【サンガプ屋台】1話~6話ネタバレ見どころ。500年前の韓国、身分の差を抱えた恋をしてしまった巫女のウォルジュ。そんな彼女の行為が許されるわけもなく迫害を受け、ついには母をも亡くしてしまいます。全てを恨み自ら死を選んだウォルジュでしたが、その行為は罪深く”10万人”もの人々の恨みを晴らさなければ転生ができないという罰を受けるのでした。
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【サンガプ屋台】1話~6話ネタバレ
サンガプ屋台とは
物語の舞台は現代の韓国、路上に佇む移動屋台の”サンガプ屋台”。
その屋台の特徴は、お代は無料で店主が悩みを抱えた者の夢の中に入り本人に代わって恨みを晴らしてくれるという、一風変わった屋台でした。
実は、屋台の店主であるウォルジュ(ファン・ジョンウム)は、500年前に神木で自ら命を絶った代償として、10万人の恨みを晴らさないと転生できないという罰を受けています。
そのため、こうして屋台を営みながら人々の悩みを聞いて恨みを晴らそうとしているのです。
しかし、時代は変わり人々は簡単に心を開かなくなったことから、あと10人で10万人達成というところで難航を示していました。
そんな矢先、閻魔大王(ヨム・ヘラン)から「1か月以内に10万人達成できなければ地獄行き」と宣告を受けるウォルジュ。
今のままのペースでは、到底不可能なノルマに頭を抱えるのです。
相手が本音を語りだす特殊能力を持つ青年
ガブルマートのお客様相談室で働くハン・ガンベ(ユク・ソンジェ)には、ある不思議な能力がありました。
その能力とは、”触れた相手が本心を語りだす”というもの。
ガンベがお客様や友人に少しでも触れてしまうと、時に聞きたくもない本音も聞かされることから傷つくこともしばしば。
そのため、ガンベは人付き合いが苦手で周囲と距離を取って過ごしていました。
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閻魔大王からの無理難題に頭を抱えるウォルジュは、たまたま買い出しに行ったマートでガンベと出会います。
ガンベの能力を知ったウォルジュは、彼の能力を利用すればノルマをクリアできると考えサンガプ屋台で一緒に働かないかとガンベを誘います。
しかし、あまり乗り気ではないガンベはその誘いを断りました。
そんな中、ガンベは知人が過去のことで困っていることを知り、自分で何とかしようとするも上手くいかず、結局ウォルジュを頼るしかなくなりました。
ウォルジュは、助けを求めるガンベに「サンガプ屋台で10人達成まで働く契約をすれば力を貸す」と言います。
ガンベは契約を受け入れる条件として”10人達成したらこの能力を取り除くこと”をウォルジュに約束させました。
ガンベの能力が通じない女の子
ある日、サンガプ屋台にやって来たビョンジェという男性は、就職が決まらないことを悩んでいました。
面接では完璧だったのに落ちた理由が知りたいというビョンジェの悩みを解決すべく、彼の夢の中に入るウォルジュたち。
すると、面接で明らかにビョンジェよりも適当な対応をしていた男が、国会議員の息子であることからコネ入社していることがわかったのです。
そこで、ウォルジュはその会社に忍び込んで会長を眠らせ、その間に不正を明らかにするUSBメモリをクィ班長とガンベで探し出すことに。
USBメモリを手に入れたガンベでしたが、駆け付けたボディーガードのカン・ヨリン(チョン・ダウン)に追い詰められてしまいます。
何とかその場から逃げ出したいガンベは、意を決してヨリンに触れ本音を聞き出そうとしますが何も変わりません。
ガンベはそのまま捕まってしまったものの、不正を働く会長を守るのかとヨリンの良心に問いかけ逃がしてもらいました。
その後、会長の不正を世間に知らしめることに成功するとビョンジェの不合格は取り消され、無事入社が決まったのです。
一方で、ヨリンは機密情報を持ったガンベを逃がしたことから、警備会社をクビになってしまいます。
大手の会社にはその情報が回っていて入社ができないため、ヨリンが次に入社できたのはガンベの働くガブルマートでした。
【サンガプ屋台】1話~6話の見どころ
人々の恨みを晴らす”サンガプ屋台”
このドラマは1話ごとに悩みを解決していく1話完結エピソードで、それと並行してウォルジュの因縁の過去を明かしていきます。
サンガプ屋台に現れる人々の抱える悩みも多種多様で、現代ならではの悩みで共感できるものから、とんでもない私怨が絡んだものなど様々。
そんな人々に代わって恨みを晴らすウォルジュの、豪快な恨みの晴らし方はとても爽快です。
例えば、
- 上司からのセクハラに悩んでいた女性の場合は、その上司がお漏らしするほどの恐怖を与える
- 大手企業が行っていたコネ入社による人選を暴露
- 認知症の夫を置いて先立ってしまった妻が成仏できずにいた場合は、最後に夫に挨拶がしたいという彼女の願いを叶える
このように悩みの種となる相手をとことん懲らしめるのがウォルジュのやり方ですが、恨みを晴らすばかりではなく、時には無念を晴らすことに協力することもあります。
個性豊かなキャラクター
【サンガプ屋台】の最大の魅力といっても過言ではないのが、個性豊かな登場人物たち。
登場人物のほとんどがとにかくアクが強く、一度観たら忘れられないようなキャラクターばかりです。
白いスーツを着た中年小太りで死神っぽさゼロの死神や、想像通りの姿をした女性の閻魔大王など。
その中でもサンガプ屋台で働くウォルジュ、クィ班長、ガンベのコンビのやり取りは最高に面白い上にほっこりするので、注目していただきたいポイントの1つです。
それぞれが抱えるもの
ガンベの悩み
ガンベは人に触れたり、人から触れられたりすると、その相手が本心を語りだしてしまう能力を持ちます。
それは時に、ふと触れてしまった友人が自分を見下していたなど、知りたくなかったことも明らかにしてしまいます。
そのため人と距離を取って過ごしているため、人付き合いが上手くいきません。
ところが唯一、ヨリンにだけはこの能力が通じないのです。
そんなガンベは、ウォルジュのサンガプ屋台を手伝い終わった報酬として、この能力を取り除いてもらうことを心待ちにしています。
ヨリンの悩み
ヨリンは好きになった相手に触れると、なぜか相手が恐怖を感じて逃げてしまうという不思議な能力があります。
それは決して武道に長けたヨリンを怖がっているわけではなく、逃げる相手に理由を聞いても、「わからないけど怖くてたまらない」と逃げ出してしまうのです。
そのせいでヨリンの恋が成就したことはなく、毎度いい感じになると逃げられてしまうため恋愛を諦めて生きてきました。
しかし、不思議なことにガンベだけはヨリンが触れても怖がる様子はなく、むしろ好意を寄せてくれるのです。
ウォルジュの悲しい過去
所々で、ウォルジュの回想により明らかとなりつつある500年前の出来事。
悪夢に悩まされていた世子の夢に入り、彼を助けたことから好意を寄せられるようになったウォルジュ。
2人は身分の格差を抱えながらも惹かれあい、逢瀬を重ねていきました。
そしてついに、世子から一生共に過ごしたいと告白されたところまで明らかとなっています。
徐々に判明していくウォルジュの過去が何とも切なくて、ウォルジュの辛さがひしひしと伝わってきます。
今後さらに明かされていくであろうウォルジュの過去からも目が離せません。
【サンガプ屋台】1話~6話の感想
物語は500年前から始まり、閻魔大王から罰を受けるウォルジュなどファンタジー要素が強いドラマなのかと思われたものの、そんな風には全く感じませんでした。
例えばウォルジュが現代の韓国で営むサンガプ屋台では、今の韓国ならではの悩みを抱えた人がやって来るなど、きちんと現代人が抱えるものを反映しています。
あの世や死神などと聞くとファンタジー性を感じますが、【サンガプ屋台】の世界観はとてもリアリティがあり、それらをより身近に感じられるのです。
普段ファンタジーを観ない方でもすんなり観ることができるので、是非オススメしたい作品です!