【スーパーナチュラル】ファイナルシーズン最終話ネタバレ。平和な世界を取り戻しかつてのような朝を迎えたサムとディーン。穏やかな日々を迎えたと思いきや、子供2人の誘拐事件が発生。調べてみるとその事件は86年に父ジョンが追っていた事件を繋がっていることが分かった。
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【スーパーナチュラル】ファイナルシーズン最終話あらすじ
カスティエルはディーンを守って逝き、ジャックはチャックの力の全てを受け継いだ後、平和な世界を保つために2人の元を離れて行った。
そして今、サムとディーンはかつてのような穏やか朝を迎える。
サムは早朝マラソン、ディーンは8時の目覚ましと共に起床。
前回、ガソリンスタンドで見つけた”愛犬ミラクル”も2人の相棒となっていた。
2人はいつものように、パソコンを開いて事件を探したが、ネット上に事件らしいものはなく平和そのもの。
と思いきや、その直後ディーンが「事件」を見つけたのだ。
それこそが、アクロンで開催されているパイ・フェスティバル。
パイフェスでは、様々な種類のパイがピースごとに購入可能。
ディーンは6種類のパイを購入してサムの元へと戻るが、サムは浮かない様子だった。
彼はカスティエルを失ったこと、ジャックが去って行ったことに寂しさを感じていたのだ。
そんなサムを元気づけるかのようにディーンはパイを勧めた……が、サムはパイをひとつ取るとそのままディーンの顔へ。
「いつかやってやろうって」と、笑って見せる。
平和な時間だった。
【スーパーナチュラル】ファイナル最終話ネタバレ(前編)
ヴァンパイア狩り
サムとディーンが平和な時間を迎えていたその裏で、子供2人の誘拐事件が発生していた。
子供の父親は刺殺され母親は舌を抜かれており、子供たちは連れ去られた。
エージェント・シンガーとクリプキ(サムとディーン)は現場の警官から事情を聞き、母親が書いたという犯人の似顔絵を見せてもらう。
そこにはガイコツの顔が書かれていた。
2人はその顔に見覚えがあった。
インパラから父ジョンの日記を取り出して確認すると、’86年にアクロン、カントン、イースト・スパーダで起こった誘拐事件の犯人の顔と一致していたのだ。
その手口や特徴から、ディーンは犯人を”道化師”と推測したがサムは賢明に「ヴァンパイア」と推測する。
86年の事件と同一犯だとすれば次に狙うのはカントンで、標的はひと気のない街外れに住み5~10歳の子供がいる家庭。
その日の夜。
その条件に合う家族の家を突き止めて外で待ち伏せしていると、ガイコツのマスクを被った2人組がやって来た。
ディーンがひとりの首を斬り落とし、サムはもうひとりの足と額に銃弾を撃ち込む。
男たちはサムの狙い通りヴァンパイアだった。
*ヴァンパイアは銃弾では死なない。
男によると、誘拐された子供たちは生きている。
さらに、数年おきに子供たちを誘拐し”食べさせて育てている”という。
サムとディーンは、男からアジトを聞き出し子供たちを助けに向かった。
アジトには4人のヴァンパイアの他に、ジェニーもいたがサムが機転を聞かして背後から首を落とす。
4人のうち3人のヴァンパイアを始末し、最後に残ったガタイのいヴァンパイアはディーンが相手をした。
ところが、男ともみ合っていたディーンは、押された勢いで柱から突き出た鉄筋に背中を突き刺してしまう。
危機一髪の所でサムが男の首を落とし、ディーンはヴァンパイアには殺されずに済んだ。
しかし、事態は深刻だった。
ディーンの死
ディーンが怪我をしていることに気づかなかったサムは、子供たちを捜して送り届けようと話していたが、ディーンは「俺は残る」と伝える。
ディーンはサムに「何かおかしい、背中に何か刺さっている」と伝えると、サムはディーンの背中に手を伸ばし大量の出血を確認。
すぐに助けを呼びに行こうとしたが、ディーンに「ここにいてくれ」と頼まれ、その場を離れなかった。
何とかディーンを助けようとするも、鉄筋を抜くこともディーンを動かすことも出来ず動揺する。
ディーンはサムに、子供たちを安全な場所まで連れて行くよう言ったが、サムは一緒に連れて行こうと言う。
「無理だ。これが俺の最期だ。こうなるのは分かっていた」
ディーンはサムに静かに伝えた。
「俺たちは人々を救ってきた これでいいんだ これで よく戦ってきたな 」
サムは、もしディーンが逝ってしまっても助ける方法を探すと言ったがディーンは、ロクな結果にならないから生き返らせないでくれと頼む。
ここでディーンの意識が遠のきそうになる。
ディーンはサムに伝えたいことがあった。
サムの首に手をやりしっかりと目を見つめながら言う。
・立派になったサムを誇りに思っていること。
・ずっと尊敬していたこと。
・ディーンよりずっと強かったこと
・サムを大学に迎えに行った日(白いドレスの女事件)、何を言われるか怖くて大学の外で何時間も待っていたこと。
・サムがいなかったらどうなっていたか分からない、追い返されるのが俺は怖かったと。
サムとディーンはいつも一緒だった。
サムはディーンの一部で、ディーンはサムの一部。
「置いていくなよ、ひとりにしないで」
サムは涙を流しながら静かに伝える。
俺はずっと一緒に居る、だからこの先もサムは狩りを続けろとディーンは言った。
サムはずっと狩りを続けるとディーンに約束する。
「ずっと一緒にいる、大好きだよサム サヨナラだ、もういい 逝ってもいいと言ってくれ」
サムはボロボロ泣きながらディーンに告げた。
「もういい、もう逝っていいよ」と。
ディーンは息を引き取った。
翌日、サムはディーンにハンターの葬儀をあげた。
【スーパーナチュラル】ファイナル最終話ネタバレ(後編)
サム
翌日の朝、サムは8時に目覚めた。
1人分の食事を用意し、話し相手もいない静かな朝食を済ませる。
ディーンの部屋のベッドに座り、ディーンのいない静けさに涙が頬をつたう。
そこに「ディーンの携帯その3」に電話が掛かって来た。
テキサス州のオースティンから”ボン・ジョヴィ捜査官”宛てだった。
電話は、オースティンで心臓の無い死体が複数上がる奇妙な事件が起こった、ドナ・ハンスカムから連絡するよう言われたと話す。
サムは涙をぐっとこらえながら、オースティンに向かうことを決めた。
相棒はミラクルだった。
ディーンの死後
その頃、ディーンは”あの世”にいた。
広大な山々や草花が生い茂る大自然の中。
ディーンを迎えたのは”本物のボビー”だった。
かつて逝った魂は天界の小さな小部屋に居たが、ジャックが神になった後 天国を正してくれたと言うのだ。
ジャックは天国の壁を取り払い、本来あるべき場所に戻してくれたと言う。(キャスも手伝ったよう)
ルーファスは8キロ先に、ジョンとメアリーも向こうにいる。
ボビーは「ここはただの天国ではなく、ディーンが来るべき場所だ」と、2人は語りながら酒を交わした。
さらに、そこにはディーンのベイベーもあった。
ディーンはベイベーを飛ばしながら新しい世界を堪能した。
【スーパーナチュラル】ファイナル最終話の結末
ディーンが新しい天国を堪能している頃、サムは結婚し子供が生まれていた。
息子の名はディーン。
幸せな生活を送り子供が成長すると共に、サムも年老いて来た。
ある日、サムはガレージに保管しているインパラに乗り、ハンドルを握りしめてディーンを振り返る。
その数年後、白髪頭で呼吸器をつけベッドに横たわっているサムが居た。
傍には、腕にサムとディーンと同じ悪魔除けのタトゥーを入れた息子のディーンが居る。
「父さん、もういい。もう逝っていいよ」
その瞬間、サムが笑顔になり頬に涙がつたう……。
サムはゆっくりと息を引き取った。
その頃、天国のディーンは穏やかな顔で橋からの景色を堪能していた。
ふと何かの気配を感じたディーンの顔に笑顔が浮かぶ。
「Hey、Sam」
振り返るとそこには若き日のサムが立っていた。
【スーパーナチュラル】ファイナル最終話の感想
まさか最初の狩りでディーンが死ぬとは驚きでしたが、本当に悲しいシーンは彼の死のシーンではなく、サムが隠れ家を後にした時と長い時を経て再会した時。
サムは、オースティンの事件後 隠れ家に戻らなかったのかと思います。
ディーンとの思い出があり過ぎて、ひとりで過ごすには辛すぎる場所だったのではないかと。
全ての電気を消したのは、そういう意味があったのでしょう。
結婚し生まれた子供をディーンと名付け幸せな家庭を築いたけれど、ディーンがいない心の隙間は生涯埋めることは出来なかったようでした。
年齢を重ねるにつれ、ディーンとの思い出が溢れ出しているかのようにも見えました。
とにかく泣ける。
その一言に尽きます。