【アウトランダー】シーズン5第12話(シーズン最終話)ネタバレ。これまでも過酷な運命を乗り越えてきたクレアとジェイミー。しかし、今回はクレアにとってずっと戦わなければならないほどの試練が待ち受けていた。クレアがローリング医師だと知ったブラウンは、男たちがいない隙にリッジを襲いクレアを連れ去ってしまった。しかしそんな中、クレアはもうひとりの時の旅人と出会う……。シーズン最終話は、あまりにも過酷すぎる。
【アウトランダー】シーズン5第12話のあらすじ
ライオネル・ブラウン率いる集団に拉致されたクレアは、馬車でブラウンズビルに運ばれていた。
ブラウンは、ローリング医師の言葉で女たちが言うことを聞かなくなったこと、そのために妻が自分とベッドを共にしないことで恨んでいた。
第12話では、クレアが現実逃避をするかのように、もし現代で彼らと一緒だったらという空想シーンと交互に描かれている。
クレアは、自分のいるべき時代で”家族”と過ごしているかのような空想を思い浮かべていた。
自分のいる時代なら、幸せに暮らしているであろう場面を思い浮かべることで、今受けている苦痛を和らげたかったのか、それとも無意識に思い浮かんでしまったのか……。
クレアは、彼らに決して下らなかった。
その態度がさらにブラウンを逆上させてしまったのだ。
ブラウンズリッジまで2日。
途中で野営していた際、ブラウンは甥にクレアをレ〇プさせ、更にクレアを何度も殴り自分もクレアを戒めた。
「次は誰だ?」
ブラウンの声に引き寄せられ、男たちがクレアの体を通り過ぎていった。
何人の男が彼女をレ〇プしたのかは分からない。
ただ、クレアの体はボロボロに痛めつけられ、なされるがまま精神状態も不安定になっていった。
【アウトランダー】シーズン5第12話のネタバレと解説
帰る家はどこ?
20世紀にタイムスリップしたはずのブリアナとロジャーは、再び同じ場所に戻ってきてしまった。
2人は「家」を思い浮かべたという。
彼らにとって「家」とは、おそらくクレアやジェイミーたちがいる場所、そして家族で暮らしてきた家が「彼らの家」であり、20世紀にはまだ無いということなのかもしれない。
ブリアナたちが再び姿を現したことにイアンは驚きながらも、3人を馬車に載せてリッジに戻って行った。
途中、野宿で休憩しようとしたところブリアナが燃えている十字架を見つける。
十字架を燃やすときは、何か重大なことがあったことだと察したブリアナたちは、急ぎリッジまで馬車を走らせた。
リッジに到着すると、銃をもった男たちが大勢いて物々しい雰囲気を醸し出していた。
もうひとりの時の旅人
クレアは酷い状態で縛られていた。
顔は殴られて腫れあがり、所々に青あざと血が滴っていた。
喋れないよう口に猿ぐつわをされ、首にはロープが掛けられ木の下に転がされていた。
そこにひとりの男が近づいてきた。
男はクレアに「リンゴ・スターを知ってるか?」と尋ねる。
リンゴ・スター……それは元ビートルズのドラマーの名前だった。
男はドナーと名乗り、先住民の仲間と共に1968年からやって来たと言う。
クレアはすぐに、ドナーの仲間がカワウソの歯であると察し、R・スプリンガーの名前を出した。
ドナーは、スプリンガーをはじめとする仲間を救いにやって来たと言うが、クレアがスプリンガーの死を伝えると残念そうにする。
この時点で、クレアを助けようと思えば助けられたはず。
しかしドナーは、「彼らは脅しているだけだ」と、ライオネルの異常さを知った上でクレアを縛っている紐を緩めることは無かった。
ブラウンへの報復
ブラウンとの戦いに向けてつけられた火を見た男たちがリッジに集まっていた。
ブリアナも、母の危機に参加したいと言うが、今回は危険を伴うことが分かっていたジェイミーは、ブリアナを巻き込まないため、ロジャーだけを連れて行く。
イアンは頭を剃り、モホーク族のメイクをして戦に参加した。
ジェイミーたちはブラウンらが野営している所を襲撃し、クレアを救い出した。
その時点では数人の男が生きていた。
クレアの様子を見て怒りに震えたジェイミーは、彼女が何をされたのかすぐに気づいた。
ジェイミー「何人だ?」
クレア「わからない」
ジェイミーの表情がさらに厳しさを増すと、「全員、殺せ」とイアンやファーガスに命じた。
ところが、そんな中でもライオネルの息はまだあった。(しぶとい)
クレアは「人を殺さない誓い」と立てているため、自分で復讐を遂げることはしない。
そこでジェイミーは、「殺さないで」というクレアの頼みとライオネルを尋問するためにリッジに連れて行くことにする。
【アウトランダー】シーズン5第12話の結末
クレアは傷つきながらもいつもの日常を取り戻そうと必死だった。
というより、苦境な何度も乗り越えて来たから今回も絶対に負けないという強い気持ちが彼女を奮い立たせていたのだ。
しかし、実際に治療室で拘束されているライオネルを見るだけで、体が震えてしまう。
どんなに気丈に振る舞っても、彼らに受けた屈辱はクレアを苦しめ続けた。
しかしここで、想定外の事態が起こる。
ライオネルの口調は相変わらず女性を蔑むもので、「口調に気を使う必要はない。女なんかに。夕食の支度が出来たら笑顔で出してくれ」と言った。
そこで、我慢していたマーサリの糸がプツンと切れた。
クレアはマーサリに、コンフリー(抗炎症薬)を煎じて注射の用意をするように言って治療室から出て行ったが、彼女が用意したのはドクゼリの根を煎じたものだった。
*この時、クレアはライオネルの声を聞くだけでも震えてしまう、PTSDのような症状を発症し寝室前の階段で泣き崩れていた。
マーサリは言った。
「私はクレアから治療を教わっているの クレアは殺さぬ誓いを立てた でも私は違う あんたは私と家族を傷つけた 私の夫も 地獄に送ってあげる誰にも手は出させない」
出典:【アウトランダー】シーズン5第12話から引用
そうして、ライオネルの首にドクゼリの根から抽出した毒が入った注射を打ち込んで殺した。
怒りでライオネルを殺したものの、怯えて座り込んでいたところにジェイミーがやって来る。
事態を察したジェイミーは、「心配ない、あとは任せろ」と、ライオネルの遺体を布で包んでブラウンズリッジまで運んだ。
ライオネルの兄の前に遺体をドサッと置き、「リッジを襲撃しクレアをさらって暴行した」事実を伝えた。
ブラウンは、弟が自分で蒔いた種だと納得したかのように見えたが、その目は怒りに燃えていた。
「俺も、いずれお返ししよう」と、まるで同じことをしてやると予告をしているかのようだった。
【アウトランダー】シーズン5第12話の感想
クレアはこれまでにも苦境を乗り越えてきましたが、幸せを感じのは本当に短い期間でしかありません。
必ずトラブルが生じるのも、本来いるべき時代にいないのが理由なのか。
それにしても今回の出来事は、あまりにも惨いことで原作者に「もうやめてあげて!」と叫びたくなるほどでした。
ブリアナの年齢からするとクレアも50代超えているはず。
そんな彼女がここに来て男たちに暴行されるとは、あまりにも惨い。
でもマーサリのおかげでライオネルの顔を見ずに済むし、脅威が無くなったと思えば一安心です。
……、いえいえ、一安心どころかさらに脅威が膨らんだということでしょう。
ライオネルの死を黙って受け入れるブラウンじゃありません。
必ず報復してくるはず。
原作のどこまで描かれたのはと言えば、物語が前後していることもありますが16冊目の「燃ゆる十字架のもとに4」までは描かれているはず。
ただクレアは「炎の山稜を越えて2」でドナーに出会っているので、部分的にはここまで進んでいるのかなと思います。
原作ではボネットは死んでいないという流れになっていますが、あの時ブリアナが頭に銃弾を撃ち込んだので、ボネットは死んでいるはず。
ここは原作と違いますね。
原作と違うシーンもありますが、大まかには原作を掻い摘んだような流れで構成されていますので、今後はドナーからの情報や、ジェイミーとクレアがリッジが崩れ去る様子が描かれると予想。
彼らに安堵の日々が訪れるのはいつになるのか!?
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