【アフターライフ】シーズン1のネタバレ見どころ。完璧な人生を送っていたトニーは最愛の妻を亡くし、人が変わったように自暴自棄へと変わっていってしまいます。そんな彼も、様々な出会いを通して少しずつ自分を取り戻していくのです。”人生”とは何か、改めて教えてくれるそんな作品です。
【アフターライフ】あらすじ
地元の新聞記者として働くトニーは、妻と愛犬と幸せに暮らしていました。しかし、最愛の妻を乳がんで亡くし、失意のどん底で生きる気力を見失ってしまいます。
生きがいをなくしたトニーは、妻を追って自殺を試みるも、愛犬のブランディのために思い留まるのでした。それからのトニーは生き方を一変させ、自分の好きなように生きる決意をします。
話しかけてくる人全てに、思ったことをそのまま言う皮肉屋となったのです。犬の散歩のマナーを注意されればクソ野郎と返したり、会社でも同僚をデブ呼ばわりしたりと、口を開けばとにかく皮肉ばかり……。
それでも不思議なことに、トニーを嫌う者はいなかったのです。それは、彼のかつての姿を知っているからでした。
【アフターライフ】キャスト紹介
トニー役/リッキー・ジャーヴェイス
トニーは、地元の新聞記者といっても、フリーペーパーのため地元の人たちの出来事などを書いています。
生きがいだった妻との生活を失い、自暴自棄となり皮肉屋に変わってしまいました。
リサ役/ケリー・ゴッドリマン
トニーがいつも観るムービーに登場する妻のリサ。
トニーとリサは、互いにいたずらを仕掛け合っては笑い合うほどで、仲の良さがうかがえます。彼が自暴自棄になる理由もわかるほど、尊い存在なのです。
レイ役/デイビッド・ブラッドリー
認知症を患い、老人ホームに入っているトニーの父。
ホームを訪れる度に父からリサのことを尋ねられるため、トニーは心をえぐられる思いをしています。
マット役/トム・バズデン
トニーとは義理の兄弟で、新聞社では上司にあたる存在。
自分の家族との関係が危うい時でも、トニーを気に掛ける優しい心の持ち主でもあります。
サンディ役/マンディープ・ディロン
トニーが務める編集部にステップアップを目指し、新しく入ってきた新人。
最初は自暴自棄のトニーに気を遣っていたものの、彼のデートの服を選んであげたりして、徐々にトニーの本質を知り慕うようになります。
アン役/ペネロープ・ウィルトン
トニーが毎日足を運ぶリサの墓の隣に眠る、スタンの妻であるアン。
最初からトニーは、アンに対しては皮肉を言わず素直に話していました。次第に仲良くなり、トニーにとってなんでも話せる存在となっていきます。
2人の間にはとても暖かい空気が流れ、微笑ましいやり取りはとても素敵です。
ダフネ役/ローシーン・コナティ
ロキシーことダフネは、ジュリアンの友人で娼婦として働いています。
ジュリアンは、トニーのいる新聞社で配達員をしている薬物中毒者
トニーはダフネに娼婦としてではなく、家の片づけを依頼したことから出会います。ダフネはトニーの悲しみを知り、自暴自棄になることも理解して無償で家の片づけをしたりと何かとサポートをしています。
【アフターライフ】ネタバレ見どころ
最愛の妻の死
妻のリサを亡くしてからのトニーの日課は、彼女からのビデオメッセージや思い出のムービーを観ること。2人のムービーには、トニーがリサにいたずらを仕掛ける姿が残されていました。
リサはどんないたずらをされても怒らず、笑って楽しむ様子が映されており、2人の仲の良さが伝わってきます。ムービーには優しくて面白いトニーが映されていて、本来の彼の姿が垣間見えました。
トニーはリサを愛し続けていることを公言しており、彼女との生活が生きがいだったと言います。そんな最愛だった妻を亡くし、仕事もおろか食事すら疎かになっていっていったのです。
次第に人に優しくすることに意味を見出せなくなったトニーは、皮肉ばかり言う人へと変わってしまいます。しかし、なぜか彼の皮肉は笑えてしまうのです。
何でも突っかかって皮肉を言うのですが、言葉選びのセンスが素晴らしくて、不思議と気分は悪くならずクスッと笑ってしまいます。特に、やられたらやり返すスタンスから、センスある皮肉でやり返した後のトニーのドヤ顔は最高です。
愛犬・ブレンディ
リサの後を追おうとしたトニーを思い留まらせたのは愛犬のブレンディ。トニーは、自分が居なくなったら生きていけないブレンディを気にかけたのです。
どんなに自暴自棄になってもブレンディには優しいままでした。何度も命を絶とうとするトニーを見るたび、吠えて正気に戻らせたのはブレンディ。
トニーは、いつも傍で寄り添うブレンディのお陰で生きることができたのです。
出会いと変化
希望のないよう見えたトニーにも、少しずつ変化が見られるように。きっかけを作ったのは、リサの墓の隣に眠る夫スタンを亡くした高齢の女性・アンとの出会いからでした。
トニーもアンも、同じように最愛の人を亡くしたという共通点から、すぐに打ち解けます。あれだけ皮肉ばかりだったトニーが、皮肉抜きでジョークを言い合うようになり、初めて心を許した相手がアンなのです。
トニーがデートに行くという時には相談に乗り、”自分はダメな人間だ”と言った際には”あなたは良い人間よ”と元気づけます。そうしてアンと関わるうちに、このまま意地悪でいても何も変わらないということに気づくトニー。
トニーがいい人に戻るきっかけをくれたのはアンなのです。
【アフターライフ】プチ情報
トニーは監督も務めている
トニー役のリッキー・ジャーヴェイスは、ドラマ【アフターライフ】の主演兼監督を務めています。
本作以外にもジャーヴェイスが制作や監督、脚本まで手掛けている作品は複数あります。
- 【世界を旅する無知と無恥】(2010)
- 【人生短し…】(2011)
- 【デレク】(2012)
- 【現地(にいない)特派員】(2016)
ここでは一部をご紹介しましたが、他にも手掛けた作品は多数あり、リッキー・ジャーヴェイスの多才な才能がうかがえます。
実際にも毒舌だった⁉
実は、リッキー・ジャーヴェイス自身もかなりの毒舌で知られています。グラミー賞の司会を務めた際には、その毒舌で出演者をハラハラさせるほど。
そのグラミー賞でのスピーチの一部をご紹介します。
- 授賞式の3時間もあれば【アフター・ライフ】を一気見できるんですよ。
- 授賞式より【アフター・ライフ】のほうがよっぽど面白いですよ。
- ほとんどの映画は最低です。つまらない。続編、リメイクばかり。
これをグラミー賞の司会の立場で言ってしまうのだから凄いですね。文字にするときつく感じますが、これを笑いを取りながらスピーチしてしまう辺りは、トニーのように地の優しさがにじみ出ているように感じます。
【アフターライフ】感想とまとめ
Netflix「アフター・ライフ」
妻に先立たれた自殺願望男が周囲の優しさや新たな出会いを通して再生していく傑作ドラマ。中年太りのやさぐれリッキー・ジャーヴェイスの哀しげな表情が徐々に明るさを取り戻していく様子に涙が止まらない。イイ♪「世界は変えられない。でも自分は変えられる。」 pic.twitter.com/Bmu67JpPr7
— シネちゃぶ (@cinechub_loaf) March 21, 2019
『After Life/アフター・ライフ』:Netflixの値上げがこんな優れたオリジナルドラマの制作に投資されるのなら値上げも納得。今まで見たことのないような心にしみるコメディだった。社会的弱者への優しい思いやりを感じる。知らなかったけど、リッキー・ジャーヴェイスってかなりの有名人なんだね。 pic.twitter.com/E0gSuSOHI6
— 土佐の酔鯨 (@tosasuigei) March 15, 2019
2020年4月24日にはシーズン2が配信予定の【アフターライフ】。最初はあまりのトニーの口の悪さに驚いたものの、彼の妻への愛が痛いほど伝わってきて胸が苦しくなりました。
最愛の人を突然亡くしたら、自暴自棄にもなってしまう気持ちも分かります。トニーは、一度は皮肉ばかり言う人物になってしまいますが、その皮肉のセンスがとても光っていて嫌な気分にならず笑えるのは、監督でもあるリッキー・ジャーヴェイス自身も毒舌だからなのでしょう。
また、1人の愛妻家が少しずつ時間をかけてどん底から立ち直っていく姿には勇気を貰えます。1話30分と短くサクッと観れるので、この機会にぜひお勧めしたい作品です。
本ページの情報は2024年6月時点のものです。最新の配信状況は公式ページまたは各動画配信サービスにてご確認ください。