【武則天-The Empress-】75話・76話。陛下の暗殺を企てた皇太子は、武媚娘に脅されて皇太子の座を退きました。新たな皇太子となるのは誰なのでしょうか。また、長孫無忌が今度こそ本当に引退する!?
【武則天-The Empress-】ネタバレ75話
廃太子
皇太子・李忠のもとを訪れた武媚娘は、なぜ陛下の暗殺を企てたのかと問い詰める。
すると皇太子は、生母と養母を殺した武媚娘を昔からずっと恨んでいたから、自分が帝位について武媚娘を殺したかったのだとぶちまけた。
武媚娘は、自分を恨むのはかまわないが陛下の命を狙うことは許さないと言う。
続けて、暗殺を企てたことを陛下には知らせない代わりに、皇太子の座を自ら辞退しなさいと命じてこの場を去った。
*
李義府と許敬宗は、武媚娘から「皇太子が暗殺を企てたことは陛下には伏せるように」と指示されていたのだが、その指示に背いて陛下に報告してしまう。
暗殺を信じたがらない陛下のもとに、皇太子の座を辞退すると書かれた皇太子からの文が届く。
それを読んだ陛下は、皇太子が暗殺を企てたのは本当のことなのだろうと察した。
その後。
李義府と許敬宗を呼び出した武媚娘は、指示を無視して陛下に報告したことを怒っているのか、2人に圧力をかける。
李義府はただ、邪魔になりそうな皇太子を武媚娘のために排除しようとしただけなのだが、今後は出過ぎたマネはしないと誓った。
新たな皇太子は誰!?
武媚娘は、2人の息子が剣の腕比べをするのを見ている。
長男の李弘は陛下に似てとても優しい性格で、剣の腕比べでも、相手を傷つけたくないという理由から途中で手を止めていた。
一方の李賢は、砂で目くらましをしたり容赦なく相手を追い詰めたりと、勝ちに貪欲な性格が見てとれる。
2人の腕比べを見ていた武媚娘は、李弘の仁徳を褒め、李賢の卑怯なやり方を咎めた。
腕比べで勝ったのに罰を受けた李賢は不服そうだ。
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陛下は、空いた皇太子の座に聡明な李賢をつけたいと武媚娘に話す。
しかし武媚娘は、陛下に似て優しい李弘を皇太子にしたいと反対の意見を述べた。
政治や剣術は学べても、仁徳という特質だけは習得できないからと。
武媚娘の説得により、陛下は李弘を皇太子に冊封した。
陛下の懐刀
陛下は、“姓氏録”を完成させた武媚娘の苦労をねぎらう。
以前の記録書には名門家臣の名だけが記されていたのに対し、“姓氏録”では正五品以上の家臣の名が記されている。
陛下は、“姓氏録”のおかげで寒門家臣を抜擢しやすくなったと満足そうな様子。
「なぜいつも朕のためにここまで骨を折るのか」
そう問われた武媚娘は、生涯そばにいてもらえるよう陛下の役に立てる自分でありたいのだと答える。
老いればいつかは愛されなくなるかもしれない、ゆえに陛下の懐刀となり、生涯 捨て去ることのできない存在になりたいのだと。
陛下は、朕は永遠に不変だと言葉を返した。
*
長孫無忌は、陛下暗殺に関与した息子を平手打ちする。
【武則天-The Empress-】ネタバレ76話
武媚娘の暗殺計画
近ごろの陛下は、武媚娘を天后と称して朝議に伴っている。
この日の朝議では、封禅大典について話し合った。
武媚娘の暗殺を計画している長孫無忌は、「封禅での2度目の儀は、皇后さま(武媚娘)が取りしきっては?」と提案する。
朝議が終わり宮に戻った陛下は、長孫無忌が良からぬことを企んでいるのではないかと不安そうだ。
しかし、武媚娘は陛下の反対を押しきって封禅大典に赴くことを決意した。
封禅大典の当日。
岩陰に潜んでいた刺客が武媚娘の前に現れて、毒矢を放とうとした。
ところが、なぜか石弓の弦が切れたため暗殺は失敗に終わり、その刺客は捕らえられた。
取り調べの結果、首謀者は長孫無忌だと判明するが、武媚娘は何かがおかしいと感じる。
また、陛下に届いた密書には、関隴集団の悪事が事細かに記されていた。
敵が知己に
本当に長孫無忌が黒幕ならば、自分が生きのびられたはずがない。
そう考えた武媚娘は、長孫無忌に会いに行き「分かっています。長孫殿の行動はすべて先帝のためであり、国の太平永続を願ってのこと」と話を切り出す。
長孫無忌も言葉を返した。
「女子でありながら、私が心から敬服し酒を飲みかわしたいと思ったのは、妹と皇后様だけです」
そして、長孫無忌は本題の“武媚娘暗殺”についてすべては自分の計略だと自白するが、武媚娘は別の真実に気づいていた。
石弓の弦をあらかじめ細工して武媚娘を守ったのも、関隴集団の悪事を陛下に密書で知らせたのも、長孫殿なのでしょうと。
つまり長孫無忌は、暗殺の首謀者でありながら、武媚娘を守った張本人でもあったのだ。
長孫無忌は長きに渡り国のために関隴集団を率いてきたが、今や謀反を企てる集団に成り下がってしまったことが許せず、自分の手で関隴集団をつぶそうとしたのだと打ち明ける。
そのための暗殺計画だったと。
国のためなら己の犠牲もいとわない長孫無忌の忠義を知った武媚娘は、彼に礼拝を捧げた。
「私たちが今日まで大切に思い守ってきたものは同じだったのですね」
武媚娘のその言葉に、長孫無忌も深く同意する。
その後、長孫無忌の一族は流刑に処された。
【武則天-The Empress-】感想75話
最近の武媚娘はとても貫禄が出てきたため、ますますドラマがシリアスな雰囲気に。
ただ陛下との夫婦仲はすこぶる良好で、陛下は武媚娘を朝議に伴うほどの寵愛ぶりです♥
武媚娘はまだ30代ですが、今のうちから老いたあとのことを考えているよう。
若さや美しさで陛下の寵愛を繋ぎ止めていても、老いればその寵愛を失ってしまう。
だから精神的な繋がりを大事にし、陛下にとってなくてはならない存在であり続けたいという武媚娘の本音にはなるほどと思わされました。
近ごろは武媚娘の子供たちもストーリーに絡んできて、1話の時点からだいぶ時間が流れたのだと実感します。
【武則天-The Empress-】感想76話
長年対立していた長孫無忌と武媚娘が、ようやく分かり合えた瞬間のシーンは涙腺が緩みました。
2人は20年も争っていたけれど、大切に思い守ってきたもの(国と陛下)は両者とも同じだったのですね。
そのことにもう少し早く気づけていたら、長孫無忌が引退することもなかったかもしれません。
ドラマは残り6話で最大の敵もいなくなったので、あとは武媚娘が皇帝になるまでの道のりが描かれるのだろうと思われます。
もしも陛下が亡くなった場合、陛下と武媚娘の間には何人もの息子がいるので、その誰かが帝位につくはず。
でも最終的に武媚娘が皇帝になるということは、息子たちも短命なのかも!?
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