沢村一樹が主演のドラマ『刑事ゼロ』第7話が放送されました。
今回は、時矢と佐相がケンカをしてしまったため別行動に。
しかし、時矢と佐相が受け持った事件が実は繋がっており、最後に怒涛の展開で真相が暴かれていく様は見ごたえがありました。
最後にふたりが仲直りするシーンも見逃せません。
『刑事ゼロ』第7話のネタバレ解説
時矢と佐相がケンカ!?初めての別行動
ケンカの始まりは、「デスクが汚い」という佐相(瀧本美織)の言葉でした。佐相は、”ビフォー時矢”とは打って変わってズボラになってしまった”アフター時矢”に我慢できなくなったのです。
佐相は、とにかくしっかりして下さいと時矢に忠言します。さらに「今のままじゃ、ただの“おっさん子供”じゃないですか」と言う佐相に対し、時矢は不満顔。
“おっさん子供”という表現が、今の時矢をうまく言い得ていますね。ムキになって「おっさん子供じゃありません」と言う時矢は、まさに”おっさん子供”でした(笑)
そして、ケンカをしてしまった二人はついに別行動をすることに!
佐相は、時矢を置いて、行方不明者の捜査をするという内海刑事についていくのでした。
行方不明者はVチューバー
行方不明になったのは“月影カレン”といういうVチューバーでした。
現場に到着した佐相は、動画を見て、てっきり”月影カレン”を女性だと思い込みますが、”中の人”は田所という男性でした。
住民の話によると、田所は、普段は家からほとんど出ない生活を送っていたとのこと。
部屋に脅迫状があることや、「俺が本物だ!」という田所の叫び声を聞いた住民がいることから、何者かに連れ去られた可能性が高いという結論に。
佐相は、部屋の写真の中に知っている人物を見つけたため、写真を手に取りました。その人物は、兵藤という男で、ネット塾を開設しています。
兵藤の家を訪ねると、兵藤の部屋にも田所と写っている写真がありました。こちらの写真は大人数が写っており、兵藤の話によると、ゼミ(ネット塾)の同窓会の写真だと言います。
佐相と内海刑事は、大きな手がかりが得られないまま、事務所に戻るのでした。
同時自殺事件、再び
佐相とケンカをして、ひとり置き去りにされてしまった時矢のもとに、山之辺刑事がやって来ました。
山之辺と時矢は、3年前に起きた“同時自殺事件”の捜査を共にした間柄。今回、山之辺が東京からわざわざ時矢に会いにきた理由は、”同時自殺事件”が再び起こったからでした。
3年前の自殺事件は、川上という男が犯人と断定されるも、川上は逮捕の直前で服毒自殺をして死亡しました。
山之辺刑事は、3年前の結末には納得しておらず、真犯人が別にいると考えているのだと言います。そして再び同じ事件が起こったため、時矢の力を借りたいとのこと。
また、山之辺の話によると、唯一生きのびた水樹は以前、管理者セブンのことを「信頼できる姉のよう」だと言っていたそうです。3年前の犯人は川上という男なので、水樹の話とは食い違っており、そのことからも山之辺は、”真犯人が別にいる”と推測しているのです。
繋がる二つの事件
時矢も佐相も、それぞれの事件の手がかりを得られないまま事務所に戻ってきました。
佐相が事務所で“月影カレン”の動画を見ていると、突然”生放送”が始まります。
生放送では、ウィリアム・ブレイクの詩集“無知の予兆”の一節が流れるとともに、“今は亡き7人に告ぐ”という文面が現れました。それを見た時矢は、同時自殺事件と関連があると確信します。
しかし直後、画面が切り替わり、男(田所)が殺害される場面が”生放送”で映され、そこで生放送は強制終了。
その後、3年前におきた同時自殺事件の犯人(管理者セブン)は田所だということが判明。しかし田所は生放送で殺害されてしまいました。
不完全燃焼だけれど、ひとまず自殺事件は解決した……と思いきや、新たな真相が待っていたのです!
真相~犯人は7人いる!?~
残るはあと5人
・兵藤はオンラインサイトのネット塾を開いていた
・ネット塾では、人の心を操ることを教えていた
・ある日、7人の塾生が抜けていった
・兵藤の家に飾ってあった集合写真には、Vチューバー田所と3年前の犯人・川上が映っていた
以上のことから、時矢は、管理者セブンは“7人の人間”であると断定しました。7人のセブンたちは、兵藤から教わった”人の心を操る能力”を試すために犯行に及んだのでしょう。
つまり、田所が真犯人だったというのではなく、3年前に犯人と言われた川上も、今回の田所もどちらも犯人だったということです。犯人が7人ということは、あと5人犯人がいますので、今後探していくのでしょう。
そして、”今回”起きた3件の同時自殺事件の犯人は山之辺刑事でした。
異なる犯人像に時矢が出した答えは?
山之辺は、生き延びた自殺者・水樹の兄だったのです。山之辺は、水樹の命がもう長くないと知り、犯人をあぶり出すために犯行をおこないました。
・3年前の自殺者たちは”失恋サイト”を利用、今回の自殺者は”自殺サイト”を利用
・3年前の自殺者たちは趣味がバラバラ、今回は全員の趣味が映画
・ウィリアム・ブレイクの詩集のことは公にしていないため、知っているのは警察と犯人だけ
3年前と今回の事件には、上記のような違いがあるため犯人像が異なります。
しかし、犯人が別だとしても、犯人と警察しか知りえない”詩集”が今回も使われていたことから、犯人は限られてきます。それで時矢は、犯人が山之辺であるという結論に行き着いたのでしょう。
3年前の犯人たちの動機は、人の心を操る能力を試すためなので、ターゲットは自殺する気がない人たちでした。しかし今回の自殺者たちは、全員が”自殺サイト”を利用しており、もともと自殺の願望があった人たちです。
その違いからも、犯人像が異なると時矢は気づいたのでしょうね。
まとめ
今回も、真相が次々と明らかになり、息つく暇なく展開されていきました。
1話という限られた時間の中で、ふたつの事件を描きながら最後には結びつけて、さらに予想外の真相を持ってくる手腕は見事ですね。
次回は、佐相の父親が逮捕されてしまうという衝撃の展開!
きっと、佐相のために必死に奮闘する時矢の姿が見られるのではないでしょうか。