【花不棄〈カフキ〉】あらすじと感想1話・2話。“聖女“の力を持つがゆえに追われているヒロインは、叔父とともに物乞いとしてひっそりと暮らしていました。そんなある日、ヒロインは陳煜と出会ったことにより少しずつ運命が動き出し……!?
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【花不棄〈カフキ〉】あらすじ1話
花不棄の出自
主人公の花不棄(アリエル・リン)がまだ生まれる前のこと。
花不棄を身ごもっている薛菲とその兄の朱華は、何者かに屋敷を放火され命からがら逃げていました。
その途中で、薛菲を追う信王にも見つかってしまい窮地に……。
信王は、“碧羅天の聖女“である薛菲を手に入れるため、別の男との子を宿していることを承知のうえで薛菲を側室に迎え入れたのですが、逃げられてしまったのです。
信王から逃げる薛菲は道中で花不棄を出産し、そのすぐ後に信王に見つかってしまいます。
そして、出産により体が弱っていたのか信王の目の前で死亡しました。
彼女が出産したことを知った信王は、生まれた赤子にも“碧羅天の聖女“の血が継がれているはずだからと、赤子を探すよう部下に命じるのです。
その頃。
赤子の花不棄を連れて信王から逃げおおせた朱華は、花不棄を守るために物乞いとしてひっそりと生きていくことを決意します。
陳煜との初めての出会い
大人の女性に成長した花不棄は、九おじさん(=朱華)と共にあてのない放浪を続け、物乞いとして生きていました。
九おじさんから「人前で顔をさらすな」と言いつけられている花不棄は、あえていつも顔を土で汚し、はっきりと顔がわからないようにしています。
自分の出自を知らない彼女は、九おじさんの「人前にでるな」という言葉を重く考えず、内緒で商いをはじめました。
そんなある日。
花不棄は、街で蓮衣客に関する創作ストーリーを立ち聞きしている時に、陳煜(チャン・ビンビン)と出会います。
ストーリーをダメ出しする陳煜にカチンときた花不棄は、陳煜に食ってかかり口論に。
それが、花不棄と陳煜の初めての出会いでした。
(実は、蓮衣客の正体は陳煜です)
陳煜の正体
ひそかに蓮衣客という顔をもつ陳煜ですが、他にもまだ驚きの事実がありました。
なんと彼の父親こそが、“碧羅天の聖女“(花不棄)を追う信王なのです。
ただ、どうやら信王は“碧羅天の聖女“については伏せているようで、息子の陳煜にはただ「腹違いの妹を探してほしい」とだけ頼んでいました。
さきほど花不棄と出会った陳煜は、花不棄の風貌が、父親から聞いていた妹の特徴と似ていたため彼女が妹かもしれないと感じます。
しかし、父・信王に反抗心を抱いている陳煜は、彼女がもし妹だとしても父親のもとに連れていくつもりはありませんでした。
その後。
陳煜は、蓮衣客に扮して悪党と戦っているときに花不棄と遭遇します。
戦いを見た花不棄は、蓮衣客に加勢をするもかえって足手まといになってしまうのですが、何とか悪党を全滅させられました。
蓮衣客は謝礼として、花不棄に銀子を渡します。
家に帰った花不棄は、九おじさんの目の前でうっかり銀子を落としてしまい、それにより商いをしていることがバレてしまうのでした。
【花不棄〈カフキ〉】1話の感想
主演女優のアリエル・リンは、本作の撮影当時はアラフォーなはずですが、とても童顔なので20代と言われても信じてしまいそうです。
しかも、物乞いという役柄なためボロを纏っているのにもかかわらず、彼女の元来の可愛さがにじみ出ています。
相手役のチャン・ビンビンも、インタビューでしきりに「アリエル・リン(花不棄)の可愛さが見どころ」だと話していました。
ストーリーとしては少女漫画チックな展開で、それにプラスしてアクション要素も取り入れたドラマという印象です。
1話だけでもたくさんの登場人物が出てきたので、今後は物語が壮大になっていくのかも!?
【花不棄〈カフキ〉】あらすじ2話
九おじさんのために回春丹を
花不棄の商いを知った九おじさんは、人と関わることも商いも許さないと怒ります。
なぜダメなのか詳しく話してもらえない花不棄は納得がいかず口論に。
しかし、激しく咳き込む九おじさんを見た花不棄は、商いはやめると誓うからまずは病を治そうと説得をします。
その直後、九おじさんは倒れてしまいました。
花不棄は今まで貯めていたお金で医者を呼び九おじさんを診てもらいますが、医者からは手遅れだと言われます。
ただ医者の話では、薬霊荘の薬(回春丹)ならば助かる可能性があるとのこと。
それを知った花不棄は、さっそく薬霊荘へと向かいました。
一方で陳煜は、薬霊荘の者が蓮衣客を訴えたと知り、探りを入れるために薬霊荘へと赴きます。
しかし薬霊荘に入るためには口実が必要なため、父親の病を治すために回春丹が欲しいと偽ることにしました。
陳煜と蓮衣客
陳煜が回春丹を手に入れた頃。
薬霊荘に到着した花不棄は回春丹を売ってほしいと懇願しますが、最後の2粒をとある御曹司(陳煜)に譲ったため、もう回春丹は残っていないとのことでした。
そこで花不棄は薬霊荘に忍び込み、その御曹司に直接交渉することにしたのです。
いざ御曹司の顔を見た花不棄は驚きを隠せません。
なぜならその御曹司は、以前に街で蓮衣客の創作ストーリーを聞いていたときに口論になった陳煜だったから。
花不棄はこの前の無礼な態度を陳煜に詫び、なんとか回春丹を譲ってほしいと頼むも断られてしまいます。
一方の陳煜は、この場では回春丹を譲ることを拒みましたが、その後、蓮衣客の姿で花不棄のまえに現れて回春丹を譲ってあげるのでした。
都に連れていって
ほどなくして、回春丹を飲んだ九おじさんが目を覚ましました。
己の寿命を悟った九おじさんは、これまで隠してきた花不棄の出自を教えるために都に行こうと言います。
その提案に大賛成の花不棄でしたが、粗末な馬車での長旅は九おじさんの体に障るかもしれないという心配から、金持ちの馬車に乗せてもらおうと考えつきました。
花不棄が思いついた金持ちの相手とは、陳煜でした。
陳煜の滞在する宿にやってきた花不棄は、都に戻る陳煜のお供をさせてほしいと懇願します。
なかなか承諾してくれない陳煜にしびれを切らした花不棄は、大勢の客のまえで「あなたの子を身ごもったのに捨てるのですか」と一芝居。
客から白い目で見られはじめた陳煜は、たまらず同伴を許可するのでした。
家に帰った花不棄はさっそく荷造りをはじめますが、そこに大勢の刺客が現れます。
その刺客は四大名家のひとつである明月山莊の者たちで、(理由は分かりませんが)花不棄の命を狙っているのです。
九おじさんは刺客から全力で花不棄を守りますが、これ以上は体が持ちそうにありません。
そこで九おじさんは「都にいる南下坊の赤殿に会って、この鉢を渡すように」と念を押したあと花不棄だけを逃がし、息絶えてしまいました。
【花不棄〈カフキ〉】2話の感想
陳煜と蓮衣客はどちらも同じ人物で、どちらの姿でも花不棄と出会っているのですが、それぞれに花不棄との関係性が異なっているのが面白いです。
蓮衣客の姿に扮しているときは、正義感の強い性格で花不棄にも優しいのですが、なぜか陳煜として花不棄に接するときはツンとしてしまうそのギャップが癖になりそう。
早くも2人のラブラインには期待できそうです。
そして、本作はシンプルな恋愛物かと思いきや、4大名家の関係性が複雑だったり、ストーリーに皇帝が絡んできそうだったりと物語の奥行きを感じます。
※次回3話・4話のネタバレ感想はこちら。