岡田結実が主演のドラマ『私のおじさん』第5話が放送されました。
今回は、旬なものが次々と登場。中でも、”ちぃたん”とベッキーの登場時にはネットが大きな盛り上がりを見せていました。
また、ゆとり世代と呼ばれる九条ADの苦悩も描かれており、お仕事ドラマとしても充実した内容でした。
『私のおじさん』第5話のあらすじ
今回の番組企画は、“子供の苦手を克服する”内容に決定。
出演する子供のオーディションを行うも、クセのある子供ばかり。千葉Dは、”自然”な子供を求めているため、オーディションを受けたクセのある子供たちは採用しませんでした。
困った馬場は、九条ADに「あなたの娘さん、出演してみない?」と出演の話を持ちかけました。明らかに嫌そうな顔をする九条をよそに、娘の真凛と妻は快諾。
ロケは順調に進んでいましたが、真凛が急に泣き出し、それを見た九条は「もうやめましょう」と番組ロケを中断させてしまい……!?
『私のおじさん』第5話の見どころ
旬なものをぶっこむ”攻めた姿勢”
「九条が失踪した(ただの有給)」というセリフでドラマが始まり、なぜかミステリー風味で進んでいく5話。するとオジサンが「メゾン・ド・ポリスに行くぞ、ひよりちゃん」と他局ネタを入れてきました!
ひよりじゃなくてひかりですと、冷静に切り返すひかりも面白かったです。冒頭のミステリー風味は、メゾン・ド・ポリスのくだりをやる為のものかもしれませんね(笑)
その後”ちぃたん”や”カメラを止めるな!”といった旬なものがたくさん出てきて、ネットも大盛り上がり。中でも、ベッキーの登場時にはネットが一層沸きました。
今回の第5話は、全体を通して”攻める姿勢”が感じられる回となっています。“攻めた姿勢で番組を面白くしたい”という前回のテーマが、そのまま『私のおじさん』に反映されているのが粋ですね。
千葉D(城田優)ファンには嬉しい内容
今回の番組企画は“子供の苦手を克服する”というもの。
スタッフたちが「私はピエロが怖かった」「私は雷」と、子供のころに怖かったものを教え合う中、千葉は「女の子かな」と回答。日替わりで女の子とキスをしている千葉の言葉とはとても思えませんよね(笑)スタッフたちが、どの口が言うんだ的な目で千葉を見ているのが笑えました。
その後、今回の企画に九条ADの娘・真凛が出演することになりました。撮影のため、スタッフ一同は九条家を訪れます。
スタッフたちが、真凛を和ませようとそれぞれ試みるも撃沈。
そんな中、千葉の特技が発動! “女性に対して誰にでも”男”を無意識に出してしまう”という特技が真凛にも効いたようで、真凛はすぐに千葉のことを気に入りました。
今回は、5歳の真凛にまで”特技”を発揮する千葉が描かれたり、あらゆる場面で千葉の設定が織り込まれているので、千葉ファンにとっては嬉しい内容となっています。
千葉とベッキーのキスシーンに驚き!
5話のラストでベッキーが登場するやいなや、千葉とキス!
ベッキーと千葉のキスシーンには驚きましたが、それ以上に予想外だったのは、千葉が急にオジサンが見えるようになったことです。
これにより、“新人社員にだけオジサンが見える”という仮説が崩れましたね(笑)今後は、オジサンが見える人物が増えていくのでしょうか。
次回は、千葉が職場でオジサンに切れまくる展開のようです。周りからすると、千葉が虚空に向かって切れているように見えるので、きっと面白いシーンに仕上がっていることでしょう。
『私のおじさん』第5話のネタバレ感想
九条AD~ゆとり世代~
今回は、職場での“世代の壁”がテーマとして描かれていました。
九条の、仕事に対してドライなところや、必要以上に熱くならないところ、ストレス耐性がないところは、まさに”ゆとり世代”を思わせるものでした。
仕事への姿勢や責任感の薄さから、なんとなく九条は独身かと予想していましたが、なんと3人の子持ちパパ! 職場の人たちも、九条が結婚していることは初耳だったようです。
「ADの給料で家族を食べさせられてるの?」と心配する馬場に対し、「大丈夫っす。奥さんが外資系の会社で働いてるんで」と九条。
続けて九条は「家と会社が近いんで助かってます」と言い、買出しのついでに日常用品を買っていること、仕事の合間に娘を迎えに行っていることを話します。これには唖然のスタッフたち。
出渕チーフやお局の馬場からすると、そんな九条の言動は自分と違う生き物のように感じるのでしょうね。出渕たちが、理解不能な九条に対して不満を抱くのは理解できました。
とはいえ、「考えを押し付けないでください」という九条の主張も一理あり、職場で世代の壁とうまく付き合うにはどうするべきなのかということを、改めて考えさせられます。
それに、出渕たちは、九条に対する不満はあるものの、ADという過酷な仕事をやってくれるだけでも貴重な存在だと考えており、ゆえに強く注意することもできないようです。
ゆとり世代はストレス耐性がないと言われているので、褒めて伸ばすことができればそれが一番波風が立たないのでしょうか? 正解が分からないからこそ、今後も様々なドラマで、”世代の壁”が描かれ続けていくことでしょう。
九条なりの苦悩
スタッフ一同が九条家を訪れると、九条はコーヒーを豆からひくと言い、さらに家庭菜園もしているとのことで、家庭的な一面が見られました。家事も7割は九条が担当しているとのことで、九条が普段、仕事より家庭を優先しているのも納得ができます。
仕事に関してはやる気が感じられない九条ですが、別の角度から見れば“家庭的ないいパパ”で、単に九条の優先順位が家庭に偏っているだけなのかもしれませんね。仕事も家庭もどちらも完璧にこなせればそれが一番なのでしょうが、そう簡単にできないのが現実です。
九条も最初のころは、両立させようと努力していました。
九条は、どちらも完璧にこなそうと頑張っていたけれど、かつての上司には、ことあるごとに「これだから家庭持ちは」と言われ続けました。そう言われてしまったら、一生懸命やった自分の行動が何も報われないように感じてしまいますよね……。
そんな過去があったから、九条は今の職場では家庭持ちであることを伏せていたのかもしれません。
両立させようと頑張っても「これだから家庭持ちは」と言われ続けた九条は、きっとそれ以降、両立するのを諦めてしまったのでしょう。それが今の”やる気ゼロ”の九条を作り出してしまったーーー。
九条の経緯は、理解できる部分も同情する部分もあります。ですが、九条の仕事に対する態度があまりにも不誠実なため、職場の人たちが腹を立てるのも理解できました。
職場のみんなに「どうしてそんな態度なの?」と言われた九条は、じゃあ仕事やめますと言い放ちます。すると、そこに九条の妻が帰宅し「仕事やめないほうがいいよ。だってこの仕事好きでしょ?」と九条に問いかけました。
戸惑いながら「好きじゃない」と言う九条。妻は「でもいつも”ヤッテミー”のオンエアを見てるし録画もしてるし、職場の話をいつも楽しそうにしている」と暴露するのでした。
普段は表に出さないけれど、思いのほか九条が番組愛を持っていることが分かり、ほっこりしました。確かに、本当にこの仕事が嫌いならとっくに辞めて、もっと家庭を優先できる仕事を探したはずですよね。
九条なりの番組愛があり、九条なりの苦悩もある。そう考えると、”ゆとり世代だから~”と人を簡単にカテゴリー分けしてはいけないな、と改めて思いました。