『メゾン・ド・ポリス』6話は、小日向文世演じる高平元警部の”すっぽんのタカアツ”が中心となった展開でした。
今回は、メゾポリに敵がいると囁く人物、夏目が刑事をやめたきっかけになっているかもしれないある出来事に近づきます。
それでは『メゾン・ド・ポリス』6話のネタバレ考察をお届けします。
『メゾン・ド・ポリス』6話あらすじ
ある日、メゾン・ド・ポリスに高平の娘・小梅がやってきました。彼女はとある事件で疑いを掛けられているという友人を、父の部下であるメゾポリの面々に助けてほしいとお願いにきたのです。
高平は娘に”自分はすっぽんのタカアツと呼ばれている敏腕刑事だった”とか”メゾポリの元刑事はみんな自分の部下”と嘘をついていました。
これに対して、メゾポリ一同はしらーっとするものの、伊達の計らいで高平を立てることにしたのです。
事件は、小梅の彼・駿(水石亜飛夢)の祖母が頭部を殴られ、引き出しに入っていた金を奪われるという事件で、祖母の命に別状はないものの、強盗傷害事件として頻繁に祖母宅に出入りしていた駿が疑われていました。
しかし高平が気になるのは、事件ではなく小梅の彼の存在。彼氏がいることを知りショックを受ける高平に追い打ちをかけるように、小梅は彼を連れてメゾポリにやってきます。
高平は、その彼の身なりや態度を見てさらにショックを受けますが、メゾポリメンバーがすかさずフォロー。
また、親族全員に容疑が掛かっていることから伊達は後日、駿らの家族を全員メゾポリの食事会に招いて解明することにしたのです。
『メゾン・ド・ポリス』6話見どころ
事件解明の鍵は”花瓶”
今回の事件解明の鍵は、被害者が殴られた花瓶でした。お金にケチだったという被害者が、唯一もっていた1000万円という花瓶。
ただ、娘や息子たちには知らされておらず、唯一次男の嫁だけが知っていました。次男の嫁は、どんなに文句を言われても長いこと被害者の世話をしている人物。
一方で、兄弟は母親の財産目当てなだけで、彼女に母親の世話を押し付けていました。このあたりが事件解決のキーポイントとなります。
一夜限りのすっぽんのタカアツ
高平の娘・小梅がメゾポリを訪れたことで、”すっぽんのタカアツ”を一夜限り楽しめました。”刑事コロンボ”の雰囲気を漂わせるものの、ところどころでボロが出てしまったりと笑う一面も。
また、高平が何でこんなに料理が上手なのかがわかるシーンもありました。
またバレンタインという設定で、高平が牧野ひよりにチョコレートの作り方を伝授していましたが、これも娘のために作ってたからという理由。
ただ今回は”すっぽんのタカアツ”があったからなのか、被害者が被害を訴えず事件として発展しなかったからか、”バー完落ち”が開店しなかったのは残念でした。
『メゾン・ド・ポリス』6話考察。メゾポリが結成された理由は?
伊達が気になっている事件を再捜査するため?
メゾポリが結成された理由のひとつには、伊達が気になっている事件を再捜査することも理由のひとつでしょう。
引退している以上、事件に関わることはできないものの、現役の刑事のお手伝いをするという名目であれば別なのかも。
そうでなければ、いくら気になっているからとはいえ、事件の資料をファイリングしておく理由はないかと……。
ただ、伊達は何かしら秘密を持っているようなので、それが一番気になるところでしょう。
伊達はなぜ牧野ひよりをメゾポリに引き入れたのか、なぜ牧野の父の事件ファイルを彼女の目につかないところにしまっているのか……。
ひより父の事件を彼女自身に解決させるため?
伊達が牧野ひよりをメゾポリに引き入れたもうひとつの理由としては、現役の刑事は自身の親族にまつわる捜査に関わることができないとうこと。
前回もお伝えしましたが、メゾポリを通じて牧野の父の事件に関われるように配慮したとも考えられます。
毎回事件は、何かした伊達が鍵を握っているような気もします。前回も伊達が強引に牧野ひよりを散歩に誘い、たまたま痴呆症の女性から事件が発覚したということもありますし。
しかし、どうしてもたまたまとは思えず、伊達は牧野ひよりを意図的に何かの事件にたどり着けるよう仕向けているようにも思えますね。
結果として、牧野の父の事件にたどり着く……。ということであれば、その事件は複雑に絡み合う大掛かりな事件であり、牧野の父はそれに巻き込まれた可能性も高いですね。
警察内にある癒着や隠ぺいを暴くため?
今回は、牧野ひよりの自宅に監理官の間宮という人物が訪ねてきました。
彼は、牧野ひよりに”メゾポリには敵がいる”とか”彼らと深入りするな”、”彼らを信用するな”と難しい顔で忠告。
監理官という立場ある人物が、わざわざ牧野ひよりの自宅を訪れて言うのは怪しいですし、これには牧野ひよりとメゾポリを引き離そうとする意図があるのかもしれません。
警察内に癒着や隠ぺいがあり、それを暴くために牧野を引き入れた。
ではなぜ牧野ひよりなのか、それはそれらに牧野ひよりの父と関係があるからとも推測できます。
この監理官は、警察内部の”闇”を探られないよう、牧野ひよりが関わらないようにしようとしているのではないでしょうか。
伊達をはじめとするメゾポリの面々は、引退しているので探り出すことができません。
そこで、牧野ひよりを通じて暴こうとしているのかもしれませんね。
夏目が刑事を辞めた理由
間宮監査官が最後に、”夏目は3年前に人を殺している”と牧野ひよりに話していましたが、実際に彼が犯罪を犯した訳ではないでしょう。
夏目は、一切妥協しない性格で狙った獲物は離さないではないですが、星にめぼしをつけたらとことん追い詰める捜査をしていたようですし、悪く言えば”思い込みが激しい”部分もあるので、これが原因で無実の人を死なせてしまったとも考えられます。
また、何かの事件がきっかけで夏目の大切な人を死なせてしまったということもあるかもしれません。
メゾポリの面々は、みんな定年を迎えていますが、夏目に至っては定年を迎える年齢ではないのにもかかわらず、メゾポリにいるということは監査官の言う事件性のあるものに原因があると考えていいでしょう。
『メゾン・ド・ポリス』6話を観た感想
6話は”すっぽんのタカアツ”ぶりがぎこちなくて、最高に面白い展開でした。
しかし、父が嘘をついていたのは娘は知っていたというオチ。
牧野に、父の嘘を知っていることを言わないで欲しいという小梅の父親思いなところや、娘を思う高平の愛情深いところなど、今回も家族愛に触れた内容でした。
高平は、家族をとても大切に思っている人物で、唯一メゾポリに住んでいません。
”家族”に一番近しい人物なので、そろそろ牧野ひよりの家族に関する事件に近づいていきそうな気がしますね。
『メゾン・ド・ポリス』は、笑いあり、ボケツッコミあり、涙ありのおすすめドラマです。
まだ観たことない方はぜひ一度ご覧になってみてはいかがですか?