【ベター・コール・ソウル】シーズン1ネタバレと解説。弁護士として駆け出しのジミーはふとしたきっかけでナッチョ、そして【ブレイキング・バッド】でお馴染みのトゥコら薬物カルテルと関係を持つようになってしまう……。
【ベター・コール・ソウル】 シーズン1あらすじ
公選弁護人として四苦八苦していた駆け出しの弁護士ジミー・マッギルは、横領事件を起こしたクレイグ・ケトルマンを顧客にしようと考えた。
そこで、交通事故に見せかけてジミーから金を脅し取ろうとした青年2人を使い、ケトルマン夫人・ベッツィの車に同じように体当たりしてくれと頼んだ。
しかし、体当たりされた車の運転手は車から降りずに現場から逃げ去ってしまう。
車を追跡した2人と後を追ったジミーの前に現れたのは【ブレイキング・バッド】シーズン1でお馴染みのトゥコだった。
ベッツィの車と似た車を運転していたのはトゥコのおばあさんだったが、トゥコは青年たちの言う「ひき逃げは重罪」に動じるどころか2人を監禁。
後からトゥコの自宅やってきたジミーと青年2人をニューメキシコの原野に連れ出し、ナッチョを呼んで処分を検討する。
ナッチョは弁護士を殺すと面倒だとトゥコに指摘した。
ジミーは、それでも青年2人がおばあさんを侮辱したと怒るトゥコを何とかなだめ、彼らの足を折る事でその場を切り抜けた。
【ベター・コール・ソウル】シーズン1ネタバレ
看板
ジミーは横領の疑いのかかるケトルマン夫妻を顧客として獲得できそうだったが、彼らをHMM(Hamlin Hamlin & McGill)弁護士事務所に奪われてしまう。
そこでジミーは、HMMの看板をそっくり模倣した看板を作るが、ハワードに著作権の侵害と訴えられ看板を取り外さざるを得なくなった。
しかしジミーはそこで諦めず、今後のシーズンでも常連となるクレジットに固有名の無い撮影スタッフを使い、撤去予定の自分の看板を前にCMの撮影を行う。
ところが、CMの撮影中に看板の撤去作業をしていた作業員が転落防止用のワイヤーを付けてはいたものの、”中ぶらりん”の状態となってしまった。
カメラが回ったままでジミーは作業員を救出。
一躍有名となったジミーの元には老人からの依頼が増えた。
ジミーは老人を自身の顧客の中心と考えるようになる。
マイクの過去
【ブレイキング・バッド】では不明だったマイクの過去が明らかになる。
息子は同僚の警官フェンスキーとホフマンに殺されていた。
マイクは、ジミーと地方裁判所駐車場のモギリと弁護士という接点しかなかったが、フェンスキーとホフマン殺害の嫌疑がかかりそうになりジミーを呼び出す。
マイクはジミーに弁護でなく、捜査官にコーヒーをわざとこぼすことを要求。
ジミーはそれを実行し、マイクはどさくさに紛れて捜査官からメモ帳を盗み出す。
ここで過去のシーンとなる。
マイクは口封じにフェンスキーとホフマンに殺されそうになったが、逆に2人を倒して息子の仇を討った。
マイクは捜査状況を確認。
その後、手帳はジミーが落ちていたとシラを切って捜査官に返還した。
ジミーの弁護を断ったケトルマン夫妻はキムに弁護を依頼していたが、キムは「横領した金を全額返還した上でクレイグ・ケトルマンが3ヶ月間服役するのが最善」と伝えると、夫妻はキムの弁護を断り、再びジミーに弁護を依頼する。
それで、ジミーはケトルマン夫妻が横領した資金160万ドルの在り処をマイクに探し出してもらった。
ジミーとマイクのつながりはこのようにして誕生した。
結局、ケトルマン夫妻は観念してキムの案を受け入れた。
*
CM撮影のおかげで人気者となったジミーは、ふとしたきっかけでサンド・パイパー・クロッシング(以下サンド・パイパー)の訴訟を思いつく。
きっかけは、イレーヌ・ランドリーがジミーに遺言書の作成を依頼したが、小遣いが足りずに遺言書の作成料金140ドルを支払えないと判明した事。
小遣いが不足していた理由は、サンド・パイパーが老人ホームの日用品の額を不当に高く請求していたからだった。
チャックの裏切りとマルコの死。
チャックは、最初のうちは親切にジミーと共同でサンドパイパーの訴訟を請け負うようなフリをしていたが、例によって自分が電話をかけたい時には電磁波アレルギーは起きず、ハワードに携帯で通話してジミーをHMMに雇わないように手を回していたのだった。
一方、ジミーはアルバカーキーを離れ、ホームタウンのシセロに戻り旧友マルコと再会。
ジミーは、今は弁護士だからそれはやりたくないと言ったが、マルコは最後にもう1回やろうという。
しかし、マルコは気絶したフリではなく本当に意識を失って死んでしまった。
旧友を失いアルバカーキーへと戻ったジミーは、ディビス&メインがジミーに関心を持っているとキムから告げられる。
そして、マルコが口ずさんでいたスモーク・オン・ザウォターを口ずさみながら、地方裁判所の駐車場をスズキ・エスティームで出たところでシーズン1は終わる。
感想
フンメル人形は既にシーズン1で登場していました。
遺産分配の目録にフンメル人形をリストアップするという事は高額なのでしょう。
またサンド・パイパー訴訟はシーズン4まで続く長い物となります。
チャックが他所の家の新聞を勝手に取って警察に通報され、警察に突入されたチャックは電磁波アレルギーで倒れ病院送りとなる。
しかし病院では、医者にこっそり電気のスイッチを入れてもチャックは反応しない事を見透かされていた。
また、チャックが電気を使わず家でランタンを使っているとジミーから説明を受けた医者は、ランタンは火災になる可能性があるとジミーに助言をする。
他シーズンのネタバレにつながる為詳しく書きませんが、上記は全部シーズン3への伏線でしょうか。
電磁波アレルギーが嘘なのはもうシーズン1の時点で明らかだったようです。
また、シーズン1ではまだチャックとジミーは仲睦まじい、献身的に自称電磁波アレルギー(統合失調症の疑いが濃厚)の兄をジミーは必死で助けています。
それにも係わらず、ジミーを弁護士として認めたくないチャック。
【ブレイキング・バッド】のソウルを考えればチャックが正しいのでしょうが、視聴者としては意地の悪い兄にしか見えません。
ちなみに、マルコと詐欺を企むシーンでナイジェリアで資産が凍結云々とジミーが語っていますが、そっくり同じ文面のスパムを昔受け取った事があります。
✓ベネディクト・アーノルド。
チャックの裏切りが許せないジミーがビンゴ会場で口にするベネディクト・アーノルド。
彼は、アメリカ独立戦争でイギリスに寝返った軍人で、【ビッグバン・セオリー】でもシェルドンが裏切り者の例として引用していた。
© Sony Pictures Television Inc.