【スター・トレック:ピカード】第9話”理想郷(前編)”ネタバレと解説。
ソージの母星グリオン星系第4惑星に到着したピカード達だったが、惑星の防衛システムにより強制的に墜落してしまう。
ソージの故郷へ到着したものの、ソージと同型の人工生命体スートラは有機体を敵視して何かを計画するのだった……。
【スター・トレック:ピカード】第9話のあらすじ。
グリオン星系第4惑星でピカード達を待ち受けていた物とは!?
前回、”真実の断片”のラストの続きで、ソージの母星グリオン星系第4惑星に到着したピカード達が乗船するラ・シレナ号は、追尾してきたナレクの宇宙船から攻撃を受ける。
ナレクはトラッキングに頼らず、ラ・シレナ号の位置を推測して突き止めたのだ。
ラ・シレナ号がナレクの宇宙艇を打ち破ったかに見えたが、ナレクは反撃をラ・シレナ号を加えて来た。
そこへ現れたボーグキューブ、更に惑星の防衛システムと思しき巨大な蘭の花が惑星上空に出現。
上空にいた宇宙船はすべて巨大な蘭の花に捕捉されて電源を失い、惑星へと落下した。
ピカードはここへ来て、第2話”星図と伝説”で明らかになった治療不可能な脳の難病によりに気を失ってしまう。
その為、ソージを故郷へ送り返す事、ロミュランがこちらへ襲撃に向かっている事を伝えた後、ピカードは自らの病気をラ・シレナ号のクルーに打ち明け、死に行く男のように取り扱うな、と皆に要望したのだった。
ラ・シレナ号は電源を奪われて起動出来ないので、ピカード達は徒歩でソージの故郷であるシンス達のコミュニティコッペリウスを目指すが、近くにボーグキューブがラ・シレナ号と同じく墜落しているのを発見する。
エルノアとヒューの安否を確認したいピカードは、ボーグキューブを目指す。
ボーグキューブ内でピカードはエルノア、セブンオブナインと再会を果たすが、ヒューの死を知らされる。
更にボーグキューブの残存機能で、218隻のロミュランの戦闘艇が惑星に向かっている事が判明する。
その後、セブンオブナインとエルノアは、ボーグキューブの機能回復の為にボーグキューブ内に残り、ピカード達は彼らと別れてシンスの拠点コッペリウスを目指した。
コッペリウス拠点で。
ピカード達はコッペリウス拠点でシンス達の歓迎を受けた。
その後、データを製作したヌニエン・スン(Noonian Soong)博士の息子であるアルタン・イニゴ・スン博士(Altan Inigo Soong)/ブレント・スパイナー(【スター・トレック:ピカード】ではデータ少佐、B4と2役)が現れ、ソージはスン博士にこれまでの経緯を語リ始めた。
そこへ現れたソージと、同型ながら顔が金色のスートラ/イサ・ブリオネス(ソージ、ダージと二役)は、他の者とは少し考えが違うようだった。
スートラは、ジュラティ博士になぜマドックス博士を殺害したのかを問い、バルカン人の精神融合を用いてジュラティ博士を通して警告の輪が知らせる警告の意図を探った。
スン博士はジュラティ博士と会い「マドックス博士の殺害は恥ずべき事で許されるべきではないが、奪った命を新たな生命を作り出す事で償ってみないか」と、ジュラティ博士にチャンスを与えた。
それは人工生命体への精神転写をジュラティ博士が手助けをするという物だった。
スートラと話し合うソージだったが、ソージがラ・シレナ号で皆の脱出を図ろうとしているのに対して、スートラには別の解決策があるようだった。
意外な展開、明らかになる愛。
愛し合うジュラティ博士とリオス、これはこれまでの流れ通り。
しかしながら、ラフィがピカードにこれまでの感謝を伝えつつ、彼に対する愛を打ち明けると、ピカードもラフィに「私も愛している」と返すのだった。
果たしてこの2人はこの先(残り1話、それとも次シーズン?)どうなるのか?
その後、ピカードは住民の保護を惑星連邦に亜空間通信で要求した。
そこにソージが現れ、ピカードに「殺しが唯一の解決策だったら?」と問いかけた。
スートラの解決策とは何なのか?
一方で、ナレクもまた惑星に墜落してコッペリウス拠点で捕虜となっていたが、ナレクを見張っていたサーガを下がらせたスートラは何かをナレクに頼む。
その直後、悲鳴が聞こえてソージが駆けつけるとサーガは殺されナレクは逃亡していた。
サーガの死に集まった人工生命体達に有機体への敵意を問いかけるスートラ。
スートラは、ジュラティ博士から読み取った警告には、より高度な人工生命体からのメッセージが含まれていて、人工生命体の確かな未来のためにはロミュランも惑星連邦も、有機生命体はすべて滅ぼさねばならないと言うのだった。
ピカードは、人工生命体達に対して君達を安全に救出すると提案するが、逆に人工生命体達のコミュニティに監禁されてしまうのだった……。
【スター・トレック:ピカード】第9話の感想とトリビア。
毎度お馴染みのMクラスの惑星や小道具トリコーダーの登場など、色々とスタートレックらしい回でした。
チェックはしませんが、果たしてスタートレックの世界でMクラス以外の惑星が登場した事がどれ程あるのでしょうか?
さていよいよ有機体と人工生命体が対立する図式が先鋭化してきましたが、【スター・トレック:ピカード】も残すところあと1話となり、果たしてシーズン1でソージのストーリーは完結するのか、それともクリフハンガー方式で1年待たねばならないのか気になるところ。
自動人形に魂が吹き込まれる内容のようです。
タイトルの”理想郷”の原題はEt in Arcadia Ego(我もまたアルカディアに在りき)というラテン語でプッサンの絵が有名。
絵はEt in Arcadia Egoと書かれた墓碑を指差し、アルカディア(楽園)にも死がある事を暗示。
死なない筈の人工生命体シンスが【スター・トレック:ピカード】では何人(何体)も死んでますよね?
理想郷というよりはディストピアを暗示した上手いタイトル設定だと思います。