【瓔珞(エイラク)~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~】ネタバレ感想19話・20話。陛下が疥癬という感染症にかかりました。皇后は感染をおそれず看病することを申し出て、瓔珞も付き添うことに。医者から、完治のために陛下を激怒させろといわれた瓔珞がとった行動とは!?
【瓔珞(エイラク)】ネタバレ19話
瓔珞の八つ当たり
高貴妃に帰らないで欲しいとせがまれた乾隆帝(陛下)は、皇后の宮にいく約束を破ってそのまま泊まってしまいます。
一方、外で乾隆帝を待つ皇后は、李総管から陛下は高貴妃のところに泊まると聞きショックを受けました。
翌日。
瓔珞は、昨夜の乾隆帝の皇后への仕打ちが許せず、つい傅恒に八つ当たりをしてしまいます。
すると傅恒は、陛下が高貴妃の宮に泊まったのは色香に惑わされたのではなく、黄河を治めるという功績をたてた高貴妃の父親の顔を立てるためだと説明しました。
皇后の献身
ある日、乾隆帝は疥癬という病にかかりました。
全身に赤い発疹ができる感染症で、激しいかゆみに負けて掻いてしまうと痕が残るうえに完治も困難に……。
なにより感染力が強く、養心殿(乾隆帝の住まい)で仕える者たちは皆、感染を避けるために別の場所に移されました。
そんな中、皇后は感染することを恐れず乾隆帝の看病を申し出ます。
皇后は、体の火照りで痒みがおさまらない乾隆帝のために一晩中 扇子であおぎ続けました。
瓔珞も、皇后の付き添いとして養心殿へ。
薬を塗る役目を任せられた瓔珞が、肌の乾燥を防ぐために盧薈(アロエ)の汁を混ぜたことを話すと、乾隆帝は感心した様子で言いました。
「そうした気遣いから皇后はそなたを可愛がるのだな」
しかし、感心したのも束の間。
瓔珞から遠回しに皇后の献身ぶりを顧みるよう言われた乾隆帝は、奴婢が口だしするのは許さないと激昂します。
血を吐くほどの激怒
乾隆帝の治療記録を見た町医者の葉先生は、完治のためには乾隆帝に血痰を吐かせる必要があると瓔珞に話しました。
「血痰を出すために、陛下を激怒させてほしい」
そう頼まれた瓔珞は、乾隆帝に呼ばれて部屋に入るなり次々と暴言を吐きました。
怒った乾隆帝は剣を振りまわして暴れ出し、瓔珞を捕らえようと躍起に。
血痰が出るまで怒らせなくてはいけない瓔珞は、宮殿を妓楼にたとえて「ここでは陛下は傾国の美男ですね」と大笑いし、彼の怒りを誘います。
直後、乾隆帝は血痰を吐きました。
それを外から見ていた葉先生は、部屋に飛び込んできて瓔珞をかばいます。
彼女の暴言は病を完治させるためで、血痰をだすために陛下を怒らせてほしいと頼んだのだと。
しかし、乾隆帝の怒りは翌朝になってもおさまらず「あの女は治療にかこつけて 本心を吐きまくったに違いない!」と声を荒げます。
そんな乾隆帝に、皇后は瓔珞が疥癬にかかったことを伝えました。
看病のせいで瓔珞も感染したとなれば、乾隆帝はひとまず怒りをおさめるしかありません。
とは言え、このままでは気がすまない乾隆帝は、瓔珞の薬にとびきり苦いものを入れるよう指示し、ささやかな復讐をするのです。
【瓔珞(エイラク)】ネタバレ20話
傅恒の口づけ
瓔珞は疥癬にかかったことで乾隆帝の怒りから逃れることができました。
しかし実は、瓔珞は疥癬にはかかっておらずわざと落花生アレルギーを引き起こしただけだったのです。
激怒した乾隆帝に処刑されないよう、疥癬にかかったフリをしていたのでした。
ある晩。
夢か現実か、眠っている瓔珞を傅恒が看病し、彼女の頬に口づけをしました。
完治した瓔珞は、看病してくれたのはきっと傅恒だろうと察し 直接確かめにいきます。
傅恒はとぼけようとしますが、友人の海蘭察に当直を変わったことを暴露されてしまいました。
それにより、瓔珞を看病したことがバレた傅恒は、放っておけなかったと本心を話します。
一方で乾隆帝は、瓔珞が完治したと聞きまたもや怒りがこみ上げてきます。
後からうつった彼女が先に完治するなんて、仮病だったに違いないと確信したからです。
怒りに任せて長春宮に出向くと、女官たちが「瓔珞は陛下を完治させるために激怒させたそうだけど、罰さなかった陛下は明君ね」と噂するのを耳にしました。
今さら罰すれば暗君になってしまうと思った乾隆帝は仕方なく引き返すことにします。
舒貴人の台頭
皇后に叱られて不機嫌な明玉は、訪ねてきた舒貴人を皇后の許可なく追い返しました。
無礼な態度で門前払いされた舒貴人は腹をたて、それならばと高貴妃サイドにつくことにし、手土産を持って高貴妃のご機嫌とりをしに行きます。
しかし、“長春宮で拒まれたからここに来たのだろう”と見抜いた高貴妃は、手土産を叩き落としました。
去ろうとする舒貴人に高貴妃は、自分に取り入りたいなら嫌味くらいかわせと言い、功を立てるチャンスを与えることにします。
消えた仏舎利
乾隆帝の誕生日。
皇后は、宴の席で絵を贈り乾隆帝を喜ばせます。
高貴妃の贈り物は、西洋楽器を使った演奏でした。
それを聴いた乾隆帝は「こんな喜びは久々だ」と口にするほどの喜びよう。
実は、演奏に使われた西洋楽器は今は亡き乾隆帝の祖父が大切にしていたもので、祖父に溺愛されて育った乾隆帝にとっては深い思い入れがあるのです。
楽器の修理や演奏者を探すのが大変だったという高貴妃に、乾隆帝はその苦労をねぎらいます。
しかし実は、これら全てを用意したのは舒貴人でした。
この成功により、高貴妃は舒貴人のことを乾隆帝にとりなしてあげます。
「舒貴人が用意した贈り物も、真ごころがこもっていますよ」
舒貴人が用意したのは、瑠璃の仏塔でした。
仏塔の中にある仏舎利という石はとても貴重で、皇太后も探し求めているほどの品。
舒貴人が「陛下から皇太后様に差し上げてください」と言うと、乾隆帝は気が利くと褒めます。
仏塔を皇太后に届けることになった皇后は、それまで管理しておく役目を瓔珞に任せました。
ところが、明玉が仏塔の管理をすると言い張り瓔珞の仕事を奪います。
一方で、仕事を奪われ手が空いた瓔珞は、姉の事件現場までの距離を調べることにします。
その途中で傅恒に手を引かれて驚く瓔珞でしたが、ふと階段の下に抜け道のようなものがあることに気づきました。
しばらくすると空に花火が上がり、瓔珞と傅恒は一緒に花火を眺めました。
一方の明玉たちは、花火を見るために仕事をほうりだして外へ出てしまい、その隙に仏舎利が盗まれてしまいます。
【瓔珞(エイラク)】感想19話
乾隆帝が高貴妃を許したのは情に流されたからだとばかり思っていましたが、彼女の父親の顔を立てるためという政治的な理由が大きいようです。
とはいえ、前回の高貴妃への対応はすべてが政治のためではなく、少なからず乾隆帝は哀れみと慈しみを抱いているように見えました。
ただ高貴妃は、今回 乾隆帝が感染症にかかったと聞いて逃げるように去っていったのが残念。
逆に皇后は、感染をおそれずに付きっきりで看病をしたり、腱鞘炎になるまで扇であおいであげたりと、献身的な愛情が感動的でした。
皇后が感染してしまうのではないかと心配でしたが、感染したのは瓔珞。
瓔珞の薬に苦いものをいれて嫌がらせをする乾隆帝が子どもっぽくて笑えますし、瓔珞のことが気になって仕方がないように見えて面白いです。
【瓔珞(エイラク)】感想20話
やはり乾隆帝は、瓔珞のことが気になって仕方ないようですね。
薬に苦いものを混ぜるという嫌がらせが中学生レベルで笑ってしまいましたが、聡明な陛下が1人の女の子に翻弄される姿は可愛くもあります。
また、富察傅恒と瓔珞のラブラインも見どころでした。
夜中に彼女を看病し、しかも頬に口づけまでするとは、傅恒は完全に瓔珞が好きなようです。
瓔珞もキスのことを怒ってはいないので、傅恒に好意を持っているのでしょう!
最終的に瓔珞の気持ちは乾隆帝に向くのか、それとも傅恒なのか、彼女の心の動きからも目が離せません。
そしてここにきて、舒貴人が台頭してきました。
高貴妃は右腕の嘉嬪を失ったため、新たな味方が欲しくて舒貴人をテストしたのでしょうね。
高貴妃自身はそれほど策略家ではなく、彼女ひとりならば怖くはない敵です。
そんな高貴妃が新たな参謀(舒貴人)を見つけてしまったので、しばらくはまた脅威になるかもしれません。