【ホームカミング】シーズン1ネタバレと感想。
”ホームカミング”は、戦争から帰国した兵士たちの社会復帰施設。
そこでカウンセラーの仕事についていたハイディは、4年後故郷へ戻りウエイトレスとして働いていました。
しかし、彼女は”ホームカミング”での記憶を一切覚えていなかったのです。
なぜハイディは4年前の記憶をなくしてしまったのか?
実はこの施設には恐ろしい目的が隠されていたのです。
【ホームカミング】あらすじ
2018年、ハイディ・バーグマン(ジュリア・ロバーツ)は、フロリダにある帰国移行支援センター”ホームカミング”でカウンセラーとして働いていました。
そこに、新たにウォルター・クルーズ(ステファン・ジェームス)という若い兵士が入所してきます。
担当としてウォルターを支援するようになったハイディは、カウンセリングを通してウォルターと心を通わせていきました。
そして4年後、ハイディは故郷へ戻りウエイトレスとして働いていました。
そこへ国防省の監査員トーマス・カラスコ(シェー・ウィガム)が、ウォルターに対する苦情調査のため店を訪れます。
トーマスは施設での出来事や、退職した理由をハイディに尋ねますが、彼女は当時の記憶を全く覚えていなかったのです。
ハイディは、トーマスと話したことをきっかけに、4年前のことを独自に調べ始めます。
2つの時間軸で繰り広げられる心理スリラー。
ハイディの身に一体何が起こっていたのか?そして施設の真の目的とは?
【ホームカミング】キャスト
ハイディ・バーグマン役(ジュリア・ロバーツ)
”ホームカミング”で退役軍人たちの社会復帰をサポートするカウンセラー。
4年後はウエイトレスとして故郷で働いています。
ウォルター・クルーズ役(ステファン・ジェームス)
戦場でトラウマを抱え、帰国後に”ホームカミング”に入所した帰還兵。
コリン・ベルファスト役(ボビー・カナヴェイル)
”ホームカミング”でのハイディの上司。
トーマス・カラスコ役(シェー・ウィガム)
国防省の捜査員。
ウォルターについての苦情捜査で”ホームカミング”を調べています。
アンソニー役(ダーモット・マローニー)
ハイディの恋人。仕事に追われるハイディの元を去って行ってしまいます。
エレン・バーグマン役(シシー・スペイク)
ハイディの母親。
【ホームカミング】のネタバレ
ハイディはなぜ記憶を失ったのか
前半は、謎が謎を呼ぶという感じで、少し地味な印象をうけるストーリーですが、それが全て伏線となっており、7話くらいから一気に物語が加速していきます。
この施設は、トラウマを抱えた兵士の傷を癒してから故郷に帰すというのは表向きで、本当は全く正反対。
真の目的は、兵士たちのトラウマの記憶を消して、再び戦地へ送り込む人体実験施設だったのです。
薬を混ぜた食事を入居者に提供し、徐々に記憶を消していくのですが、そこでハイディはウォルターがトラウマだけでなく大切な思い出も一緒に消えてしまっていることに気づきます。
施設のやり方を疑問視し反発したハイディは、6週目の薬入りの食事をウォルターと共に食べてしまいました。
ウォルターは、すでに食事が終わった後に再び食べたことで投薬量が2倍となり、ハイディはいきなり6週目の食事を食べたことで、2人に副作用が起きたのです。
1度食べただけで記憶が消えてしまう、それほどまでに恐ろしく強い薬に背筋がゾッとします。
記憶を取り戻したハイディ。ウォルターは?
ハイディは、記憶を取り戻すことができましたが、2倍の薬を摂取して退所したウォルターはどうなったのか?
ウォルターのその後が気になったハイディは、カウンセリング時に2人で話していた場所へ向かいます。
そこにいたウォルターは、ハイディの事を覚えていませんでした。
しかし、ハイディは穏やかに暮らしている様子のウォルターを見て安心した表情を浮かべました。
その後、この2人が恋に落ちるという匂わせる方で終わりましたが、年の差がありすぎるという気も……。
最後のエンドロールまで気が抜けない
”ホームカミング”を運営していた、コリンが所属するガイストという会社。
トーマスによって悪事が暴かれることになったのですが、最終話のエンドクレジットの後のシーンまで気が抜けませんでした。
エンドクレジットは飛ばしてしまう方も多いと思いますが、このドラマは最後まで見る必要があります!
エンドロールの後、コリンの新しい上司となったオードリーが、少し様子がおかしくなり新しい試験薬を手首に塗っていました。
この薬がシーズン2につながることになるのか?というところです。
ミニ情報:ホームカミングとは?
このドラマで施設の名前として使われている”ホームカミング”という言葉。
一般的に”ホームカミング”といえば、アメリカでは卒業生たちを年に1度母校に招待して、ダンスや同窓会など各種イベントを楽しむ伝統的行事として有名です。
ほとんどの高校や大学で行われており、年間行事の中でも1、2を争うビックイベントとなっています。
【ホームカミング】シーズン1の感想
派手に進んでいくストーリーではありませんが、少しずつ少しずつ明かされていく真実にドキドキします。
コリンが追い詰められていく様子も、コリンのイライラ感と共に良く伝わってきました。
カメラワークなどの映像演出もすばらしく、4年後のストーリーは画面両端が黒く圧迫感のある構図となっていますが、ハイディが全てを思い出した時にサーっと一気に広がり、背筋がゾゾゾ……となりました。
ストーリーを追うごとに、全て緻密な計算の上であることが明らかになっていくという本作。
米大手紙のレビュアーが大絶賛しただけある見ごたえ満載のドラマでした。
シーズン2の製作も決定
映画女優がテレビドラマの主演で話題となった【ホームカミング】。
Amazonはすでにシーズン2の製作に向けて動き出していますが、残念ながらジュリアはシーズン2には出演しないとのこと。
シーズン1で監督を務めたサム・エスメイルも、シーズン2では監督としてメガホンを握らないことが伝えられています。
とはいえ、2人とも製作総指揮としては引き続き携わるとのことなので、また新たに生まれ変わるシーズン2も見逃せませんね。
作品情報
【製作国】
2018年 アメリカ
【製作総指揮】
マイカ・ブルームバーグ
【監督】
サム・エマニュエル
【脚本】
マイカ・ブルームバーグ