【武則天-The Empress-】あらすじネタバレ41話・42話。

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【武則天-The Empress-】41話・42話のネタバレ感想。子を産めない体になってしまった蕭薔は、武媚娘と徐慧を道連れにして焼け死のうとします。その時とっさに取った徐慧の行動とは?一方、どうしても皇太子になりたい李泰が思いついた慈悲アピールとは!?

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【武則天-The Empress-】ネタバレ41話

とっさの行動

武媚娘は、李牧りぼくとともに宮殿を出る決意をしましたが、その前に皇太子を陥れた黒幕をみつけるために調書を読み込んでいます。

やはり徐慧が犯人なのではないか、と言う瑞安ずいあん

武媚娘は絶対に違うと否定しながらも、事件前後の徐慧の足取りを瑞安に調べさせるのでした。

一方で蕭薔しょうそくは、自分がこんな境遇に陥ったのは武媚娘と徐慧のせいだと思い込み、2人に復讐することを誓います。

後日。

武媚娘と徐慧は、蕭薔が病だと聞いて彼女の住まいを訪れました。

すると、蕭薔は2人への恨みを口にしたあと火のついた大きな燭台を倒します。

あらかじめ部屋に油がまかれていたようで、一気に火が広がり逃げ場がなくなってしまいました。

煙で苦しくなった武媚娘は、意識が朦朧とする中で「来世でもまた親友に……」と徐慧に伝えます。

その時。

武媚娘の上に家具が落下しそうなのを見た徐慧は、とっさに武媚娘に覆いかぶさって家具から守りました。

意識を失った武媚娘に、徐慧は言います。

「死なせないわ。あなたが死んだら陛下が忘れられなくなる。それにまだ勝負はついていない」

その後、ようやく宦官たちが助けにきて武媚娘と徐慧は助かりましたが、蕭薔は焼死しました。

火事の一件を聞いた李世民(陛下)は、徐慧を見舞いにいき侍医にあれこれと指示をします。

目を覚ました徐慧は、「武媚娘が生きていて良かった。彼女に何かあれば陛下が悲しまれる」と口にしました。

「そなたに何かあっても朕は悲しむぞ」

陛下はそう言うと、徐慧に“賢妃”の位を与えることを約束しました。(賢妃は正一品の位)

愛の証

楊淑妃の侍女である青玄は、李牧に「駆け落ちをする前に親の敵討ちをしたらどうか」と陛下殺しをそそのかします。

拒否する李牧。

すると青玄は、武媚娘が駆け落ちに応じたのは陛下の命を守るため、つまり陛下への愛ゆえであると話し、その証拠に彼女の荷物の中には愛の証が入っているはずだと言って去りました。

気になった李牧が武媚娘の荷物を確かめてみると……。

箱の中に、しおれた一輪の菊が大切そうに保管されていました。

この菊は、大朝会の際に武媚娘が口にくわえ、それを陛下が弓矢の的にしたものです。

楊淑妃の罠

第4皇子の李泰は、なぜいまだに自分が皇太子に冊封されないのか、その理由を知るために部下に陛下の周囲を探らせました。

部下が得た情報によると、陛下が李泰に対して懸念している唯一のことが、慈悲心のなさ。

李泰が帝位につけば、兄弟を冷遇あるいは処刑してしまうのではないかと陛下は夜も眠れない様子とのことでした。

それを知った李泰は、慈悲心をアピールする良い方法を思いつき、さっそく陛下に会いにいくのです。

実は、部下が得たこの情報は、楊淑妃が仕込んだ偽の情報です。
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【武則天-The Empress-】ネタバレ42話

皇太子の座は誰の手に……

陛下に謁見した李泰は、己を皇太子に自薦します。

そして、兄弟への慈悲心をアピールするためにとんでもないことを口にするのです。

「私が帝位についたら、我が子を殺して稚奴を後継者に指名します」

今すぐ子を殺すこともいとわない覚悟です、という李泰。

陛下は「朕の沙汰を待て」と言って李泰を帰らせると、重臣たちを呼んで緊急協議を開きました。

先ほどの李泰の発言をどう思うか意見を求めると、重臣たちは口々に冷酷すぎると非難し、これほどまでに邪悪な彼を皇太子に立てるわけにはいかないという結論に。

「残った候補は稚奴ちぬだけだ」という陛下に、長孫無忌ちょうそんむきは「彼ならば、よろしいでしょう」と返します。

重臣たちは、長孫無忌の言葉に頷いて賛成の意を示しました。

皇太子に選ばれたことを知った稚奴は喜びますが、青玄から「李泰が危機」だと聞いて大慌て。

李泰を助けるためにはどうしたら良いかと聞くと、青玄は今すぐに李泰に会いに行くべきだと助言しました。

そして、李泰に伝言を伝えてくれと言う青玄。

その伝言とは、大臣たちが李泰を糾弾しようとしている、このままでは前皇太子と同じ末路をたどるという内容でした。

李泰の暴走

肝心の李泰は、陛下にうまく慈悲心をアピールできたと自画自賛し、これで皇太子の座は間違いないと確信していました。

そこに陛下からの詔が届いて喜んで受け取ると、詔の内容は“1か月の間、朝議に出なくてもよい”というものだったのです。

李泰はショックを受け、なぜ皇太子に選ばれないのかとわめき散らします。

自分が皇太子に選ばれないのは、息子を殺す覚悟がないと陛下に思われたからではないか?

そう思い込んだ李泰は、剣を手にして「だったら今から殺してやる!」と息子を殺そうとしました。

すると稚奴が現れて、暴走する李泰を止めようとします。

しかし、今の李泰にとって、皇太子に選ばれた稚奴の存在は火に油を注ぐようなもの。

しかも稚奴は、青玄からの伝言を素直に伝え、余計に李泰の怒りを煽ってしまうのです。

ついに我慢できなくなった李泰は、稚奴を捕らえて拘束しました。

楊淑妃の真実

息子の李恪りかくを呼び出した楊淑妃は、これから起こることと、するべきことを命じます。

李泰は、稚奴を人質にして陛下に譲位を迫るつもりだ。

お前は北宮門で待機して、李泰が門を通ったら謀反の罪で殺しなさい。混乱に乗じて稚奴も殺すように。

その後、李泰の首を持って陛下に譲位を迫りなさい。拒まれたら陛下を殺せばよい。

そうすればお前が帝位に就ける

突然そのようなことを言われても、李恪はとても受け入れられません。

帝位に就きたい気持ちはあれど、父親と兄弟を殺してまでなろうとは思わないと言う李恪。

すると、楊淑妃はさらに衝撃の事実を口にします。

「お前は陛下の子ではない」

実は、前夫の元吉(陛下の弟)との間にできた子供だというのです。

現陛下は、己が帝位につくために元吉をはじめとする兄弟を皆殺しにして隋朝を滅ぼしました。

愛する元吉を陛下に殺された楊淑妃は、陛下の妻になってからも長年恨み続けてきたのです。

そんな母の心を知った李恪は、指示どおり北宮門で待機することにします。

一方で武媚娘は、李牧の置き手紙を目にしました。

【置き手紙の内容】

楊淑妃は、李泰が謀反を起こすように仕向け、息子の李恪を北宮門で待機させている。おそらく兄弟間での争いが繰り広げられるだろう。

武媚娘は慌てて北宮門に向かい、李恪を見るなり「あなたを救いにきました」と伝え……!?

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【武則天-The Empress-】感想41話

人間は、窮地に陥った時やとっさの場面で本音がでるものです。

武媚娘は、死ぬかもしれないという状況下で、来世でも徐慧と親友になりたいという本音がこぼれました。

徐慧がとっさに武媚娘の命を守ったのも、つい出てしまった彼女の本当の心なのではないでしょうか。

どれだけ憎んでいても武媚娘への友情は完全には消えていない、そんな徐慧のこころが透けて見えた気がします。

もともとは善良な女性だったので、悪ぶっていても100%悪というわけではなく、心のどこかに良心も残っているのではないかと感じました。

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【武則天-The Empress-】感想42話

42話にして面白さのピークがやってきた感じがします!

まさか、李恪が陛下の子ではなかったとは……。

明かされた楊淑妃の本心に驚くのと同時に、役者の怪演にも圧倒されました。

楊淑妃が愛しているのは元夫の元吉だけで、彼を殺した陛下のことを長年恨みつづけていたのですね。

聡明な陛下を欺きつづけていたのも凄いですが、息子の李恪にさえもずっと本心を隠してきた彼女の徹底ぶりには驚かされます。

でも、あんな真実を突然聞かされた李恪が気の毒すぎる……。

尊敬していた陛下は実の父親ではなく、誰よりも控え目だと思っていた母は本心を隠して謀反のチャンスを窺っていた……。

そのうえ、帝位につくために兄弟と陛下を皆殺しにしろと言われても、根が善良な李恪には無理難題すぎます。

楊淑妃の怪演にすべてを持っていかれましたが、李泰の熱演も忘れられません。

「私が帝位についたら、我が子を殺して稚奴を皇太子にします」という誓いにはドン引きしましたが、あまりのヒドさに逆に笑ってしまいました。

我が子を殺そうとするシーンや、稚奴に怒りをぶつけるシーンも、人としては最低でしたが演技としては素晴らしい発狂ぶりでした。

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