【ナルコス】シーズン2ネタバレと解説。ついに脱走したパブロ。しかし安住の地はなく逃亡生活を余儀なくされる。マーフィーとペーニャはパブロを捕えることはできるのか?
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【ナルコス】シーズン2あらすじ
脱走したパブロは潜伏中に工場やアジトを移動させて裏切り者を粛清し、カルテル内の引き締めを図った。
そして、ガビリア大統領と「ラ・カテドラルに戻る条件」などと虫のいい交渉をしようとしていた。
しかし、大統領も今度は許さなかった。
パブロ逮捕協力者に高額な報奨金を設け、絶対交渉しないと国民に宣言。
アメリカ側も黙ってはいない。
ブッシュ大統領もパブロ打倒をかかげて人事を一掃し、CIAを派遣する。
一方、ジュディ・モンカダとドン・ベルナは復讐のため、パブロのライバルであるカリ・カルテルに近づく。
【ナルコス】シーズン2ネタバレ(前編)
マーフィーとペーニャの葛藤
コロンビアの特捜隊にとってアメリカ人のマーフィーとペーニャは招かざる客で、情報が手に入っても信用してもらえずなかなか思うように動けなかった。
偵察機からの情報を精査しパブロを追うも、あと一歩のところで逃げられてしまう。
その上、マーフィーは家族の問題を抱えていた。
マーフィーの危険な任務にコニーが危機を抱き、アメリカに戻りたいと訴えるようになる。
しかし、マーフィーは聞き入れずろくに話もしなかったため、コニーは娘を連れてアメリカに帰ってしまう。
ペーニャも事がうまく運ばない事に苛立ちを感じていた。
そんなペーニャに元メデジン・カルテルのドン・ベルナが近づく。
カリ・カルテルの企み
ジュディは、パブロの粛清からは免れたが、殺された夫と兄弟の復讐と失った工場を取り戻すべく、夫の右腕だったベルナと共にメデジン・カルテルのライバルのカリ・カルテルに近づく。
カリ・カルテルのリーダー・ヒルベルトの表の顔は銀行家で、薬局のチェーン店を営む実業家であるため抗争などして表沙汰になる事は避けたかった。
そこで、ジュディの工場の場所を特捜隊に教え、自分の関わりがないような形でパブロを潰そうと企む。
この隙に、マイアミの市場を着々と狙っていく。
カリージョ大佐の復帰と粛清
そんな中、カリージョ大佐が陣頭指揮をとるべく戻ってきた。
多数の部下を殺された彼は復讐の鬼と化しており、パブロの手下たちを躊躇なく殺し、次々とパブロの工場を潰していった。
パブロはカリージョに恐れを抱いた。
パブロは部下のリモンを使って、自分の居場所をペーニャに伝え罠を仕掛ける。
ペーニャとマーフィーは、上司の命令で現地に行けなかったがカリージョは罠にハマりパブロに殺された。
【ナルコス】シーズン2ネタバレ(中編)
ロス・ペペスとCIA
カスターニョ兄弟率いる極右準軍組織は、共産主義者打倒と言う同じ志のCIAから支援されていた。
パブロ打倒のためCIA派遣されたビル・シュテックナーは、パブロがM-19(共産主義ゲリラ)を支援した件に触れカリ・カルテルに近づくよう焚きつけた。
初めはカスターニョ兄弟と関わる事に警戒していたヒルベルトだったが、カリージョが殺された事で危機感を覚えた。
ジュディにも促され、カスターニョ兄弟に連絡を取る。
一方、ペーニャはカリージョの死に責任を感じ苛まれていた。
そこにジュディとドン・ベルナから、カスターニョ兄弟を紹介される。
彼らはアメリカ最新設備の傍受ができるペーニャの情報を欲していた。
ペーニャは、1度は断るものの新任のマルティネス大佐のやり方にいら立ちを感じ、パブロを追い詰めるにはこれしかないと、ついにドン・ベルナに情報を流す。
カスターニョ兄弟とドン・ベルナは、カリ・カルテルの協力を得てペーニャの情報のもと次々とパブロの手下を襲撃し虐殺した。
そして、ロス・ペペス(パブロの迫害されたものの意)と名乗るようになった。
全てはCIAシュテックナーの目論見通りだった。
ガビリア大統領は、パブロ逮捕が先決だとロス・ペペスを黙殺する。
カリ・カルテルとの抗争
ロス・ペペスは殺したパブロの手下の遺体に「ロス・ペペス」と貼り付けるような派手なやり方で声明を出していた。
目立たずパブロを殺したかったヒルベルトは、そんなロス・ペペスの行動をまずいと感じていた。
案の定、パブロはロス・ペペスの背後にカリ・カルテルがいる事に気づき、報復にヒルベルトの娘の結婚式に爆弾を仕掛ける。
ヒルベルトは激怒し、ついにパブロとの抗争が始まった。
ドイツへ亡命
カリ・カルテルとの抗争が激化する中、家族が犠牲になる事を恐れたパブロは、母親とタタと子供たちを国外に亡命させようとする。
マーフィーは一家を追跡して何とかドイツへの入国を阻止しようと奮闘し、努力の甲斐あってタタたちはドイツに入国できず戻る事になった。
ところが、タタたちはコロンビア政府の保護を受けホテルの一角に軟禁状態になる。
これに怒ったパブロは、大統領官邸前で爆弾テロを起こす。
多くの子供たちが犠牲になった。
【ナルコス】シーズン2ネタバレ(後編)
崩れゆくパブロの王国
この爆弾テロに国民は激しい怒りを抱き、手下たちも行き場を失いつつあった。
まずブラッキーが逮捕された。
マーフィーとペーニャの説得と脅しで、ブラッキーはキカを、キカはパブロを売った。
2人は、キカからパブロに電話をさせる。
パブロはジュディたちを襲撃するためキカたちと落ち合う予定だったが、電話でキカの裏切りに気づきリモンと共に合流場所に行かず父の牧場に向かう。
合流場所にいた手下たちは、特捜隊に攻撃された。
奴を捕えろ
パブロは1ヵ月以上消息不明だった。
その間にロス・ペペスは解散し、次に狙われるのはジュディだった。
危険を察知したジュディはペーニャと接触を図り、DEAに証言し保護を受けるつもりだった。
しかし、ドン・ベルナが先回りしジュディをCIAに渡した。
これも全てシュテックナーが仕組んだことだった。
ジュディがアメリカでペーニャの件も洩らしたため、ペーニャは志半ばで帰国する事になる。
ペーニャはマーフィーに言う。
「奴を捕えろ」
パブロの最期
パブロは、父のところに潜伏していたが自分を恥と思っている父とやっていけず、牧場を後にする。
部下はリモン1人だけで、金もなくわびしい部屋で誕生日を迎えた。
しかし、パブロは諦めず記者伝いに、無線で家族に声明文を伝えていた。
その信号をキャッチした特捜隊は、ついにパブロの居場所を突き止め隠れ家を囲む。
パブロも気づき銃を持って屋根に逃げ出すが、リモンが撃たれた後パブロにも命中した。
特捜隊のトルヒーリョがとどめを刺し、勝利の雄たけびをあげた。
「Viva Colombia! コロンビア、万歳!」
マーフィーから連絡を受けたペーニャは祝杯をあげた。
(ペーニャの前に祝杯をあげていた2人のアメリカ人。)
【ナルコス】シーズン2関連映像
【パブロ・エスコバル 悪魔に守られた男】
【ナルコス】をご覧になり、エスコバルに興味を持たれた方に是非お薦めしたいのが、コロンビアドラマの【パブロ・エスコバル 悪魔に守られた男】(2012)である。
【ナルコス】ほど洗練されていないが、同じように実際の映像を挟んで作られてあり、パブロと一部の政治家・ジャーナリスト以外は名前を変えているが、【ナルコス】より詳細にパブロの人生(悪事)を伝えている。
パブロ役のアンドレス・パーラは、ヴァグネル・モウラに比べるとコミカルだが、自分勝手でサイコパスなパブロを好演している。
【ナルコス】のキャストも結構出演しているので、彼らを見つける事も楽しいだろう。
【ナルコス】【パブロ・エスコバル 悪魔に守られた男】は、2020年11月現在Netflixで配信されている。
【世界の麻薬王:その光と闇】
NETFLIXオリジナルドキュメンタリー【世界の麻薬王:その光と闇 パブロ・エスコバル】(2018)もお薦めしたい。
こちらは、スティーブ・マーフィーと、ハビエル・ペーニャ本人が取材に応じている。
パブロのシカリオとして有名な”ポパイ”の証言もあるので、よりリアルなパブロ・エスコバルの実像を知ることができる。
【ナルコス】シーズン2の感想
パブロが仕留められた時の映像で、母親が「息子が行った善行を思い出してください」と言う声明を出した時、パブロが仕出かした虐殺やテロの映像が流れていたのが印象的だった。
カリ・カルテルはうまくやったなあ、と思う。
うまくライバルを消し、マイアミの市場も射止めたのだから。
高笑いしているヒルベルトだが、ペーニャの次の任務はカリだという。
いつまで続くか、カリ・カルテルの天下。
シーズン3も見逃せない!