【エージェント・オブ・シールド】シーズン6ネタバレ第5話。
地球ではメイがサージに、宇宙ではフィッツがハンターに拉致される他、ライトハウスに運ばれた遺体の内部に潜んでいた宇宙生物がエージェントを襲う。
新たな展開へと動き出した【エージェントオブシールド】シーズン6第5話。
そしてゼファーが地球に帰還。
そこには……。
【エージェント・オブ・シールド】シーズン6あらすじ
サージに捕えられて薬を打たれたメイは、コールソンと過ごしたあの日々の幻覚と現実の狭間にいました。
目の前に居るサージとコールソンが重なり……。
しかし、その直後メイは悪夢に引き戻されてしまいました。
「君は暴力的だから薬を盛った」というサージ。
そして間もなくトレーラーは、サージの目的の地へとたどり着いたのです。
サージは、スノーフレークに「ジャコとパックスはシールドに捕まったから自分たちしかいない」といい、彼女ひとりで”仕事”に向かわせました。
その一方ライトハウス内では、ケラーの一件とジャコとパックスの尋問で慌ただしく動いていたのです。
マックは、ヨーヨーにケラーのお悔やみを言うと同時に、自分が彼女から離れた理由も伝えました。
長官として重い責任を負わなくてはならなかったこと、コールソンのようになれるか不安だったこと、以前はヨーヨーが支えだったこと。
しかし、ヨーヨーにとっては、もうすでに終わったことで”ボスとエージェント”それが本音だと強がりを言ったのです。
以下、結末に関する重要なネタバレを含んでいますので、未視聴の方はご注意ください。なお、地球と宇宙の2シーンで描かれているため、それぞれ地球編と宇宙編に分けてお伝えします。
【エージェント・オブ・シールド】ネタバレ(地球編)
サージとメイ
メイは、顔が同じでもコールソンではないとハッキリ区別をつけ、サージを始末することだけを考えていました。
拘束されながらサージを睨み付けます。
サージは武器が入ってるトランクを確認すると、それを持ってメイの近くまでやってきてこう言いました。
「いろいろな世界へ行った。楽園にもゴミためにも。だが こんな星は初めてだ。ここでは皆が俺を知ってると言う」
出典:【エージェント・オブ・シールド】シーズン6第5話から引用
そしてトランクを開けてナイフを取り出すと、詳しく聞かせろと言うのです。
メイが自分を睨む様子から、コールソンを恨んでいるのではないかと推測したサージ。
しかし、メイの表情から彼女がコールソンの死を悼んでいることに気づき「この顔は君を苦しめているだろう」と言いますが、メイは「あんたを殺すのは平気」だと強気の姿勢を崩しません。
さらに、コールソンを「俺の偽物は人工生命体か、シェイプシフターか」と尋ねますが、メイにとってはサージが偽物。
彼は人間、立派な人であんたとは大違い。あんたが問うのは”俺は何者だ?”の間違いだといったのです。
それに対し「誰かの夢は誰かの悪夢だ」というサージ。
そこにスノーフレークから”任務完了”との報告が入ると、メイは顔に布を被せられ、どこかに移動させられました。
死後動き始める遺体
どこかの地下に連れて来られ布袋を外されたメイ。
目の前には口輪をつけられた男性が膝をついて座らせられていました。
サージは「通過儀礼だ、男を殺せ」とメイに指示し、さらにわめき始めたらアバラの下を刺せとナイフを手渡して男の頭を撃ち抜いて殺害します。
スノーフレークが男の口輪を外し、サージが「幸運を祈る」と手錠の鍵を放り投げると、その場から立ち去ってしまいました。
メイが手錠を外していると、先ほど撃たれて死んだはずの男が襲い掛かってきたのです。
倒されたメイに覆いかぶさって来た男の口から、謎の生物が姿を現しメイに寄生しようとしていました。
少しの間メイは、素手で戦っていましたが最後にサージの置いて行ったナイフで男のアバラを刺して殺したのです。
男の状態は、ケラーの時と全く同じ。
死んだ直後に、体から何かの突起物が現れ、まるで木のように変化しています。
始末を終えるとすぐ、サージとスノーフレークが部屋に入ってきました。
どうやらサージは、メイを仲間に向か入れたいようで、その後”仕事”についてメイに話したのです。
その頃、ライトハウスの研究室では、ベンソンがケラーの検視とともに、体から出た突起物について調べていました。
ベンソンは前回、ナイフに毒が塗られていたと思っていましたが、実際はそのナイフから化学反応が起きて寄生生物を麻痺させていたことが分かったのです。
6時間後、生物は不活性化したのちに死亡。
ケラーから突き出た、奇妙な結晶構造のものと同じ成分で固まっていることまで判明していました。
そしてそれは、ヨーヨーがかつて見た事があるものだったのです。
サージの目的が判明!
サージはメイに、先ほど始末した男に寄生していた生物について話をしていました。
その生き物は、異世界から来た”シュライク”と呼ばれる原始的生物で、寄生した宿主が死ぬと暴れて新しい宿主を探すとのこと。
メイに乗り移れずに叫び声を上げながら変身したというその生物は、宿主のエネルギーを破壊の力に変える事が出来るそう。
サージの話を聞いたメイは、彼らの目的が”シュライクの退治”であることに気づきます。
ただ、この生物に限ったわけではなく”異世界の者を探知して殺す”ということでした。
だから、未来から来たディークを異世界の者として認知したのでしょう。
そうであれば、前話でジャコが言っていた「他の標的とは信号が違う」というのにも納得がいきます。
サージはさらにメイに説明しました。
”パチャクテク”が来ると……。
パチャクテクは”すべての死”を意味するもので、やつら(寄生生物)は創造主のためだけに動く。
サージが言うに「創造主は怪物で、やっと止めるチャンスが来た」ということでした。
怪物をずっと追い続けていたというサージにメイが「いつから追ってるのか、数週間前なのか1年前なのか、その前の記憶はあるのか」と斬り込みましたが、サージはメイが生まれる前からと答えたのです。
DNAは100%一致したものの、彼はやはりコールソンとは別人なのか……。
サージが地球に来た目的は、シュライクを食い止めるために地球に来た理由はシュライクを食い止めることで、冷酷な悪という顔とは一変。
シュライクから星を守ろうとしていたことがわかりました。
転移を食い止める方法としては、”病巣を切除して創造主が来たらすべて焼き尽くす”
地球を焼き尽くして止めるという計画に、メイはまずスノーフレークの隙をついて失神させ、運転しているサージの首を絞めて戦います。
車内で繰り広げられた激しい戦いの結果メイが勝利を飾り、気を失っているサージとスノーフレイクを連れてライトハウスへとトレーラーを走らせたのです。
モノリスと宇宙生物との繋がり
ライトハウスに保管されている3つのモノリスは、それぞれ別のものを操っています。
ひとつは時間、もうひとつは空間。
しかし、3つ目のモノリスが何を操るのかは分かっていませんでした。
ベンソンが言うには、モノリスと宇宙生物の分子の成長の仕方がよく似ているとのこと。
モノリスが時空を操るなら、宇宙生物は生死を操るのかもしれないというのです。
もし、この生物が多数いたら、奴らの狙いは何なのか。
ケラーの前に犠牲になったハロルド・シムコーは、レイ・ラインに向かっていました。
ベンソンが言うに、「レイ・ラインは星のエネルギー経路だ」。
もし、レイ・ラインの交わる場所で同じプロセスが起きているとすれば、星が滅びるほど膨大な被害になってしまうとのことでした。
そこでベンソンは、壁に埋まっていた男が繰り返していた言葉を思い出したのです。
【エージェント・オブ・シールド】ネタバレ(宇宙編)
ハンターより同盟の方がマシ?
ゼファーは、デイヴィスが”ハイ”の時に乱射した弾がヒューズに当たり、パイパーが修理をしていました。
一方で、デイジーとジェマはイノックに、「ゼファーの燃料は、ジャンプ1回分しかない。フィッツをさらったハンターの行先に心当たりはないか」と聞きますが、彼は唯一の友を失ったことの脱力感で答えにならず。
デイジーたちは、「未来ではイノックが自分の命に代えて、守ってくれた。だから自分たちにとっても大切な友人」だと話ましたが「任務に成功したならなぜ自分は追われているのか?」という疑問が浮かんだのです。
デイジーは、フィッツやイノックを追っているのは同盟(複数の異星人が参加している組織)だと思っていましたが、イノックに言わせればハンターより同盟の方がマシとのこと。
ハンターは最凶のクロニコムだからフィッツは解放されないというのがイノックの見解でしたが、ジェマは「それなら戦うまで」と、引き下がるつもりはありません。
その時、突然ゼファーの電力が落ちナビもスラスターも機能が停止すると同時に、目の前に同盟の巨大宇宙船が姿を現したのです。
デイジーは、ゼファーを復旧させて近い星系に逃げようと言いますが、次から次へと他の宇宙船が現れ逃げ場を失ってしまいました。
クロニコム星が消滅!? 未来を変えた時空のひずみが原因か?
ゼファーは同盟の船にドッキングされ、デイジーたちは同盟と戦わざるを得なくなってしまいます。
同型の船が、フィッツと自分が乗ってた船を追ってきたというイノックの話から、「ドアが開いたら銃撃開始」というデイジーの指示で、4人はドアに銃口を向けて待ち構えていました。
すると、イノックは自分たちを殺す気なら真っ二つにしているはずだから、同盟とは関係ないだろうと、ドアを開けてしまったのです。
ドアを開けた瞬間、イノックは後ずさり。
入ってきたのは、アタラというクロニコムでした。
アタラは、殺傷能力が高くイノックを嫌っているとのこと。かつてはイノックの上司だった。
アタラは”宇宙に干渉した罪で”イノックを裁くために追っていたということでしたが、それだけが目的ではない様子。
デイヴィスとパーパーは隔離され、デイジーとジェマはイノックと一緒に連行され閉じ込められてしまいました。
かつては同盟のものだったという巨大宇宙船。しかしアタラは、「今は違う」というのです。
その理由は、生き延びるためでした。
イノックは、アタラが威圧的に振る舞っているのに違和感を覚え、何か隠し事があると察します。
「我らの故郷が滅び 生き残りは船で避難した。」
「怪現象の噂は聞いていた。突然 星全体が滅びるのだ。それが我々の故郷に…事の始まりは空間にひずみができ 災厄が入り込んだ 対策を論じたが実行には至らず手遅れに 災厄は広がり星を飲み込んだ 」
出典:【エージェント・オブ・シールド】シーズン6第5話から引用
さらに、ジェマが災厄の原因は何かと尋ねますが、原因は不明とのことでした。
彼らが船を手に入れた方法は、破壊寸前だった星を荒らしに同盟が来たから反撃したというのです。
ただ、クロニコムはあくまでも鑑賞者で、扮装はしないため星は滅んでしまったということでした。
戦ったのはあくまでも、非常事態であり船を得るためだけにしたこと。
そして今回、デイジーとジェマを連行したのは、過去に戻って故郷を救うために”時間旅行の方法”を聞き出すためでした。
フィッツが拉致された理由も、その方法を聞き出すための人質としてだったのです。
思惑が外れる
アタラは、協力を拒まれたりクエイクに船を破壊されるのを防ぐため、フィッツを別の船に乗せて強制的に協力させようとしていました。
船を破壊すればフィッツには2度と会えない。と……。
イノックは、フィッツは関係ないから解放すべきだとアタラに言いますが、彼女(彼)は聞く耳を持ちません。
どうやらアタラは、デイジーとジェマがタイムマシンを作れると思っているようだったので、ジェマは「何か動機があればフィッツが作れる」と言いました。
これはあくまでも「フィッツが必要であれば彼を殺さない」と思ってのことでしたが、アタラはイノックに「どう動機づけすれば彼は協力するのか」と聞きます。
イノックは少し考え「ジェマを救うためなら何でもする」と余計なことを言ってしまったのです。
これによりジェマの安全も保障されたかのように見えましたが、事態はそう単純ではなかったのでした。
残りは殺せというアタラの指示で、銃口が向けられたデイジー。
「フィッツは殺されない」というジェマの言葉に、デイジーはその場にいたクロニコムを吹き飛ばして逃げ出しました。
ゼファー。地球へ帰還
デイジーとジェマは、デイヴィスとパイパを助け出し、ゼファーで逃げようとしましたが、アタラやハンターらに行く手を阻まれます。
そこでジェマが、フィッツがタイムマシンを作るには自分が必要だからと、デイジーたちを逃がすのを条件に自分が残るといったのです。
デイジーの反対を押し切って、ジェマはフィッツの元へと行ってしまいました。
そしてゼファーワンは、地球へ向けて飛び立ったのです。
その頃、ベンソンがマックに「クインジェットでモノリスの発見地ユカタンへ行き、その後南米へ行きたい」と頼んでいました。
パチャクテクはインカの言葉で、行けば何かが分かるかもしれないその可能性に賭けたいとのこと。
そんな中、ゼファーワンから着陸許可を求める通信が入り、マックとヨーヨーが出迎えます。
ところが、再会を喜ぶ暇もフィッツとジェマがいない理由を伝える間もなく、メイから「捕獲した、戻る」という知らせが届いたのです。
宇宙にいたデイジーは、サージのことを知りません。
「だれ?」とう問いに、マックの表情は……。
【エージェント・オブ・シールド】シーズン6第5話の考察と解説
パチャクテクとは?
パチャクテクとは、アンデス山脈のナポレオンとも呼ばれていたインカ帝国の9代目王の名です。
ケチュア語で意味は”世界を造り変える者”や”震撼させる者”という意味。
彼は父の死後、湖の側で拾った水晶に映った男の像を造って神殿に祀り、周辺の国々を支配下に置いて強大な国を作ったという人物です。
パチャクテクという意味からして、サージがどれほど強大な敵を相手にしているのかも伝わってきました。
サージはハッキリとは言いませんが、”創造主が来たらすべて焼き尽くす”ということから、地球という星を全て焼き尽くしてでもパチャクテクを倒すつもりでいるようです。
サージはコールソンなのか?
今回、サージのことが少しずつ分かってきました。
メイとの会話の中で、彼は自分の事を語っていましたが、その中にはコールソンと全く同じ言葉も使っていました。
・高速で星々を渡り歩いてきた
・地球の時間で100年生きた
・メイの死後も100年生きる
・君の男の時間は尽きたが「俺は今、時計の音と闘ってる」
・誰かの夢は誰かの悪夢だ
「俺は今、時計の音と闘っている」と「誰かの夢は誰かの悪夢だ」という言葉は、メイがタヒチでコールソンと過ごしていた時、全く同じ言葉をコールソンが言っていました。
拘束で星々を渡ったとか地球の時間で100年生きた、メイの死後も100年生きるという言葉には、コールソンに繋がるものが隠されているような気もしますが、現時点ではまだどんな形で繋がっているのかは不明です。
君の男の時間は尽きた…というのは、サージが今後も100年生きるという意味からすると、命の時間ではなくパチャティクとの戦いを意味する時間なのかという感じでしょうか。
全く同じ言葉でも意味は違うようなので、サージ=コールソンと結びつける確証には至りません。
しかしながら、彼はかつてタヒチで生き返っているので、最後の地にタヒチを選んだということと関係があるのかもしれません。
また、シーズン4ではゴースト・ライダーと一種の契約を交わしたこともあり、悪の顔として生まれ変わった(基本はそこまで悪ではない?)ということも考えられなくはないです。
彼とサージはどこか似たような一面があって、どこか悪になり切れていないところがあります。
やたらと人を殺すという訳ではなく、逆にスノフレークの暴走を止めようとしたり……。
必要以外、殺す必要はないと考えているのかも?こういう面ではゴーストライダーも同じような感じでした。
もしかしたらその辺りも関係があるのか……ということがあるかもしれませんね。