【武則天-The Empress-】ネタバレ感想23話・24話。
落馬事故の後、荒れに荒れていた皇太子が心を一新しました。
それにより、後継者争いがまた激しくなる予感!?
成長した稚奴も登場し、見どころが満載の24話となっています!
【武則天-The Empress-】ネタバレ23話
武媚娘を守るために……
予言のせいで陛下から遠ざけられている武媚娘(如意)は、ひと目だけでも何とか陛下に会えないかと楊淑妃に頼みこみます。
すると、楊淑妃は承慶殿に明かりを灯す役割を与えてくれました。
武媚娘は、毎晩 承慶殿に明かりを灯しながら陛下が来るのを待ちますが、1週間が過ぎても陛下は現れません。
付き人の瑞安がもう諦めたほうがいいと諭すも、武媚娘は諦めずに待ち続けました。
すると、ついに陛下が承慶殿に現れて「明日、甘露殿で“蘭陵王”を踊ってくれ」と武媚娘に言ったのです。
翌日。
言われた通りに舞の準備をした武媚娘が甘露殿に到着すると、すでに徐慧が蘭陵王を踊っていました。
陛下は徐慧を抱き寄せながら、武媚娘に言います。
「そなたには“蘭陵王”が唯一無二の舞であっても、朕にはありふれた舞の1つでしかない。
誰が踊っても同じなのだ」
陛下の言葉に深く傷ついた武媚娘は甘露殿を去り、泣きながら大雨に打たれているうちに気を失ってしまいました。
武媚娘が倒れたことを聞いた陛下は、急いで彼女のもとへと駆けつけ……。
そして、陛下は意識のない武媚娘を抱きかかえ、共に薬湯に浸かりました。
徐慧の涙
一方の徐慧は泣いていました。
徐慧の願いは、いつも陛下のそばにいて彼の疲れを癒すこと。
けれども、今回“蘭陵王”を踊るよう頼まれたのは陛下を癒すためではありませんでした。
武媚娘を突き放す状況を作るために、徐慧は陛下に利用されただけだったのです。
それに気づいた徐慧は、陛下の心の内を察しました。
蘭陵王を踊るのが誰であっても、陛下はその姿を通して武媚娘だけを見ているのだと……。
【武則天-The Empress-】ネタバレ24話
皇太子と魏徴がホンモノの師弟に!?
“括地志”の編纂を完成させた第4皇子の李泰は、祝いの酒宴を開きました。
招かれた皇太子は深酒をしているのか、“括地志”の上に足を乗せるなどして醜態をさらします。
ちょうどそこへ陛下が現れて、皇太子は厳しく叱責されました。
陛下の前で失態をさらしてしまった皇太子は、その後、師の魏徴をたずねて助言を求めます。
魏徴は腹を割って話すつもりなのか、まずは自身の過去について語り始めました。
・これまで陛下に命知らずな諫言をしてきたのは、陛下に殺されたかったからだ。
・なぜなら、前皇太子が殺されてしまったあの日に、自分の心は死んだから。
・しかし今また、「現皇太子を支えて帝位に就かせたい」というかつてのような情熱が蘇ってきた。
魏徴の話を聞いた皇太子は、皇子を補佐したいのならば私でなくても良いのではないかと問いました。
すると魏徴は、国王としてふさわしい能力を持っているのは皇太子様だけだと答えます。
「私の心はあなたで決まっております」
成長した稚奴が登場!
狩りの数日前。
陛下は1人の従者を呼び、計画の段取りを指示しました。
①狩りの際に、陛下が武媚娘を山のふもとに誘い出す
②従者が武媚娘を連れて下山し、二度と長安に戻ってこないよう武媚娘に伝える
おそらく陛下は、武媚娘が宮殿にいるかぎり命を狙われ続けるから、宮殿の外に逃がそうと考えているのでしょう。
一方で、第3皇子の李恪は、母親の楊淑妃から「狩りでは武媚娘を守りなさい」と指示されました。
狩りの当日。
陛下に同行した武媚娘や皇子たちは、狩りの腕を競います。
狩りといっても対象は動物ではありません。
走りまわる兵たちを尖っていない矢で射るという遊びで、射られた兵はその場で静止するというルール。
第9皇子の稚奴(アーリフ・リー)も狩りに参加していますが、兵にケガをさせたくないという理由で射るのをためらい陛下に叱られてしまいました。
やがて参加者たちは散り散りとなり、陛下は計画どおり山のふもとに武媚娘を誘いだそうとします。
武媚娘は必死に陛下を追いますが途中で見失ってしまいました。
すると、1人の従者が現れて武媚娘に襲いかかり……!?
【武則天-The Empress-】感想23話
武媚娘は、予言のせいで陛下に遠ざけられていると頭では分かっていても、あの突き放され方(蘭陵王のくだり)はさすがに深く傷ついたと思います。
武媚娘にとって“蘭陵王”は、初めて陛下に会ったときに一緒に踊った舞であり、陛下との思い出そのもの。
けれども、陛下には「朕にとってはありふれた舞の1つ」と言われた上に、親友の徐慧と踊るところを見せつけられました。
陛下との精神的な繋がりともいえる“蘭陵王”を使って突き放されてしまい、武媚娘はかなりこたえたはずです。
一方の徐慧もせつない。
徐慧はきっと、陛下から蘭陵王を踊ってくれと頼まれてさぞ嬉しかったことでしょう。
でも陛下は、徐慧の舞を見たかったわけではありませんでした。
陛下は武媚娘の命を守るためには武媚娘を突き放すしかなく、つまり言ってみれば、武媚娘を守るために徐慧は利用されたわけです。
それに気づいた徐慧の悲しみもまた計り知れません。
同時に傷ついてしまった武媚娘と徐慧、2人の今後の友情関係が気がかりです。
【武則天-The Empress-】感想24話
今回は見どころが盛りだくさんでした。
まずは皇太子と魏徴のやりとり。
落馬事故があってからというもの、皇太子は荒れ放題の飲んだくれで、周りの皇太子への評価も下がる一方です。
そんな中、魏徴だけは皇太子の本来の能力を認めてくれて「私の心は皇太子だけと決まっております」と言ってくれました。
その言葉は、皇太子にとってどれほど胸に染みたことでしょう。
本気で自分に期待してくれる人がいるということ。
それは皇太子にとって、何よりも力となり薬ともなったのではないかと思います。
現に皇太子の面持ちからはやさぐれた感じがなくなり、心を一新したように見えました。
そして、もうひとつの見どころは成長した稚奴です!
今回の24話から、稚奴役のキャストが子役から大人へと変わりました。
尖っていない矢で兵を射るという遊びなのに、兵をケガさせたくないからと射るのをためらう稚奴がとても優しい♥
稚奴には悪意や打算というものが全くないので、彼が登場するとドラマがほっこりモードになります。
あの腹黒い李泰でさえも稚奴のことは心から可愛がっているらしく、李泰の弟思いな一面がとても新鮮でした。
※次回25話・26話のネタバレ感想はこちら。
記事内画像: 公式サイト