この記事では、バムニ王の言動考察とネタバレ感想をお届けします。
『ポロス~古代インド英雄伝~』シーズン1第5話・6話のネタバレ
バムニ王の豹変は本当?演技?
バムニ王は、戦を止めるためにアヌスヤ王女に求婚し、2人は無事に婚儀を行いました。
翌日、アヌスヤ王女が目を覚ますとバムニ王の姿はありません。
直後、アヌスヤ王女の目の前に矢が放たれ、壁に突き刺さりました。
寝室の外を見回すとシヴダット宰相がおり、今にもアヌスヤ王女を殺しそうな勢い。
命の危険を感じたアヌスヤ王女は逃げ回るも、シヴダット宰相に追い詰められてしまいます。
転んだ拍子に顔に傷がついてしまう王女。
いよいよ殺されるかと思ったその時、バムニ王の姿が見えました。
バムニ王は、アヌスヤ王女の顔の傷に気づき、シヴダット宰相を叱責します。
しかしその後、思いがけない言葉がバムニ王の口から放たれるのです。
「言ったはずだ。脅かすだけで良い、殺すなと」
バムニ王は、アヌスヤ王女を脅かすことを容認していた――。
それを知ったアヌスヤ王女は、動揺を顔に滲ませます。
さらに、「我々が滅ぼすべきは、兄上(シヴダット宰相)を辱めた敵国のおごり」と言葉を続けるバムニ王。
アヌスヤ王女は驚きと悲しみの表情を浮かべ、口を開きます。
「では……これは復讐なのですか?求婚も戯れだったのですか?」
「とんでもない。兄上への戯れ(屈辱)に対する返答だ」
さらに言葉を続けるバムニ王。
「我が命より尊い兄を、そなたの兄は辱めた。
殺すのはたやすい。
だが一瞬で殺しては真の復讐にならぬ。
真の復讐とは、生かして地獄を見せること。
あの男は兄を辱めた。
そして私は、あの男の妹(アヌスヤ王女)を辱める」
出典:公式サイト
その後、宮殿に戻ったバムニ王は、シヴダット宰相に「これで復讐は終わった」と言葉をかけました。
アヌスヤ王女にキツイ言葉を放ったのは、兄・シヴダットの気を晴らすためだったのかもしれませんね。
しかし、まだまだ納得できない様子のシヴダット宰相。
どうやらこの先も、シヴダット宰相の怒りがおさまることはなさそうです……。
アヌスヤ王女が復讐を決意!?
ダレイオス商人は、バムニ王がアヌスヤ王女に辛らつな言葉を放っていた場面をすべて見ていました。
ダレイオスと言えば、先日の商取引で5倍の買値を提示するも断られた商人です。
商取引では失敗しましたが、大成するチャンスを虎視眈々と狙っていたダレイオス。
そんな時に、アヌスヤ王女が不当な扱いを受けているのを目撃し、ある計画を思いついたのです。
ダレイオスは、悲しみに暮れるアヌスヤ王女に近づき、声をかけました。
「あなたは不当な扱いを受けた。お望みならば復讐の手を貸しますよ」
そして、ダレイオスの祖国とアヌスヤの祖国で手を組み、バムニ王の国を滅ぼしましょうと提案。
アヌスヤ王女は思案したあと、「良いでしょう」とダレイオスの提案を受け入れました。
ダレイオスは祖国行きの船に案内しようとしますが、アヌスヤ王女は一度宮殿に戻ると言います。
「商人と女は似ている。
商人は利益を逃しはしない。
女も逃がさない。――復讐の時を。」
出典:公式サイト
アヌスヤ王女のドンデン返し
アヌスヤ王女は、ダレイオス商人と共に宮殿に戻りました。
アヌスヤ王女を見て「恥をさらしに戻ってきたのか」と嘲笑するシヴダット宰相。
「ええ、戻ってきました。ただし恥ではなく、真実を携えて」と王女。
アヌスヤ王女はさらに続けます。
「陛下は仰いましたね。私たちの遺恨が、外からの侵略を招くと。それが今、現実になりました」
そう言って、ダレイオスに向き直り、厳しい視線を向けるアヌスヤ王女。
そして、「手を組んでパウラヴァ国を滅ぼそう」とダレイオスが持ちかけてきたことを、バムニ王に報告するのでした。
「遺恨が私を岐路へといざないましたが ――
私は自らの意志に従って進むつもりです。
インドに邪悪な視線を向けるどの国も、私は許しません。
私を王妃とお認めにならなくても、私はここで暮らします」
そう話した後、アヌスヤ王女は剣を持ってバムニ王の前に立ち、言いました。
「陛下。あなたも今、岐路に。私がここで暮らすことをお認めになりますか?それとも、今ここで私を亡き者にしますか?」
バムニ王はしばしアヌスヤ王女の顔を見据え、「家無き者だからここに置く」と決断を下すのでした。
バムニ王の決断に不満を示すのは、兄のシヴダット宰相。
すべてアヌスヤ王女の詭弁ではないか、嘘で丸め込もうとしているのではないかと強く疑っている模様。
とは言え、王の決断に口を出すことができないシヴダット宰相は、王女が宮殿で暮らすことを渋々認めます。
その代わりに、王女をつらい目にあわせようと考え、薄汚い小部屋に閉じ込めることに。
部屋に向かう途中、使用人たちは敵国のアヌスヤ王女に対して、辱めの言葉を浴びせます。
部屋に着くなり声を上げて泣くアヌスヤ王女。
それでも王女は、何度心を砕かれても、信念を捨てずに生きると心に決めるのでした。
『ポロス~古代インド英雄伝~』シーズン1第5話・6話の感想/考察
ヤバい!面白すぎます!
5話6話だけでも話が一転二転して、ドンデン返しのたびに心を持っていかれました。
まず5話ですが、物語が予期していなかった方向に……。
思慮深いと思っていたバムニ王が、態度を豹変させたことにショックを隠せません。
前回の求婚シーンは胸きゅんだったのに、アヌスヤ王女に復讐の言葉を次々と浴びせるとは……。
王は基本、自分の胸の内を見せないものですが、このバムニ王も見事に隠しています。
「我が命より尊い兄上を、そなたの兄は辱めた。だから私も同じように、そなたを辱める」
殺すのは一瞬の復讐にしかならないから、生き地獄を味わわせる。というバムニ王が怖すぎました。
求婚を本気で信じたアヌスヤ王女が気の毒すぎますし、お似合いの2人だと思っていただけに辛い展開です。
しかし、よくよく考えてみると、バムニ王の豹変は演技なのかもしれません。
屈辱を受けて怒りがおさまらないシヴダット宰相のために、あえてアヌスヤ王女を貶めたのかも。
シヴダット宰相の目の前で貶めることで、シヴダット宰相の気を晴らそうとしたのではないかと思います。
アヌスヤ王女を大切に扱ってしまうと、シヴダットの不満が爆発してアヌスヤ王女を本当に殺してしまうかもしれない。
そう危惧したバムニ王が、あえて演技をしたのではないかと推測します。
アヌスヤ王女が汚い部屋に案内される時、バムニ王は後ろから見守っていたので、やはり豹変した態度は演技なのだと思います。(思いたい!)
そしてバムニ王は、兄・シヴダット宰相のことをかなり大切に思っているようですね。
シヴダットも、バムニ王が自分に敬意を払い大切に扱ってくれるからこそ、宰相という地位に甘んじていられるのかもしれません。
6話では、不当な扱いを受けたアヌスヤ王女が、ダレイオス商人にそそのかされて復讐することを決意。
と思いきや、王女がダレイオスと手を組んだくだりは演技だったというドンデン返しでした!
何が一番凄いって、セリフが凄い。素晴らしすぎる。
ストーリーも面白いのですが、ストーリーを紡ぐためのセリフが素晴らしすぎて、どハマリしています。
ちなみに、主人公はまだ産まれていません(笑)
主人公が登場する前からこれほど面白いとは、恐るべしインドドラマ!
『ポロス~古代インド英雄伝~』次回は?
これまでは、パウラヴァ国での出来事がメインでした。
主な登場人物は、パウラヴァ国のバムニ王とシヴダット宰相。
そして、敵国のアンビ王とアヌスヤ王女。
6話のラストでは、マケドニア国の様子が映し出され、新たな物語が展開していく予感がします。
マケドニア国では、アヌスヤ王女と同様に部屋に閉じ込められている女性がいました。
女性の名はオリュンピアスで、マケドニア王の妻。
アヌスヤ王女が国のために自分の幸せを犠牲にする女性ならば、
オリュンピアスは、己の誇りのためならどんな犠牲もいとわない女性のようです。
ちなみに、オリュンピアスから産まれてくるのが、後のアレクサンドロス。
一方のアヌスヤ王女から産まれるのが、主人公のポロスとなっています。