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ドラマ『トレース』第1話の感想と視聴率 原作と違うとの声もよそに視聴率は好発進!

トレースネタバレ 2019冬ドラマ
©Dramas Note

錦戸亮主演のドラマ『トレース〜科捜研の男〜』がついに始まりました!

“月9″かつ錦戸亮が主演ということで、視聴者の期待も大きかった本ドラマ。

ミステリー仕立ての”何転もする展開”は見事でしたが、登場人物に対しては微妙という声も多かったようですね…。

この記事では『トレース〜科捜研の男〜』第1話の感想と考察を書いていきます!

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ドラマ『トレース〜科捜研の男〜』第1話のあらすじ

主人公の真野(錦戸亮)は、“科捜研”の研究員。

ある日、刑事の虎丸(船越英一郎)が科捜研にやってきて、依頼していた”切断された左手の鑑定結果”を聞きに来ました。

真野は、”切断された左手”に通常の20倍ものマンガンが付着していたことを伝えます。

「マンガン」という言葉を聞いて、即座に”多摩川”を捜索しようとする虎丸刑事。

一方、真野はマンガン鉱山がある”日原川”に向かうと言い出します。

本来、遺体捜索は科捜研の仕事ではありませんが、真野は「真実を究明」することに力を注いでいるため、こうして自ら足を運ぶことがあるのです。

真野には何を言っても無駄だと分かっている科長は、真野の行動を止めることはせず、新人のノンナに同伴を命じます。

そして、日原川に到着したノンナと真野は、ほどなくしてバラバラの遺体を発見し……。

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ドラマ『トレース〜科捜研の男〜』第1話の感想・解説

気の毒すぎる被害者/五十嵐美加

第1話で被害者となったのは、20代女性の五十嵐美加。

話が進むにつれて被害者の美加がどんな人物だったのか少しずつ見えてくるという構成が秀逸でした。

最初は”犯人探し”というミステリー要素が大きいように思えましたが、被害者や家族がどんな人物なのかを掘り下げているから、人間ドラマとしても成り立っているのです。

それにしても、被害者の美加はかわいそうな女性でした。

幼い頃からずっと父親の康信から暴力を受けていたため、就職と同時に逃げるように家を出たのですが…。

母親をひとり残して自分だけが逃げた(家を出た)ことに、ずっと罪悪感を抱いていました。

そして美加は、恋人からプロポーズされた時、嬉しさを感じたのと同時に「自分だけ幸せになるわけにはいかない。母親も逃がしてあげなくては」と思ってしまった。

だから母親の千鶴を、康信から引き離そうとしたのですが、それが事件に発展してしまうという…悲しいお話でした。

容疑者

美加の恋人

美加が生前に泊まったとされるホテルの監視カメラに恋人も映っていた。

父親・康信

教育評論家。被害者の美加とは血は繋がっておらず、日常的にDVを行っていた。

真相

「父親の康信が犯人なんだろうな~」と思って見ていたのですが、まさかの真実に驚いてしまいました!

虎丸刑事が「康信が自白した」と言うものだから、“康信が犯人”だと思っちゃいましたよ(笑)ミスリードの誘い方が巧い!

康信が自白したのは「美加にDVをしていた」という内容で、殺人ではなかったんですよね。

それにしても、犯人がまさかの隣人とは…。

ミステリーとしては若干アンフェア感がありますが…驚いたという点では見事でした。

ネットでは「救いがなくて胸糞」という声が多かったのですが、でも原作はもっともっとエグい!

ドラマはむしろ、放送を意識してエグさが緩和されていると感じました。

真野という人物

どうやら真野(錦戸亮)は、幼い頃に家族が殺されてしまったようです。

きっと、当時の刑事の捜査に納得できず、それゆえに自ら“真実”を解明するために科捜研になったのではないかと推測します。

それから、真野が全ての被害者の名前を覚えているというのも、亡くなった自身の家族に対する「忘れない」という気持ちから来ているのではないでしょうか。

さらに、第1話で真野がノンナにかけた言葉。

「食べて寝て遊んで仕事して……被害者の美加は、そんな当たり前の毎日がこれからも続くと思っていたはずだ」

この台詞もきっと、真野の亡くなった自身の家族に対する思いそのものなのかもしれません。

真野は、家族が殺されてしまったという重い過去を持っているので、どこか魂が抜けているような、感情が欠けているような人物です。

そんな真野の助手となったノンナはとても感情的で、真野とは正反対のタイプなので、これからお互いに良い刺激を受け合っていくのではないでしょうか。

ノンナの役割

ノンナ(新木優子)という人物は、視聴者と同じ目線に立っている人物だと感じました。

と言うのも、科捜研に入社して数日という新人なので、ノンナの心情が視聴者に近いのです。

たとえば、バラバラ死体を見つけて「ギャー!」と驚き吐いてしまうところとか、その後もしばらくは食事が喉を通らなかったりとか。

また、作中で専門用語など難しい言葉が出てきても、ドラマは新人のノンナ目線で展開されていくので、視聴者は分かりやすいんですよね。

視聴者に近い存在がひとり居ることで、ドラマにも入り込みやすい仕上がりとなっていました。

虎丸刑事と真野の関係

虎丸刑事(船越英一郎)は定年間近のベテラン刑事。

「科捜研は頼まれた鑑定だけすればいい。捜査に口出しするな」というセリフからは、昔ながらの堅物という印象を受けました。

この虎丸刑事というキャラ、ネットではかなり不評みたいです(汗)

前クールの『けもなれ』もそうでしたが、最近はこういった“パワハラタイプの上司”は視聴者から厳しい目で見られがち。

原作の虎丸刑事と全くキャラが違うので、余計に不満の声が挙がってしまうのかもしれません。

虎丸は経験を積んできた刑事なので、自分の勘を信じるタイプ。

一方、真野は憶測で事実を作り上げようとする人間が大嫌い。

そんな正反対の2人なので、一見すると水と油のような関係性に思えますが、何気にいいコンビになっていく予感がします。

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感想~原作とは別物だけど楽しめた~

ドラマ『トレース』は、見る前から個人的に注目していたドラマでした。

と言うのも、原作者が”元科捜研”の研究員なのです!

  • ”科捜研”は障害異動なし
  • ”科捜研”はあくまでも警察なので平日休日問わず「飲酒届け」が必須
  • 仕事のほとんどはDNA鑑定

このように、原作の漫画では”元科捜研”ならではの内容が微細に描かれていてとても面白みがあります。

ドラマは、原作漫画とはかなり違ったので微妙な部分もありましたが、ミステリー作品としては楽しめました。

一転・二転する展開が見事だったので、第2話以降も期待したいです。

また、真野の過去の事件(家族残虐事件)の謎も少しずつ明かされていくと思うので、そちらも見逃せません。

きっと真野の中では、過去の事件から時が止まっていて、心も少年のまま止まっている部分があると思うんですよね。

そんな繊細さを、真野役の錦戸亮はうまく表現していたと思います。

何を考えているか分からないような、掴みどころのないミステリアスな雰囲気が出ていました。

真野の止まっている時間を動かすのは誰なのか、今後に注目ですね!

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ドラマ『トレース〜科捜研の男〜』第1話の視聴率

『トレース〜科捜研の男〜』第1話の視聴率は、12.3%でした。

原作は人気漫画ですし、主演が錦戸亮なので話題性は十分。

なので、第1話の高視聴率は納得です。

Writer

Kino

アジア古装劇を愛するライター、kinoです。涙腺の緩さに定評があります。
古装劇以外だと、BL作品も大好きです。マイベストは【月に咲く花の如く】と【山河令】。

ストーリーを分かりやすくお伝えできるよう心がけておりますので、最終話までお付き合い頂けると嬉しいです。

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