”おじさま”が話題の1話完結の刑事ドラマ『メゾン・ド・ポリス』5話では、家族愛や親子愛に隠された悲しい事件が描かれていました。
ある老女の薄れゆく記憶の中に隠されていた悲しい出来事は、さらなる寂しさを多い被せたのです。
それでは『メゾン・ド・ポリス』5話ネタバレ考察をお伝えします。
『メゾン・ド・ポリス』5話あらすじ
牧野ひよりと伊達が犬の散歩中に、サンダルを左右別のものを履いて河原を歩いているひとりの老女を見つけます。伊達が話しかけるとその老女は、ぼやっとしながら「人を殺害した」と言うのです。
ひよりと伊達は、その老女をメゾン・ド・ポリスに連れて行き話を聞いてみることにします。彼女の名前は金森春子(島かおり)といい、非常時の連絡先を持ち歩いていたことから認知症のよう。持ち物にあった連絡先に問い合わせると、3人の男性が迎えに来ました。
男性3人は、春子の亡夫が創業した会社の社長の丸山(大谷亮介)と従業員の西条(内藤大輔)と岡島(木下政治)。
ひよりは、春子が男性を突き落としたと言っていたことを伝えましたが、丸山たちは春子が認知症のせいで変な夢でも見たんだろうと言います。
しかし、ひよりは春子の発言に対し3人が表情を変えなかったことが気になり、どこかで転落事故がなかったかを調べてみることに……。
すると、数日前に歩道橋の階段から転落死した男性がいることが判明。警察では事故として処理されていたことから、ひよりはメゾン・ド・ポリスのリーダーとして迫田や藤堂に調査を指示し、自分は春子に話を聞こうと夏目と金森金属工業に向かったのです。
金森金属工業では、3人が無駄のない動きで仕事をこなしており、納期が近いということもあり忙しいい様子。ひよりと夏目は、彼らの仕事が一段落するまで事務所で待っていることにします。
夏目はふと、事務所内にあったタイムカードに目をやります。するとそこには、丸山たち3人以外に”安達”という男がいたことが分かりました。そして数時間後、ひよりと夏目は春子の自宅に案内されました。
その日は春子の体調も良かったようで、家に中からおいしそうなカレーの香匂いが漂っていました。夏目は春子や丸山たちに、”安達”という従業員はどこに行ったのかと聞きます。
丸山は、”若くてやる気のある男だったが突然辞めた”といい、もともと安達は事故で記憶を失っていて、春子がうちで住み込みで働かないかと声を掛けて連れてきた人物だったとのこと。
ところが、この”安達”という男は春子の過去や、男性の転落死と驚くべき繋がりがあったのです。
『メゾン・ド・ポリス』5話の見どころと考察
春子の抱える悲しい過去
金森春子の夫は、澪細企業を創立し”犯罪歴”のある少年や青年を厚生させるため、彼らを優先的に採用していました。
丸山や西条たちも元犯罪者で、自分たちを家族のように接してくれた春子を本当の母のようにしたい、春子の夫亡きあとも工場を守り続け、認知症発症後もずっと春子の面倒を見てきたのです。
最近では、記憶がハッキリしなくなることも多かった春子。
そんな春子は20年前、夫と娘との家族旅行中に娘が事件に巻き込まれ、何者かに命を奪われてしまいました。
当時は、春子の夫が容疑者として疑われましたが、後に犯人は逮捕。しかし夫は、ショックから亡くなってしまったのです。
犯人は当時14歳の少年で、少年保護法ということもあり実名は伏せられていました。
不可解な事故には事件性があった。
藤堂の見方によると、転落死事故には不可解な点が見受けられました。
・歩道橋の手すりについていた被害者の手形が鮮明すぎる
・血痕が、飛沫血痕ではなくほぼ真上から落ちたことになっている。
事故死で処理されていた転落死事故に不可解な点が多いことから、事件性があることが分かります。
誰かが事故に見せかけて、歩道橋の階段から突き落とした可能性が出てきたのです。春子の”人を突き落とした”という証言から、この男性を突き落としたのは春子ではないかと思われました。
ひよりたちはその後、金森金属工業で大量出血の痕跡があることを確認。被害者は、金森金属工業の敷地内で殺害され、歩道橋から突き落として偽装したものだと判明します。
丸山たち3人は警察で話を聞かれることになりましたが、その間にひよりと夏目が春子の元へ行きました。
実際に、丸山たちや春子は男性の転落死事件には関わってはいませんでした。しかし、意外にも”安藤”と転落死した男性が同級生だったという展開に。
なぜ春子は安藤に声を掛けたのか?
春子は、安藤が20年前に娘を殺害した当時14歳の少年であることを知っていました。たまたま出向いたデパートで、少女に”盗撮”を行っているのを見て、性懲りもなく未だに許せない犯罪を繰り返しているのかと逆上。
背後から近づき、安藤を階段から突き落としたのです。しかし安藤は、怪我を負っただけで、命には別条なく、春子は入院中の安藤に話しかけましたが、記憶を失っていると聞き、記憶を取り戻してから復讐しなければ意味がないと、自分の近くに置いておくために工場に勤めさせたのです。
そのことは丸山たちも知っており、3年間ただただ安藤の記憶が戻るのを待っていました。春子は、いつか安藤に復讐することだけを考えていたようです。
安藤の記憶がないまま復讐しても意味を持たない。春子は自分の記憶が失われるのを恐れていましたが、たまたま記憶喪失が嘘だったことを知り、安藤殺害決行をはやめたようです。
ひよりが夏目のルーティーンをパクった結果は?
夏目は事件をひとつにつなげるために、ワイシャツにアイロンをかけるというルーティーンがありますが、今回は夏目ではなくなんと、ひよりが夏目のルーティーンをパクるという展開に!
ところが、夏目のようにとはいかずおじさまたちもガックシ。しかも、アイロンがけがヘタ過ぎるとダメ出しを食らってしまいます。
このシーンは、おじさまたちも「ま、まさか…」と見守っていましたし、視聴者も「もしかして?とワクワクしながら観ていたことでしょう。
でもさすがひより、やってくれました。事件解決の糸口は全くみつかりませんでしたね。というか、ここで糸口を見つけられたら夏目のルーティーンが無くなってしまっていたかも?
ひよりには、彼らには持っていない別の”目”や”素質”があるようなので、それを生かした捜査を行えるはず。今回も、さらなる成長が見えているので、父親の事故(?)にもいつか辿り着くのかもしれませんね。
ひよりの父の事件の鍵は伊達が握っている?
またまたラストで、伊達の机の引き出しから”高遠建設”と書かれたファイルが入っていました。伊達は、気になった事件の資料をファイリングしているとのことで、今回も20年前の事件もファイリングしていました。
資料はすべて本棚に整理されていましたが、”高遠建設”のファイルだけは引き出しに隠しているよう……。これはひよりの目に触れさせないためなのかもしれません。
伊達が気になっているとすれば、それは自己ではなく事件性があることを意味しており、彼女をメゾン・ド・ポリスに迎えたのは、いつか父親の事故(事件)と繋がる”何か”があるからなのかもしれません。
警官は、自分の家族の事件については調べられないようで、ひよりが刑事として在籍している以上、高遠建設の件は調べることができません。
だからこそ伊達は、今回の転落事件と20年前の事件がつながったと同じように、”高遠建設”に繋がる事件にたどり着けるよう配慮しているのではないかと推測します。
メゾン・ド・ポリス経由で、事件の捜査線上に”高遠建設”が浮かぶという展開を待っているのかも……。少しずつ、ひよりが高遠建設の事件に繋がるように仕向けているような気もしますね。
伊達の考えは未だに読めませんが、今回も春子のことを知っていてひよりを散歩に誘った、そう考えれば伊達はすべてを見通していると考えられます。
まとめ
高遠建設の一件も、そろそろ浮き彫りになってくるかもしれませんね。『メゾン・ド・ポリス』の事件は、基本的に”家族”というのが中心になっているので、伊達の配慮でひよりがメゾン・ド・ポリスにいられるのだとしたら、高遠建設の案件は伊達自身も相当気になっている案件なのかもしれません。
今回は、なぜ夏目が高遠建設事件と関わりあるのかはわかりませんでしたが、もしかしたら高遠建設の一件はメゾン・ド・ポリスの全員が、気になっている事故(?)なのかもしれませんね。
次回はメゾン・ド・ポリスに”敵”がいるかも?という衝撃発言!一体誰が?なぜ?