【トッケビ~君がくれた愛しい日々~】あらすじとネタバレ感想(1話・2話)。
本作は、王の嫉妬で殺されてしまったある男が、神の力によって”トッケビ”となるところから始まります。
彼を、永遠の命から解放できるのは”トッケビの花嫁”ただ1人だけ……。
【トッケビ~君がくれた愛しい日々~】作品概要
作品データ | |
公開年(製作国) | 2016年 |
原題 | 쓸쓸하고 찬란하神 – 도깨비 |
監督 | キム・ウンスク |
配給 | tvN |
キャスト | コン・ユ、キム・ゴウン、イ・ドンウク、ユ・インナ、ソンジェ |
作品概要 | 韓国の精霊の一種、”トッケビ”となり不滅の命を手にした男性の、切なくも甘いラブストーリー |
【トッケビ~君がくれた愛しい日々~】あらすじ
主人公のキム・シン(コン・ユ)は、高麗時代に最強と名を馳せた武士。
しかし、当時の王はキム・シンに恐れと嫉妬心を抱き、キム・シンの殺害を命じるのでした。
刀で胸を貫かれたキム・シンが命絶えようとしたその時……。
多くの民に称えられ、命を惜しまれた皆の思いが通じたのか、神の力によって”鬼(トッケビ)”としてよみがえるのです。
トッケビとなったキム・シンは老いることも死ぬこともありません。
それを可能にするのは、”トッケビの花嫁”ただ1人……。
後に”トッケビの花嫁”となる、チ・ウンタク(キム・ゴウン)の母親は、まだウンタクを身ごもっているときに交通事故に遭います。
それを目の前で目撃したトッケビはひょんな気まぐれから母親を助け、それがウンタクを後の”トッケビの花嫁”へと変えることとなるのです。
時は経ち、ウンタクはたくましい女子高校生へと成長していました。
ウンタクは幼いころに母親を亡くし義理の家族と暮らしていますが、意地の悪い義理の家族から嫌がらせをうける日々。
そんな救いのない日々の中、ウンタクに幸せは訪れるのか……⁉
【トッケビ】1話ネタバレ
将軍キム・シンの死、トッケビへ
時は、高麗時代へと遡ります。
仲間から慕われ、民からは称賛を浴びる無敵の将軍、それはキム・シンでした。
どんな戦場であっても戦を勝ち抜いてきたキム・シンを民は神と呼びました。
喜ぶ民とは対照的に、時の王はキム・シンへの嫉妬心から大逆罪人の命を下すのです。
キム・シンは王に会うために、鎧を捨てて歩み進めますが、それにより部下たちが矢を打たれ殺されてしまいました。
王宮に入ったキム・シンは、王妃の姿を目にして足を止めます。
これ以上進めば関係のある人々も殺されてしまうが、進まなければここで自分だけが死ぬことになり悩むキム・シン。
「行くのです、私は構いません。分かっています。もしこれが最期ならそれも私の運命です。」
出典:【トッケビ~君がくれた愛しい日々~】1話から引用
そのただならぬ王妃の決意を受け、再び歩みを進めるキム・シン。
すると王は、諜反だと言い家族をすべて殺すことを命じます。
王妃は矢で打たれ、家族も皆切られていき、キム・シンも兵士に後ろから切りつけられ膝をついてしまいます。
そこに駆けつけた大事な部下に、自分の最期を任せたいと言うキム・シン。
部下は後で自分も追うことを誓い、キム・シンの胸を剣で貫くのです。
王命により、埋葬することを禁じられて野ざらしにされてしまったキム・シン。
時は経ち、キム・シンのもとに老人がやってきます。
彼は、キム・シンのことを”旦那様”と呼び、長い間これなかったことを詫びました。
老人は自分がもう長くないことを感じ、これからは孫が旦那様に仕えることを伝えに来たのです。
その時、キム・シンの剣が動き雷鳴が鳴り響きます。
キム・シンはトッケビとして蘇ったのです。
しかし、キム・シンが蘇ったのには理由がありました。
✓キム・シンは神の創造物を幾千の血に染めた
✓独り不滅の命を生き、愛する者たちの死を見届けること
✓それが神によって与えられた褒美であり、お前が受ける罰
トッケビの花嫁、チ・ウンタクとの出会い
時は現代。ビルの屋上でトッケビがあたりを眺めていると、”助けて”という女性のつぶやきが聞こえてきました。
女性は交通事故にあい瀕死の状態で、自分はいいからお腹の子だけでも助けて欲しいとトッケビに懇願します。
本来、トッケビが人間の生死に関わることはご法度ですが、情にほだされたトッケビは女性を助けることにするのです。
女性を助けたことでお腹の子も助かり、後に生まれたその子どもはウンタクと名づけられます。
ウンタクには首に特別なあざがあり、幼少期のころから幽霊が見える体質でした。
9才の誕生日。ウンタクが家に帰るとケーキを用意した母親が待っていました。
しかし、ウンタクはすぐ異変に気づきます。
母親が死んでしまったこと、目の前にいるのは母親の幽霊だということに。
母親はウンタクに別れを告げ、これから病院に行きおばさんに会うよう促した後、老婆のところへ行きました。
ウンタクが外に出ると、そこには死神が立っていました。
10年の時が経ち、高校生になったウンタク。
いじわるな叔母に引き取られ暮らしていましたが、幽霊が見えるのは変わっておらず、時には“トッケビの花嫁なのか”と幽霊に聞かれることも。
ウンタクが幽霊を無視して歩いていると、幽霊は何かを見て恐れて消えました。
その何かとはおそらくトッケビで、ウンタクは前方から歩いてくるトッケビとすれ違うのでした。
トッケビとの再会
その後ウンタクは、いじわるな叔母と言い争い家を出て海岸に来ました。
一人ケーキを持ちお願い事をして、神様なんていないとロウソクを吹き消します。
ロウソクを消したその瞬間、ウンタクの目の前にトッケビが現れました。
トッケビはどうやって自分を呼び出したのかと問いますが、ウンタクは呼んだのではなく私の目には見えると答えるのです。
その後ウンタクは、トッケビをどうやったら呼べるのかを試していて、やっと方法を見つけ出しました。
呼び出したトッケビに、おじさんはトッケビなのではないかと問いただすもはぐらかされてしまいます。
そのままどこかに行こうとするトッケビを追いかけドアを開けると……そこはカナダでした。
2話のネタバレ
トッケビとの海外旅行
トッケビの後を追ってカナダにワープしたウンタクは、海外旅行のようだと大はしゃぎ。
”トッケビの花嫁”としての自身の運命をどうしても信じたいウンタクは、トッケビの気を引こうと一生懸命です。
対してトッケビは、ウンタクの”トッケビの花嫁”としての素質を疑っていました。
なぜなら、ウンタクが本当にトッケビの花嫁ならばトッケビの胸に刺さる剣が見えるはずなのに、どうも見えている様子はありません。
しかし、それ以外の条件は満たしているため戸惑うトッケビ。
その後、カナダで終始楽しそうに過ごすウンタクを眺めるうちに、トッケビは自然と微笑みが浮かんできます。
ウンタクを置いて墓場を訪れたトッケビは、過去の時代の自身の墓や、出逢った人々の墓を眺めながら悲しみに浸りました。
しばらくしてトッケビがあたりを見渡すと、近くにいたウンタクが墓に向かい挨拶を始めるのです。
ウンタクの宿命
ウンタクは、チキン店の外に貼ってあるバイト募集を見て店内へ。
いつでも働けることや自身の身の上話をすると、少し変わった女性社長に即採用されました。
ところが、初めてのバイトで張り切るウンタクの努力もむなしく、客足の悪いチキン店。
しかし、そんな状況に動じることもなく、優しくてカッコいい社長を尊敬し始めます。
そんなある日の帰り道、10年前と同じように再び死神と再会するウンタク。
死神はウンタクに「19年分の証拠がないから処理ができずにいるだけの処理漏れなんだ」と話しました。
淡々と悲しい現実を突きつけられ、泣きそうになるウンタク。
死神がウンタクに詰め寄ろうとしたその時、トッケビが現れました。
トッケビは、死神に対してウンタクに手を出すな、彼女は”トッケビの花嫁”だから手出しはできないだろうと言います。
一瞬戸惑う死神ですが、また話そうと言い残しその場を後にするのです。
死神が去った後ウンタクはトッケビに確認をしますが、自身がトッケビだとは認めたものの”トッケビの花嫁”だとは認めません。
なぜなら、自身の胸に刺さる剣がウンタクには見えないからだと。
トッケビはこれっきりもう呼び出さないようにウンタクに伝え、ウンタクも了承しますが……。
しかし腑に落ちないウンタクは、改めて幽霊が話していたことを確認しに行きます。
そこで、トッケビが母親を助けたこと、そのおかげで自分が生まれてこれたことを知りました。
その一方で、家に借金取りが押しかけてきて、叔母はウンタクの母親の保険金の話をします。
その話を聞いた男らは、学校帰りのウンタクを連れ去りました。
連れ去られたウンタクは、なんとか助けを呼ぼうとしますがうまくいかず、もう無理だと諦めたその時、男らの乗る車が急停車します。
すると、目の前の道の外灯が奥のほうから1つずつ消え始め、気がづけば辺り一面が暗闇に包まれていました。
そこに現れたのは……⁉
【トッケビ】感想1話
韓国では広く知られた精霊、トッケビ。
日本では馴染みないですがとても興味深い存在です。
彼の悲しい過去から、神に与えられた新たな命は使命でもあり、罰でもあること。
本作は、ただのラブストーリーではなく、人間の業の深さのようなものだったり、生きることそのものを考えさせられたりと実に奥深いです。
ウンタクも切ない運命を背負って生きていくことになります。
不幸な境遇にも負けずに健気に生きるウンタクを見ていると、応援したい気持ちでいっぱいになりました。
また、至るところにキーワードやキーパーソンとなるものが出てくるため、細かい部分も目が離せません!
【トッケビ】感想2話
ウンタクと暮らす叔母家族。
いくら実の子ではないといっても、ウンタクの扱いがあまりに酷すぎると感じるシーンがいくつもありました。
食事の用意もすべてウンタク任せで、勝手に部屋を漁りパンフレットを奪ったり……。
そんなウンタクにも幸せな未来は訪れるのか、その日が待ち遠しくてたまりません。
また、死神とトッケビの対峙シーンも見どころのひとつ。
処理漏れを片付けたい死神と、”トッケビの花嫁”だからと守ったトッケビ。
2人が今後どう動いていくのかも注目したいところです。