【花不棄〈カフキ〉】あらすじ39話・40話。柳青蕪の裏切りを知った蕭九鳳の手により、明月山荘は潰されてしまいました。居場所を失った柳青蕪は陳煜を頼って郡王府を訪れますが、花不棄とそりが合わずに争うばかりで……!? この記事では、ネタバレ感想をお届けします。
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【花不棄〈カフキ〉】あらすじ39話
明月山荘の崩壊
朱寿は王夫人との賭博で負けていたが、奇想天外な方法で賭けに勝ち、負け分を帳消しにした。
賭博の件が解決した後、朱寿、花不棄、陳煜は郡王府へ戻った。
*
明月山荘。
花不棄が現れてから陳煜に疎まれ始めた柳青蕪は、花不棄を始末しようと考えていた。
そこに突然、黑鳳(東方炻の側近)が現れて柳青蕪に襲いかかる。
柳青蕪は側近の侍女と逃げ延びたものの、他の明月山荘の者たちは皆殺しにされており、明月山荘は実質潰れてしまった。
居場所を失った柳青蕪が、陳煜を頼って郡王府へ行くと花不棄がいた。
花不棄は柳青蕪を迎え入れることに反対するのだが、陳煜は「1度は手を組んだ以上、見捨てることはできない」と柳青蕪に部屋を与える。
花不棄も仕方なく了承するが、条件として“柳青蕪と会ったり話したりしないこと”を陳煜に約束させた。
東方炻の問いかけ
郡王府で部屋を与えられた柳青蕪は飲んだくれていた。
ようやく念願の荘主になれたというのに、早々に明月山荘が潰れてしまったため打ちのめされているのだ。
そんな彼女の様子を知った陳煜は、花不棄との約束を破って柳青蕪に会いにいき暴飲を止める。
陳煜はただ友人として柳青蕪を気にかけているだけなのだが、約束を破られた花不棄は怒って郡王府を飛び出してしまった。
*
郡王府を去った花不棄が街なかで物乞いをしていると、東方炻が現れた。
しつこく結婚話をしてくる東方炻に対して、花不棄は「借金は返すから、もう結婚の話はしないで」とキツく釘をさす。
すると、東方炻はいつになく真剣な眼差しとトーンで花不棄に問うた。
「もしも陳煜がいなければ、もしくは奴より先に出会っていたら、私を愛したか?」
花不棄は迷うことなく「いいえ」と即答した。
2人がそんな話をしているところに、花不棄を探し回っていたらしい陳煜が現れる。
陳煜は、今日を限りに柳青蕪とは会わないことを誓って許しを乞い、花不棄を郡王府に連れ帰った。
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陳煜の師匠である阿福は現在、皇帝の配下とともに碧羅天へと向かっていた。
阿福を気にかけている陳煜は、彼に会いに行くため郡王府を離れる。
【花不棄〈カフキ〉】あらすじ40話
碧羅天の入り口で
阿福と妹は、皇帝の配下たちとともに碧羅天へ向かっていた。
林を進んでいく途中で配下をまいた阿福は、妹と2人だけで碧羅天の入り口に到着するのだが、待ち構えていた蕭九鳳に襲われる。
蕭九鳳は、多くの配下(柳明月や柳青妍など)を引き連れていた。
阿福の妹は柳青妍に刺されて死亡し、阿福も蕭九鳳に刺されてしまう。
そこに現れた陳煜が、阿福を助けるために蕭九鳳に矢を放つのだが、柳明月が壁になってかばったため蕭九鳳は無事だった。
蕭九鳳は柳明月を一瞥だけしたあと、彼女を見捨てて逃げ去った。
その場に残った柳青妍は、両親の敵討ちのため柳明月にとどめを刺して息の根を止める。
一方で陳煜は、どうにか阿福の命を救おうとするが手遅れだった。
阿福は死の直前に、碧羅天の地図と聖珠を陳煜に託した。
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皇帝に謁見した白漸飛は、蓮衣客の正体が陳煜であることを密告した。
民からの支持が厚い蓮衣客を野放しにしてしまえば、いずれは皇帝の地位を脅かす存在になるかもしれない。
そんな危惧の念を抱く皇帝は、蓮衣客(陳煜)を厳罰に処すことにした。
陳煜の危機
朱八華が倒れたと報告を受けた花不棄は、郡王府を飛び出して朱家へと向かった。
その道中で花不棄は刺客に襲われてしまうのだが、ちょうど近くで祖父(蕭九鳳)の帰りを待っていた東方炻が現れ助けてくれた。
そのすぐ後で陳煜も現れ、花不棄は陳煜といっしょに郡王府へ戻った。
*
調べにより、柳青蕪の侍女が刺客と接触していたことが判明した。
刺客に花不棄を襲わせたのは侍女の独断なのだが、そうとは知らない陳煜は、柳青蕪のしわざだと決めつけて柳青蕪を牢獄する。
牢に入れられた柳青蕪は、陳煜に信じてもらえなかったことを嘆いていた。
そんな中、看守たちの会話から陳煜の身が危険だと知った柳青蕪は、牢を脱出して助けに向かった。
捕らえられた陳煜
蕭九鳳と東方炻は、陳煜と花不棄を捕らえるために郡王府を襲おうとしていた。
阿福が渡したであろう聖珠と地図を手に入れるためにも、陳煜を捕らえなくてはならないのだ。
ところが、いざ蕭九鳳たちが郡王府を襲おうとすると、皇帝の配下たちが先に郡王府に押し入り陳煜を捕らえた。
【花不棄〈カフキ〉】39話の感想
花不棄にとって柳青蕪は九おじさんの仇です。
ゆえに、陳煜が柳青蕪に優しくするのが許せない気持ちもわかるのですが、それにしても焼きもちの度合いが凄い。
恋敵を片っ端から殺そうとする東方炻ほどではありませんが、花不棄の束縛もなかなか激しいなという印象を受けました。
当人の陳煜は花不棄に言われるがままという感じなので、彼女にかなりゾッコンであることが伺えます。
今回印象的だったのは、東方炻が真剣なトーンで「もしも蓮衣客より先に出会っていたら、私を少しは愛したか」と花不棄に問うたシーン。
愛し方は間違っているものの花不棄への愛に嘘はないと見ていて分かるので、秒速で「いいえ」と否定されたのには少し同情してしまいました。
【花不棄〈カフキ〉】40話の感想
このドラマは悪人であっても愛する相手には献身的で、柳青蕪や柳明月の一途さを見ていると、つい情にほだされそうになることもあります。
でも結局“勧善懲悪”という形で悪人が死んでいく結末のあり方は、実に中国ドラマらしいです。
人気ドラマの【月に咲く花の如く】(2017)や【瓔珞】(2018)でも、悪いことをした人間には全員罰が下りました。
そこから推測するに、おそらく柳青蕪や蕭九鳳も(もしかしたら東方炻も)、最後には報いを受けることでしょう。
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白漸飛は、陳煜の友人でありながら陳煜の秘密を皇帝に密告していました。
彼は以前から心の内が読めない人物ではありましたが、今回の行動を見るかぎりでは情よりも実利を優先するタイプという印象で、今後は陳煜にとって厄介な存在になっていきそう。
これまで陳煜が元崇にしか大事なことを打ち明けなかったのは、白漸飛の本性をそれとなく見抜いていたからかもしれませんね。
*次回41話・42話のネタバレ感想はこちら。