『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン4ネタバレ考察。ジョフリーの毒殺、そして犯人とされてしまったティリオンの裁判と決闘裁判。
その後の彼の王都からの逃亡とこれまでのシーズンと比べて何かと動きの多い『ゲームオブスローンズ』シーズン4の考察と感想。ジョフリー毒殺の真犯人は誰なのか、などをこれから述べて行きます。
『ゲーム・オブ・スローンズ』キャスト
ジョフリー・バラシオン役/ジャック・グリーソン
ジョフリー役のジャック・グリーソンは原作者のジョージ・R・R・マーティンに”みんな君の事を嫌っているよ”と感謝されたとか。ジョフリーの今悪い事思いついたから、これからお前をお仕置きしてやる、という時の表情と演技が結構好きでした。
しかしながら、ジョフリーは巨悪か?と言えば違うかなと。西太后やヴラド・ツェペシュなどはジョフリーなんて可愛く見えるくらい残忍ですよね。
加えて、その残忍さもあくまでタイウィンの許容範囲内のみで、実質の被害者は思いつく範囲内ではネッド・スタークと売春婦2人のみ。
ベイリッシュ公役/エイダン・ギレン
ベイリッシュ公役のエイダン・ギレンは、映画『ボヘミアン・ラプソディー』(2018)出演した事で話題になりましたね。
さて一見、無節操に裏切りを繰り返しているように見えるベイリッシュ公なのですが、彼の行動は全て愛する女性の為だとすると無節操どころか、かなりの一貫性を帯びてきます。
最初にネッド・スタークを裏切ったのはキャトリンを愛するが故。今回の裏切りはなんとサンサへの愛情からでした。ドラマの都合上、キャトリンとサンサは実際の親子ではありませんがキャトリンの面影を追ってサンサなら納得できるのではないでしょうか。
あらすじ
ジョフリー殺しの2人の真犯人
一人目はハッキリとベイリッシュ公だと判りますが、鈍い筆者は2回目を見るまでオレナ・タイレルが『ゲームオブスローンズ』シーズン4の時点で、ジョフリー毒殺に関わっていたとは気付きませんでした。
なぜかというと、オレナとマージェリーとの会話で、マージェリーがティリオンが毒殺に関わっていたかも知れないと言うのをキッパリと否定し、なんでそう言い切れるのかとマージェリーがオレナに尋ねた所でマージェリーも真相を悟る描写になっているからです。
(オレナがジョフリー毒殺の糸を影で引いていた事はシーズン7で明確になります。)
余談ですがオレナを演じているダイアナ・リグはかってはボンドガールを務めた事もある美人女優です。
ティリオン2回目の決闘裁判に立ち向かう
またも冤罪で決闘裁判を受ける羽目になったティリオン・ラニスターですが、今回は当てにしていたブロンが”ラニスターは常に借りを返す”の言葉にも担保がないと応じてくれません。
もっともな言葉を並べてブロンはティリオンの申し出を断るのですが、本当の理由は決闘裁判の対戦相手が”マウンテン”ことグレガー・クレゲインで勝算が少ないからでした。
この辺りはリアリストのブロンらしいですね。結局ティリオンの代役を務めるのは姉をマウンテンにレイプされた上に殺されて、マウンテン憎しのオベリン・マーテルでした。
結局オベリンは負けてしまい、ティリオンは死刑という事になって、彼は王都から逃げ出すのですが、逃げるついでに父タイウィンと娼婦シェイを殺して街を去ります。
タイウィンとサーセイが異常なまでにティリオンを憎む理由がイマイチ良く解りません。出生時に母が死んでしまったからといってあそこまで憎むものでしょうか?
裁判で偽証をした上に、タイウィンと寝ていた娼婦シェイを許せないと感じている人も多いはず。所詮は売春婦なのか、だったらサンサに対するあんなに激しい嫉妬をしなければいいのですが。
ティリオンとしてはサンサと婚約する以外の選択肢はなかったでしょうし。息子の娼婦を寝取る父親とその父親と寝るシェイ。この演出で2人に対する憎悪は、何倍にも膨れ上がりました。ここはナイスな演出でした。
異なる3つの恋の行方は?
えー!と思った方も多いでしょうが、『ゲームオブスローンズ』シーズン4からダーリオ・ナハーリス役はエド・スクラインからマイケル・ユイスマンに代わっています。
マイケルは、映画『ブラックブック』(2006)で、メリサンドル役のカリス・ファン・ハウテンと共演しています。髭のない彼はほとんど別人で見つけるのに苦労しました。今の彼の方がグッと貫禄があっていいですよ。
さてダーリオのデナーリス・ターガリエンに対する愛情表現はストレートでデナーリスに花を持ってきては、愛していると言います。外人さんに惚れられたらきっとこんな感じなのでしょうね。
デナーリスは結局彼の愛を受け入れるのですが、あくまで愛人扱い。このストレートな愛情表現に対していわゆる”ツンデレ”なのがジョン・スノウに対するイグリットの愛情表現。
しかし思いは直球で強く”ジョン・スノウは私の物、奪い取る奴は射殺す”のだそう(怖すぎ)。3回目の”何も知らないんだねジョン・スノウ”と言い残して、イグリットが死に逝くシーンは泣けました。
この3人の中では一番激しく熱い愛情を持っていたのは恐らく彼女でしょう。一方、オタクでモテない男性のような愛情表現はミッサンディの裸をガン見してしまうグレイワーム。もちろん本当はHBOからの視聴者へのサービスなのでしょうけど(笑)
元々が奴隷で行動の自由が無かった為、恋愛経験の無い彼らの恋はこの後ゆっくりと進展します。
ガン見された後のデナーリスとミッサンディの会話で、去勢されている彼の大切な部分がどうなっているのかが話題になるのですが、棒と石 pillar and stoneと婉曲表現するデナーリスが可愛らしい。
グレイワームとミッサンディのほっこりする恋愛はじっくりと見守って行きたいですね。また、原著も【ハリーポッター】程の英語で実に読みやすいので、関心のある方はぜひご覧ください。