【瓔珞(エイラク)~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~】感想69話・70話。南巡の船旅がはじまったものの、やがて船上は大混乱のカオス状態に!そこから全ての問題を解決していく展開は圧巻です!この記事ではネタバレ感想と続編情報をお届けします。
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【瓔珞(エイラク)】ネタバレ69話
カオスな船上
南巡の船旅が始まった。
船上の宴を退席した皇后は弘昼に会いにいき、謀反の打ち合わせをする。
弘昼は、信じて任せてほしいと皇后に告げる。
皇后はその言葉に頷くが、1人になった後「陛下を助けるための援軍要請」を文にし伝書バトを飛ばした。
*
一方で第5皇子は、船上で足の施術を行なうことになった。
その施術は、壊死した足の肉を“虫”に食わせて骨を再生させるというものだ。
いざ虫が放たれると、それは入れ替えられた猛毒を持つ虫だった。
瓔珞は第5皇子を救うために虫をつかみ、その際に手を噛まれてしまい大騒ぎとなる。
一方、瓔珞たちの大騒ぎする声を聞きつけた乾隆帝はすぐに向かおうとするが、ちょうどその時、皇太后の部屋が火事になったという知らせが入る。
弘昼とともに皇太后の部屋に向かった乾隆帝は、弘昼が止めるのも聞かず、皇太后を助けるために大火事の中を飛び込んでいった。
直後。
弘昼が手配した賊たちが船に侵入して暴れる。
弘昼は賊と通じている一方で、船上では素知らぬ顔で指揮をとり賊を撃退した。
謀反の失敗
翌朝。
船上の混乱が落ち着いたころ、身を潜めていた妃たちが一か所に集まってくるが、その中に瓔珞はいなかった。
一同が集まる中、皇太后と乾隆帝の死亡を確信した弘昼は、新皇帝を発表しようとする。
その時。
壇上へと続く階段が動き、下の隠れ口から皇太后と乾隆帝が出てきた。
傅恒が設計したこの船には、はじめから抜け道が設けられていたのだ。
はじめから謀反計画を見抜いていたらしい乾隆帝は、弘昼に向かって「賊と手を組んで護衛の弱点を漏えいしたのだろう」と言い当てる。
そして皇后にも「なぜそなたにだけ避難用の船が用意されていたのだ」と疑いを向けた。
皇后は、確かに弘昼に謀反を持ちかけられたが断ったと主張し、その証拠に伝書バトで援軍要請を送ったと話す。
それを聞いた弘昼は、裏切られたとばかりにショックそうな表情を浮かべた。
そこで、それまで黙っていた袁春望が突然口を開き「弘昼と皇后の密通疑惑」を乾隆帝に訴える。
弘昼の体を調べればその証拠が出てくるという袁春望の言葉どおり、弘昼の懐から皇后の玉佩が出てきた。
すべてを吐き出す皇后
そこへ瓔珞が現れる。
どうやら乾隆帝は、火事が起きた直後に瓔珞と第5皇子の避難を手配したらしい。
それを知った皇后は笑う。
なぜ笑っているのかと乾隆帝が問うと、皇后は思いの丈をすべて吐き出した。
✓弘昼の謀反の企てを知りながら黙っていたのは、私だけが陛下の理解者であると分かってもらうためだった。
✓だから弘昼の想いを無視し、陛下の歓心を買うために伝書バトを飛ばした。
✓過去には悪事を働いたこともあったけれど、陛下にだけはいつも誠実だった。
✓私のことを恨んでも憎んでもいい。でも疑うことだけは許さない。
皇后の思いを聞いた乾隆帝は、皇后を部屋に行かせようとする。
だが皇后はまだ言葉を続けた。
「教えてください。火事のなか少しでも私の身を案じてくださいましたか」
【瓔珞(エイラク)】ネタバレ70話
袁春望の生い立ち
乾隆帝は「火事のなか少しでも私の身を案じてくださいましたか」と皇后に聞かれるも、答えられずにいた。
すると皇后は、瓔珞を非難しはじめる。
この女は今まで陛下のために何かをしたことはないし、陛下を愛してもおらず利用しただけだと。
乾隆帝が皇后の連行を命じると、皇后は短剣を振りまわしてさらに言葉を続けた。
「富察皇后は陛下よりも自由を選び、高貴妃は高家を優先した。純妃の心に陛下はおらず、他の妃嬪たちも富に群がっているだけ。私だけが陛下を愛している」と。
しかし、乾隆帝は文一通で軍を動かしたことを指摘した。
すると皇后は、父の死後に権力の重要さを知ってからは権力を得るために官吏たちの弱みを握ってきたことと、乾隆帝の死後には政権を握るつもりだったことを告白し、短剣で己の髪を切る。
満州族の人間が髪を切る=国葬であり、とても正気とは思えない行動だ。
そんな皇后を、乾隆帝は紫禁城に返すよう命じた。
*
珍児は皇后が落とした短剣を拾い袁春望を刺そうとするが、逆に刺されて死亡する。
袁春望は「皇后に脅されただけだから命だけは助けてほしい」と乾隆帝に懇願した。
すると、瓔珞は笑って「すべてを仕組んだ張本人が何を言うの」と口にする。
皇太后にどういうことなのか聞かれた瓔珞は、袁春望から昔聞いた生い立ち(先帝の私生子)を説明した。
袁春望は、陛下をはじめとする皇族たちが富と権力を手にする中、自分は宮中で糞桶を洗い汚く卑しい存在として生きてきたと話す。
だから陛下も皇族も憎んでいるのだと。
だが皇太后は、先帝に私生子などいなかったと断言をする。
それを聞いた袁春望は正気を失った。
乾隆帝は袁春望に肉そぎの刑を言い渡すが、皇太后は「殺してはならない」と慌てて止める。
来世の誓い
以下、結末に関する重要なネタバレを含んでいますので、未視聴の方はご注意ください。
紫禁城に戻った瓔珞は猛毒の治療をするが、解毒剤がない状況ではどうすることもできず、葉先生にもお手上げだと言われてしまう。
そんな中、戦から戻ってきた海蘭察が解毒剤を届けにきてくれた。
海蘭察いわく傅恒が解毒剤の草を採取したらしいのだが、話す様子がどこかおかしい。
「傅恒は草を採る際に毒にあたり……だが無理を押して軍を指揮していたんだ」
「彼はどこにいるの」
「傅恒の遺体は、すでに宮中にある」
海蘭察は去り際に、傅恒からの伝言を伝える。
「魏瓔珞。私は生涯かけて君を守り抜いた。来世では私を守ってくれるか」
瓔珞はその場では問いに答えなかったが、ひとりになってから呟いた。
「分かったわ。約束する」
生涯かけて答えるつもり
位をはく奪された皇后のところに瓔珞がやってくる。
皇后は、なぜ乾隆帝に自分を取り成したのかと理由を聞いた。
すると瓔珞は、かつて辛者庫で倒れたときに助けてくれた恩があるからだと答える。
皇后は、「本当は袁春望の動きに気づいていたのでしょう。なのに野放しにしていたのは、弘昼に謀反を起こさせて死んでもらうためでは?」と指摘する。
そして「1日たりとも姉の復讐を忘れたことはなかったのでしょう」と、皇后はそこまで見抜いていた。
*
弘昼は毒杯を賜った。
*
瓔珞は皇貴妃に冊封された。
「栄華を与えてくれた朕に言いたいことは?」
「ありません。今は答えません。でも生涯かけて答えるつもりです」
2人は見つめ合い、そして笑い合った。
3作の続編情報!
瓔珞2とも呼ばれる【金枝玉葉】は、現在Netflixで配信されています。
瓔珞と乾隆帝の娘である昭華が主人公のお話で、瓔珞と乾隆帝ももちろん出演。
オープニングは映像こそ違いますが、曲は同じなので【瓔珞】の世界観を引き続き感じられるはずです。
また、別の続編【延禧紀事】は乾隆帝の晩年が舞台となっており、次の皇帝とその妃たちの後宮の諍いが描かれるとのこと。
【延禧紀事】はまだ撮影も始まっていませんが、噂では誰もが知る大物女優が主人公を務めると言われています。
さらに、続編ではなく姉妹作となりますが【盛唐攻略】の制作も発表されています。
【瓔珞(エイラク)】感想69話
後半は怒涛の展開で見入ってしまいました。
てっきり、皇后は弘昼の誘いにのって謀反を共謀したのかと思いましたが、そうではありませんでした。
皇后は、「誰よりも陛下に誠実であり、陛下の理解者である」と示すために弘昼の謀反を利用したのですね……。
晩年の彼女にはあまりキレがなく残念に思っていましたが、最後はしっかりと魅せてくれました。
おそらく最終回では、今回解決しなかった問題を瓔珞が解決してくれるはず。
・2代目皇后の行く末
・袁春望の目的は何だったのか
・第5皇子はどうなるのか、虫を入れ替えたのは誰の指示なのか
・富察傅恒と瓔珞の関係
この辺りがどうなるのかを特に注目したいと思います。
【瓔珞(エイラク)】感想・最終話
とうとう終わってしまいました!
展開がスピーディーでありながらほとんどの問題が片付き、ラストシーンも素晴らしく、文句のつけどころがない最終話でした。
まず印象的だったのは袁春望。
生涯皇族に対して恨みを抱いて生きてきたのに、恨みの原因となった自分の出生がそもそも勘違いだったなんて、どれほどの虚無感に襲われたことでしょう。
ただ、皇太后の反応から推測するに、袁春望は本当に先帝の落とし子なのだと思われます。
そして驚きだったのは、瓔珞が袁春望の陰謀(弘昼に謀反を起こさせる)を見抜いていながら野放しにしていたこと。
きっと瓔珞は、姉を暴行した弘昼への復讐をずっと諦めておらず、あえて弘昼に謀反を起こさせ陛下から死を賜るのを待ちわびていたのでしょう。
*
最終話の傅恒には泣かされました。
彼は最終話では一度も出てこなかったのですが、それが逆に傅恒の死をより悲しいものにしていた気がします。
来世の誓いも単なる愛の言葉ではなく、知己として友人として理解者としての言葉であるところが最高に泣けました。
そして!陛下と瓔珞のラストシーンも素晴らしい♥
陛下×瓔珞カップルの醍醐味である“軽口”で締めくくりつつ、お互いの愛情も感じられる至高のラストシーンでした。
ドラマ全体を通しても非常に面白く、アジア圏で人気を博したのも深く頷けます。