【花不棄〈カフキ〉】あらすじ43話・44話。逆賊一掃の計画を進めていた陳煜でしたが、兵が集まらずに計画を頓挫。代わりに己の死を偽装して逆賊を欺くことにします。そうとは知らない花不棄は、陳煜の死を知らされて泣き崩れるのです。この記事では、ネタバレ感想をお届けします。
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【花不棄〈カフキ〉】あらすじ43話
死亡偽装
陳煜は逆賊を一掃するための計画を進めていたのだが、必要な兵を集めることができず計画が頓挫したため、新たな策として己の死を偽装することにした。
そうとは知らない逆賊の東方炻たちは、計画どおりに護送車を襲い、その際に陳煜の死を目撃する。
その後。
東方炻は、陳煜と思わしき丸焦げの死体を花不棄のもとへ運び、本人かどうかを確認させる。
遺体の手首に陳煜と同じ傷があるのを確認した花不棄は、陳煜に間違いないと思い込み泣き崩れた。
少しして東方炻が聖女の花不棄を連れ去ろうとすると、花不棄が口を開いた。
「私を殺して碧羅天の宝を得るつもりなのね」
「どうして君を殺すんだ」
東方炻のこの反応から完全な予言内容を知らないようだと判断した花不棄は、予言の全文を彼に教えた。
碧羅天の宝を得るためには、聖女の生贄が必要なのだと。
それを聞いた東方炻は動揺し、とにかく祖父に確かめると言って立ち去った。
花不棄の命と引き換えの玉座はいらない
東方炻は、完全な予言内容について祖父(蕭九鳳)を問い詰めた。
すると、蕭九鳳は「聖女の生贄が必要」であることを認め、東方炻を玉座につけるために生涯を費やしてきたのだから、何としても聖女の生贄を手に入れると声を荒げる。
だが東方炻は涙を流しながら反発した。
「花不棄の命と引き換えの玉座なんて要らない。絶対に花不棄を殺させない」
皇帝の一目惚れ
都に戻り皇帝に謁見した白漸飛は、陳煜の乗る護送車が襲われたことや、その際に陳煜の死を目撃したことを報告する。
さらに白漸飛は、聖女のことを知る者として柳青蕪を皇帝に引き合わせた。
柳青蕪から「花不棄が聖女」だと聞いた皇帝はあっさり信じたうえに彼女を気に入り、王宮内に柳青蕪の部屋を用意すると言い出す。
後にその部屋を訪ねてきた皇帝を、柳青蕪は篭絡した。
【花不棄〈カフキ〉】あらすじ44話
飛雲堡の決断
四大名家の飛雲堡は、皇帝に軍馬を納めるのが日々の役目である。
ところが、飛雲堡を言いなりにさせたい蕭九鳳の仕業により馬が疫病にかかってしまい、今期は軍馬を納められそうにない。
飛雲堡の雲琅は、馬の治療薬をもらうために林玉泉を訪ねるが薬の在庫はないと言われ、他の場所を当たってもすべて在庫切れだった。
実は薬の在庫は普通にあるのだが、蕭九鳳が飛雲堡の手に渡らないよう指示しているのだ。
林玉泉と林丹沙の2人も、だいぶ前から蕭九鳳に脅されている。
かつて蕭九鳳に毒薬を飲まされた2人は、定期的に解毒剤をもらう代わりに蕭九鳳の密偵として従い続けてきた。
蕭九鳳に逆らえば解毒薬がもらえず死んでしまうのだが、雲琅を助けたい丹沙は、馬の治療薬を雲琅に渡した。
同じ頃。
飛雲堡の荘主である雲清揚のもとに、蕭九鳳がやって来た。
蕭九鳳は「軍馬が納められなければ、飛雲堡は皇帝に没落させられるだろう」と不安を煽り、どうせ没落させられるなら共に謀反を起こさないかと仲間に引き入れようとする。
東方家が天下を取った暁には、飛雲堡を重宝して官位も与えると。
蕭九鳳の話を聞いた雲清揚は、以前に軍馬を納められなかった時のことを思い返し、あの時の皇帝の激怒した姿を脳裏に浮かべた。
蕭九鳳の言う通り、次に軍馬を納められなければ飛雲堡は皇帝に潰されるだろうと判断した雲清揚は、蕭九鳳と手を組むことを決意した。
その晩。
雲清揚は息子の雲琅に謀反の意を伝えた。
飛雲堡を存続させるためには、蕭九鳳と手を組んで謀反を起こすしか道は無いのだと。
一蓮托生の関係
謀反を決意した雲清揚は、すぐに妹の莫夫人にも文を送った。
“蕭九鳳と手を組んで謀反を起こすことにした。
飛雲堡と莫府は一蓮托生の関係であるゆえ、すぐに屋敷を売り払って飛雲堡へ来い”
文を読んだ莫夫人は屋敷を出る手はずを整え、江南にいる莫若菲にもこのことを伝えるよう剣声に指示をした。
つかの間の幸せ
死を偽装した陳煜は、変装姿で花不棄の前に現れ、彼女を当分の隠れ家となる場所に連れていった。
陳煜の話によると、朱家の者たちは後からくる手はずになっているらしい。
皆が到着するまでの数日間、花不棄と陳煜は幸せな時間を過ごした。
*
朱八華は隠れ家に向かう途中の宿で、皇帝の配下(白漸飛)に捕らわれてしまう。
その頃 王宮では、柳青蕪が皇帝の妃嬪になっていた。
*
白漸飛から「朱八華を捕らえた」と報告を受けた皇帝は、朱八華を牢獄するよう指示をする。
皇帝は、陳煜と花不棄が朱八華を助けにくるだろうと予測し、一度に2人を捕らえるつもりなのだ。
一方で、朱八華の牢獄を知った陳煜は、花不棄には知らせず1人で牢へと向かった。
【花不棄〈カフキ〉】43話の感想
東方炻は、碧羅天の宝を得るためには聖女の生贄が必要だと知らなかったようです。
目上の人に逆らうことは許されないであろうこの時代に、東方炻が涙をポロポロこぼしながら祖父(蕭九鳳)に反発する姿が印象的でした。
今まで愛し方がわからず酷いこともたくさんしてきた東方炻ですが、きっと最後は花不棄の命を守るために味方になってくれる予感がします。
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柳青蕪が皇帝に見初められるといった展開が驚きでした。
柳青蕪は今でも陳煜を愛しているけれど、野心の強い女性でもあるので、皇帝からの求愛を受け入れて妃嬪になるつもりかもしれません。
そうなれば、ストーリーに王宮が絡むことになるのでますます面白くなっていきそうです。
【花不棄〈カフキ〉】44話の感想
なんと……雲琅も莫若菲も謀反人という立場になってしまいそうです。
花不棄と親交の深かったキャラたちが、みんな謀反人となってしまう展開は少し残念ですが、まだ謀反を決行したわけではないのでこの先も目が離せません。
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隠れ家での花不棄と陳煜の暮らしは、穏やかで幸せに満ちていて、いっそこれが最終回なら良いのにと思えるほどでした。
でもこの幸せな時間はきっと、嵐の前の静けさなのでしょう。
*次回45話・46話のネタバレ感想はこちら。