【スーパーナチュラル】シーズン15(ファイナル)第4話ネタバレ。
ウィンチェスター兄弟は、ロウィーナを失いつつも地獄から這い出た魂に決着をつけた。
ハンターとしての日常が戻りつつある中で、サムはロウィーナの件で憔悴しきっていた。
そんな兄弟に、チャックが新たな試練を投げかける!
【スーパーナチュラル】ファイナルシーズン第3話までの流れ
チャック(神)は、ウィンチェスター兄弟との衝突でジャックを殺害した後、世界を終末に追い込んだ。
ジャックの亡骸にベルフェゴールという悪魔が憑依し、魂を地獄に戻すため町に結界を張る。
しかし、悪魔の力が強大になり結界が破られるのは時間の問題。
すると、ベルフェゴールは最後の手段としてリリスの杖で魂を吸い込むという計画を持ち掛けた。
これにより、ロウィーナはサムを助手に指名し、カスティエルとベルフェゴールを地獄に、ディーンはロウィーナから受け取った小袋を地獄の亀裂に投げ込む役割を担う。
ところが、それはすべてベルフェゴールが狙っていたものだった。
ベルフェゴールはリリスの杖を利用して、すべての魂を取り入れ天と地上の神になろうと目論んでいたのだった。
彼の計画に気づいたカスティエルは、地獄の亀裂が閉じる前にベルフェゴールを抹消。
これにより、魂の吸引が途切れてしまう。
そこでロウィーナは最後の手段として、自らの命を懸けて魂を地獄に戻したのだった。
【スーパーナチュラル】ファイナルシーズン第4話ネタバレ
兄弟、初心に戻る。
ケッチを殺され、ロウィーナも犠牲になり、カスティエルも去り、2人だけになってしまったディーンとサム。
世界を救ったものの、サムは自分がロウィーナを犠牲にしたことで憔悴しきっていた。
そんな中、魔物がらみによる事件が発生。
事件は、アイオワ州の女子学生が惨殺され、数か月前に牛6頭の切断死体が発見された件と関連があるのか捜索中であるということ。
警察は殺人鬼の仕業と疑っているがディーンは”狩り”と断定。
ディーンは乗り気ではないサムを連れ、事件現場へと向かう。
サムは、被害者女性が通っていたビーバーデール高校で聞き込みを開始した。
そんな中、少女の死よりも”息子のスカウト”を心配する親が、少女の追悼式をラクロスの試合のハーフタイムにしてはどうかと言ってきた。
追悼式で試合が中止になるのは困るとクレームを言ってきたのだ。
しかし、教師は保護者のクレームをあっさり却下する。
一方で、ディーンは検視局に保管されている少女の遺体からヴァンパイアの牙を回収したものの、サムはヴァンパイアは遺体を切断しないと反論。
ただ、この事件は論外で妙な点もあるとディーンは言う。
遺体には防御創がなかった、つまり顔見知りの犯行ではないかと疑っていたのだ。
翌日、ディーンとサムは遺体発見場所を調べたが、血痕がなかったことから別の場所で殺害されたと推測。
そんな中、再び少女が失踪したという連絡がサムの携帯入った。
ベッキーとチャック
ベッキー(チャックの【スパナチュ】のファン)は、サムを諦めてから他の男性と結婚し、2人の子供も授かり幸せに暮らしていた。
その日は、夫と子供たちは出掛けベッキーは1人で家にいた。
そこに久しぶりにチャックが姿を現し、会いたくないというベッキーを押し切るように助けを求めてきた。
ベッキーは仕方なくチャックを家に招き入れたものの、チャックからグチばかりを聞かされることになる。
2人はチャックの【スパナチュ】本の話で盛り上がるが、チャックは悩んでいる様子。
「書けなくなった」
彼は、書く意欲が無くなってしまったとのことだった。
その理由は、今まで見えていたディーンとサムが見えなくなったということ。
ところが、ベッキーの【スパナチュ】愛と助言により復活し、彼女のパソコンから今後の【スパナチュ】を執筆したものの酷評を受けてしまう。
【スーパーナチュラル】ファイナルシーズン第4話結末
胸が痛くなる事件の結末
ディーンとサムは、防犯カメラの映像から少女を誘拐した犯人を妻子ある男性であると特定した。
犯人宅を訪れ、ディーンが男性を問い詰めている中、地下から怪しげな物音が聞こえサムが見に行く。
地下室には、拉致された少女が血液を抜かれている最中で、意識を失い危険な状態になっていた。
しかし、サムが少女を抱きかかえた直後、犯人の妻がサムに銃口を向ける。
ディーンは犯人にナイフを向けたままサムの様子を聞くも、後ろには銃を構えた妻の姿が……。
犯人は妻を止めようとするが、妻は銃を下ろさない。
そこに息子がやってきて、「もういいんだ、やめてくれ」と母の銃を静かに下げた。
実は、彼は遺体で発見された少女の恋人だった。
彼は、数ヶ月前にヴァンパイアに噛まれて感染し、牛の血で抑えていたものの恋人とのキスで抑制が効かなくなり彼女を殺してしまったのだ。
それを聞いた両親は、息子を守るために少女を誘拐して血液を採取していた。
しかし、このままではまた同じことをしてしまうと、息子は両親に別れを告げえディーンとサムについていった。
その日の夜、ディーンとサムは少年を森に連れ出し、跪いた彼の首を落としたのだ。
チャックの野望
ベッキーに”危機を感じない”と酷評されたチャックは、不気味な笑みを浮かべると再びパソコンに向かって一心不乱に書き続けた。
出来上がった記事を読んだベッキーは、あまりにも残酷過ぎる、ファンが絶望すると涙を浮かべて訴えた。
書いてあるのは【スパナチュ】の完結で、その過程はこれから考える。
さらに表紙の絵はウィンチェスターの墓石にするという。
ベッキーは希望が無さ過ぎると訴えるも、チャックは「心に響いただろう」と、訂正する様子を見せない。
それどころか、帰って来たベッキーの夫と2人の子供を消し去り、ベッキーが家族を返すよう迫るも、彼女さえ指鳴らしで消し去ってしまった。
チャックはベッキーの家を乗っ取り、ウィンチェスター兄弟の”最期”を作り上げようとしたのである。
【スーパーナチュラル】ファイナルシーズン第4話の感想
今回の事件は、自分の意に反してという少年の想いと、愛する恋人を自分が殺してしまったことに悩み悔いつつ、その罪を自分で償おうとする少年がディーンとサムに命を委ねるというシーンには胸がぎゅっとしました。
これまで、こんなに素直に首をはねさせたヴァンパイアがいるだろうか……。
相手が少年であってもヴァンパイアに変わりなく、もし彼が恋人を襲っていなければ助かる道もあったかもしれない。
ディーンが彼の首をはねるシーンには、そんなどうにもならない切なさも表現されているようにも見えました。
また、チャックのいう”ウィンチェスターの墓石”。
ラストでのディーンのセリフが、彼らの最期の伏線になっているようでした。
両親の気持ちも理解できる、もしそれがジャックだとしたら自分たちも同じことをしたかもしれないと言った、サムの言葉に同意したディーンは初めてかもしれません。
自分たちは大切な人を失いすぎた、一度は絶望したけどサムのおかげでやる気を取り戻した。
戦い続けようと思ったから狩りに出た、人を救うんだ。
自分たちが犠牲を払ってみんなの幸せを守る。
幸せな暮らしを「うらやましい」というディーン。
今までディーンは”幸せなんて必要ない”と頑なでしたが、ここにきて彼の様子に変化が現れました。
まさしく、チャックの描く最期に向かっている……ということなのか。
だとすれば、本当に悲し過ぎます。