【キャッスルロック】シーズン1(2話・3話)ネタバレと解説。
ショーシャンク刑務所の前所長レイシーは、命を絶つ前に手紙を残していた。
人の姿をした悪魔を閉じ込めた、と……。
レイシーが言う悪魔の正体とは!?
キャッスルロックに暗雲が立ち込める。
【キャッスルロック】シーズン1(2話・3話)あらすじ
2話「呪われた町」
ザレフスキは、看守全員が殺害され尚且つ青年が監房から抜け出ているところを監視カメラで見てしまいます。
銃を持ち監房内に入って行ったものの、看守たちは全員生きており青年も監房に入ったままでした。
ザレフスキは、自分が幻覚を見たかもしれないとその場をやり過ごしたのです。
そして、物語はレイシーが遺した手紙と彼の過去から始まります。
ここは死んだも同然の町と思われてる。度重なる不運 誤った判断 破られた約束 だが実際は違う 運ではなく企みなのだ 神の意志でもない
出典:【キャッスルロック】シーズン1第2話から引用
キャッスルロックの町の道路脇で、少年の遺体があがった1961年の秋。
それは、学生だったレイシーがアメフトの試合に参加していた時に起こったのです。
レイシーは、相手チームに猛烈なタックルを浴び意識を失ってしまいます。
「死にかけた……」
ところが彼は、観客が見守るなか立ち上がり拍手喝采を浴びたのです。
しかし、帰らぬ人となったのはレイシーではありませんでした。
レイシーの弟は、まるでアメフトの試合を見守るかのように校舎から飛び降りて死んでしまったのです。
この町の恐ろしさをレイシーが知った日でした。
3話「白昼夢」
ヘンリーが行方不明になった時、町の人はみな瀕死の状態で見つかった父親を彼が殺害したと思っていたのです。
記憶がないふりをしているだけ。と……。
しかし事実は違っていました。
ヘンリーの父を殺害したのは、向かいの家に住むヘンリーの友人モリー・ストランドだったのです。
そして現在。
ヘンリーは新聞に掲載されていたモリーの広告を見て、母のことを相談しに事務所を訪れました。
ところが、モリーは仕事が詰まっているのを理由にヘンリーの依頼を断ったのです。
その理由は、”共感”という症状のせいでした。
しかも、共感が一番強く表れるのがヘンリーだったのです。
彼の思考や行動、過去に発した言葉も聞こえてきてしまいます。
ヘンリーが行方不明になった当日のことも彼女の頭の中に浮かんだり、ヘンリーが家で作業している時に火傷を負ったときも、モリーは熱いと感じていたのです。
【キャッスルロック】シーズン1(2話・3話)ネタバレ解説
2話のネタバレ解説
ヘンリーは、レイシーが青年のことを知っているはず、何か手がかりになる物はないかと彼の自宅を訪れます。
彼の妻は人種差別主義者でしたが、視覚障害者だったせいかヘンリーだと知らずに家の中に入れました。
ヘンリーは、妻の隙を見てレイシーの書斎の机の引き出しを調べます。
レイシーは熱心な信仰者だったようで、彼の自宅の机の中には聖書に関する資料や本などが大量に見つかりました。
2011年3月9日看守は彼らの傷を洗い洗礼を受けた。2001年1月8日使徒行伝16章33節。
1998年11月14日使徒行法16章22節。2013年4月26日使徒行法16章33節。など、すべて宗教に関する資料ばかり。
ところが、近所の人から”家に入れたのは黒人”だと聞かされ、妻は今家にいるのがヘンリーだと知ると彼を家から追い出したのです。
アランは、新任所長に”キャッスルロックの病巣を見つけた”
”悪魔は単なるたとえだと思っていたがそれは違った 悪魔は人の姿だった”
”そいつを捕まえて箱の中に閉じ込めた”など、レイシーから聞かされたことを伝えます。
さらに、それ以降町は平和になったとした上で、「青年を外に出すな」と忠告しました。
新所長は、青年を開放するのは危険を判断しそのまま監房に留置して様子を見ようとしましたが、青年と同室にした男が翌日に死亡。
さらに、ヘンリーは青年の件を密告してきたのがザレフスキだと気づき、彼に接触してさらなる情報を得ることにしたのです。
レイシーからアランに渡されてであろう手紙の内容には、
”彼を二度と外に出すな” 神はそう申された 彼の居場所と監禁方法も教わった どのように この町の恐怖を終わらせるのかも だが己の行為に疑念を抱くようになるとは教えてくれなかった 私が最期はどうなるかも 私はここが恐ろしいこの町の未来も だがキャッスルロックには守護者がいる たとえ真夜中にでも
出典:【キャッスルロック】シーズン1第2話から引用
その後、アランはその手紙を焼き捨てました。
3話のネタバレ解説
青年は出された食事のうち口にしたのは食パンのみで、あとの料理は全て皿からテーブルに出してしまいます。
ザレフスキは、同僚の目を盗んで「弁護士も動いているけど出たいなら協力しろ」と伝えますが、青年は”出してほしい様子”は見当たりません。
青年の希望に反するかのように、ヘンリーとザレフスキの間で救出作戦が進んでいきます。
一方でモリーは、キャッスルロックの土地活用に関するテレビ出演を前日に控えるものの、ヘンリーに再会したことで頭が混乱。
しかも、裏取引での鎮静剤が無くなってしまい、取引相手から紹介されたティンバーランドというモーテルにいるデリックという男を訪ねたのです。
過去。
ヘンリーは行方不明になった日の夜遅くに、父親と車で森に出かけます。
その様子を少女だったモリーが窓から覗き、その後ヘンリーと父親がいる場面を夢で共感しました。
森の中をヘンリーと父親が歩き、父親がヘンリーに尋ねます。
「今は聞こえるか?」
するとモリーの口から白い息が吐き出され、部屋に居ながらヘンリーと同じ状況を体感します。
ところが、モリーが目を覚ますと、つぎに父親がヘンリーを呼ぶ声が聞こえると同時に、ヘンリーが森の中を走っていく姿が見えました。
現在。
デリックを訪ねたモリーは、子供たちだけで”裁判”の真似事している奇妙な場面に遭遇します。
子供たちの両親は、酒浸りになったり逮捕されていたりと育児放棄している親たちで、子供たちは保護施設に連れて行かれないよう隠れて過ごしているようです。
モリーはデリックに会うことが出来ましたが、彼もまだ10代の若者でした。
その直後、パトカーがやってきてモリーは捕まってしまいます。
たまたま警察を訪れていたヘンリーによって解放され、無事にテレビ出演できましたがヘンリーとの距離が近すぎたため、彼女はショーシャンク刑務所による”青年の違法な身柄拘束”を訴えてしまったのです。
意外な展開だったものの、この件が公になると刑務所長はヘンリーに和解を申し出ました。
そして、ヘンリーは面会室で青年と話や助言をしましたが、青年は「あなたの年齢はいくつ?」「”今は聞こえるか?”」と聞いてきたのです。
【キャッスルロック】2話・3話の考察と感想
純粋に考えれば、青年は人の姿をした悪魔で、ヘンリーが守護者のような感じがしました。
もしそうだとしても、なぜレイシーは青年に”見つかったらヘンリーを呼べ”と言ったのか。
そもそもレイシーはどうやって青年の存在を知ったのか。
彼がアランに遺した手紙によると、悪魔を箱に閉じ込めたとあります。
箱は貯水タンクに設置した牢のことだと思いますが、そこに監禁することによって町に平和が訪れたとのこと。
また、青年と同室の受刑者が死亡したことについては、「僕にさわらないほうがいい」と忠告したのにも関わらず、受刑者が青年に触れたことが原因なのかもしれません。
この辺りは詳しく描かれていませんが、「外に出してはいけない」というのは、青年が外に出ることによって町に不幸がもたらされるということかもしれません。
そして守護者に関しては、行方不明になっていた11日間の記憶がないヘンリー?
レイシーが「見つかったらヘンリーを呼べ」といいましたが、彼なら町を救うことが出来ると言う意味なのか、それとも青年自身を救うという意味なのか……。
そもそも、青年自体は悪魔というわけではなく、何らかの理由でそんな力を持っているとか、もしかしたらヘンリーが悪魔で青年が守護者という可能性もゼロではありません。
それが「今も聞こえるか?」という問いかけ。
父親も青年もヘンリーに尋ねていました。
ただ、モリーはヘンリーと共感できるので、彼女はあの時のことを知っている可能性もあります。
3話まででは分からないことだらけで、考察も揺れがちで定まりません。
次の4話でどこまで明かされるのか……。