Netflix【レイジング・ディオン】ネタバレと評価。
ある日突然、パワーが身についた8歳の主人公ディオンをシングルマザーがヒーローとして育てるNetflixオリジナルのヒーロードラマ。
さらに【クリードキャンプを継ぐ男】のマイケル.B.ジョーダンが主人公の亡き父役として出演し、新たなSFドラマシリーズとして注目されている作品。
子供が主人公のヒーローものは面白くない?いえいえ、実は【レイジング・ディオン】はとても高く評価されているドラマなのです。
Netflixドラマ【レイジング・ディオン】ネタバレ
8歳のディオンは、シングルマザーの母ニコールと2人暮らし。
ディオンの父で科学者のマークがシャーロットという女性助け、嵐に巻き込まれて死んでしまいました。
2人は心の傷を抱えながらも、今まで暮らしていた街を離れ、別の場所で新たな生活をスタートすることにしたのです。
ディオンは転校し、新しい友達を作ろうと頑張っているものの、校長は人種差別的な考えを持っていたり、仲良くしたいクラスメイトからはのけ者にされたり……。
唯一、足が不自由で車いす生活を送っているエスペランザは、ディオンを親友と呼んでくれますが、ディオンにとって女の子と仲良くするのはプライドが許さないようで、親友だと口に出しません。
ただ、それでもディオンはエスペランザを一番の友達と思っていたのです。
そしてもうひとり。
マークの仕事の相棒であり親友のパットは、ディオンの理解者でもありました。
彼はディオンのゴッドファーザーと言うものの……。
【レイジング・ディオン】ネタバレ解説
ディオンはなぜパワーが身についたのか?
ディオンのパワーは瞬間移動や物を操る、小さな病を直したりすることが出来ます。
大きな病や傷を治すと、パワーオーバーとなりディオンの命に関わることに。
あくまでも子供としての範囲内なので、強大なパワーを使うという訳ではありません。
最初は、物を浮かしたりする程度でしたが、同じようにパワーを使うことのできるシャーロットからパワーの使い方を学び始めると、様々なパワーを発揮できるようになりました。
このパワーの基となったのは、父マークからの遺伝によるもの。
マークは、バイオナという会社の科学者で、仕事でオーロラ観測に行った際、 不思議な放射線を浴びたのが原因で超人となってしまいました。
また、シャーロットやその場にいた観測者全員が何かしらのパワーを身につけたのです。
ただ、パワーを持つ者には危険が迫っていました。
ストーム・キラーという”嵐”が彼らを狙っていたのです。
ストーム・キラーは超人のいる場所ならどこにでも姿を現しますが、その正体はラストまで分かりません。
マークは、シャーロットを守って自分がストーム・キラーに取り込まれてしまいました。
しかしながら、ディオンとニコールの”危機”には、ストーム・キラーから煙のように現れたりしているので、今のところマークの生死は不透明な状態です。
最終的にはディオンがヒーローとなって、マークやシャーロットら取り込まれた超人たちを解放するような流れになるかもしれませんね。
パッドのディオンへの愛が異常?
マークの親友で仕事の相棒パッドは、マークの死後ニコールを手助けしたりディオンの親代わりとなって2人を支えていました。
彼もまたマークと一緒にオーロラ観測に行っていましたがドームの中に入ってたから自分は放射線を浴びていないと話しています。
マークの代わりという訳ではありませんが、毎朝ディーンを学校まで送って行ったりディオンの相談にアドバイスしたりとゴッドファーザーというより”友達”みたいな関係でした。
ディオンもパッドを慕っていましたが、後にパッドはニコールに惹かれていきます。
しかし、ニコールはマークの事が忘れられずパッドからの告白も「友達でいたい」と返事。
パッドは、ニコールとは上手くいくと勝手に思っていたようで、フラれた直後からストーカー化していきます。
ニコールは、あまりにも自分たちの生活に入り込んでくるパッドに、徐々に嫌気が差して避けるようになりましたが、パッドはディオンから離れようとしないのです。
パッドには付き合っていた彼女がいましたが、その彼女に振られた理由は”強引過ぎる”ということ。
今回もまた、同じことを繰り返しているようで、結果ニコールはパッドを避ける→拒絶に変化したのです。
ストーム・キラーの正体
ストーム・キラーは”嵐”ではなく、電気(雷)のような存在。
形は巨大な人型で、パワーを持つ人間しか見えません。
煙のように移動し、海でも陸地でもどこにでも現れます。
そして、なんとその嵐の正体はパッドだったのです。
パッドは、オーロラ観測の時にドームから出ていないと言っていましたが、実はマークたちの異変を感じて一度外に出ていました。
その際、体に火の粉を浴び体中に稲妻が走ります。
体のあちこちに、丸い火傷のような痕がつきましたが、彼はそれを隠していたのです。
しかし、時間が経つにつれ症状が悪化し”死を覚悟”していました。
そんな時、ディオンが「パッドの片頭痛を治す」と頭に光?電気?のようなものを注力。
ディオンが”病”や”傷”を治せると知ったパッドは、苦しみから解放されるためディオンを決して話そうとはしなかったのです。
【レイジング・ディオン】の感想
ヒーローものとして見ると不満に思うかもしれませんが、ヒーローを育てる母の育児ドラマというような感じです。
また、このドラマには人種差別やイジメ、偏見といったアメリカが抱える社会問題も訴えていました。
確かにパワーを得ればヒーローとして活躍できるに違いありません。
しかし、いくらパワーを持ったとしても所詮8歳の子供なので、ヒーロー扱いするには年齢的に魅力に欠ける部分もあります。
そこで、ヒーローを育てるべき母親の苦悩、恋愛や家族愛、友情などを中心に様々なメッセージを伝えようとしているのだと思います。
シーズン1は全9話なので、ぜひ気軽にご覧ください。
【レイジング・ディオン】続編予想 ヒーローは育つ?
【レイジング・ディオン】の続編制作は今のところ公表されていませんが、ラストで消し去ったはずのストーム・キラーは決して消えることはないと、マークからのメッセージが……。
シャーロットがパワーを持つ仲間を探していた時、ディオンと同じように父親から遺伝した少年がいました。
少年は元々心を読む能力がありましたが、なんとストーム・キラーは今度は彼に憑りついていたのです。
少年は、父の死後に面倒を見てくれていた叔母を殺害し、どこかに向かっていきました。
おそらくそれは、ディオンのところではないかと……。
ディオンはまだヒーローとしては不十分ですが、続編ではさらなる成長を見せてくれるのではないかと期待しています。
【レイジング・ディオン】の作品情報
【製作】
アメリカ
【配信】
Netflix
【キャスト】
アリーシャ・ウェインライト、ジャサイア・ヤング、ジェイソン・リッター、マイケル.B.ジョーダン、ジャズミン・サイモン、アリ・アン、サミ・ヘイニー