【ウォーキング・デッド】シーズン10第21話ネタバレと考察。今回は別行動したダリルとキャロルのスポットを当てた物語。分かれ道で左に行ったダリルと右に行ったキャロル。離れた時、2人は改めてお互いの存在を必要だと感じた……。
【ウォーキング・デッド】シーズン10第21話あらすじ
ダリルとキャロルは無言で歩いていた。
キャロルが水筒から水を飲もうとしたがキャップが開かない。
ダリルは、2人の間に流れていた気まずい空気を払拭しようと、キャロルに「貸してみろ」と言ったが、キャロルは無視して水筒をしまった。
ダリルは仕方がないとキャロルに携帯用のナイフを渡す。
ナイフを受け取ったキャロルは水筒の蓋を開け、一口飲むと無言で水筒をダリルに渡した。
水筒を受け取ったダリルは、ドッグに水を飲ませてやる。
キャロルは、ダリルに「みんなのために食料を見つけたかった。」と言い、アレクサンドリアに戻らないのかと尋ねた。
ダリルは「もう少し探してみる」と言った。
そして、分かれ道にたどり着いた2人は、キャロルは右にダリルは左へと向かっていく。
ドッグは少し迷った後、キャロルについて行った。
【ウォーキング・デッド】シーズン10第21話ネタバレ
キャロル
アレクサンドリアに戻ったキャロルは、落ちていたスカーフを手に取る。
部屋に戻りドッグに水を与え、ソファーに座るとドッグに話しかけるように言った。
言っとくけど 謝ってほしいわけじゃない 彼の真意も分かってる 謝罪はただの休戦 何も解決しない
キャロルは、ジェリーの元に行き「今日は北門の警備が終わったら養魚場で新dな魚を処分するわね」と申し出たが、警備の担当は決まっているし魚も処分した」と言われてしまう。
ジェリーはふと、キャロルの持っていたスカーフに目をやる。
「それは?」
キャロルは「避難するとき誰かが落としたのかもしれない。大切なものかもしれないから汚れを落として破れたところは縫う。」と話す。
キャロルは他に何かやれることはないかと聞くと、ジェリーは辺りを見回して「今は君の手を借りるようなことはない」と言う。
ジェリーが困った顔をしていたその時、ジェリーのお腹がグゥ~となった。
キャロルは「何か食べ物を作るわね」と嬉しそうな顔をしたが、
- ミショーンのキッチンはマギーたちが使っている
- 発電機は壊れてて使えない
- 穀物はネズミにやられて捨てた
との返事が返って来た。
するとキャロルは、石のスープの話をして「何とかしてみる」と手のひらほどの石を拾い「これ使うわね」と去っていく。
そんなキャロルをジェリーは何とも言えない表情で見守っていた。
キャロルがキッチンできのこや野菜を切っていると、ドッグが部屋で暴れまわっていた。
原因はネズミだ。
ネズミが移動したのを察知したドッグはキッチンに向かい、作りかけのスープの材料をひっくり返しキャロルに怒られる。
キャロルはドッグに部屋に戻るよう命じた後、ため息をつきながら床に落ちた材料を拾う。
その時、ふと気づいたように段ボールで何かを作り始めた。
ネズミ捕りだ。
出来上がったネズミ捕りを仕掛けると、スープに足りない野菜を取りに行った。
ダリル
キャロルと別れた後、ダリルはバイクで移動していたが途中でバイクが止まってしまう。
原因はチューブに穴が開いたことによるよるものだった。
ダリルはバイクと止めてチューブを探すことにする。
すぐに故障した車を見つけたが、その車では部品が取れなかった。
そのすぐ近くにもう1台あった車から部品を取ろうとしたが、中にはウォーカーがいる。
ダリルは、そのまま車の下に潜り込んで部品を取ろうとした。
しかし、ダリルの動きに合わせてウォーカーが車内を移動し、ダリルは危うく車の下敷きになりそうになる。
ダリルは足で音を立ててウォーカーを移動させ、危機一髪のところで事なきを得た。
バイクを置いた場所に戻り修理しようとしたが、ナイフはキャロルに渡したままであることに気づく。
大きなサバイバルナイフで対応しようとしたが、大きすぎて使い物にならない。
その時、数体のウォーカーがいることに気がつき双眼鏡で確認する。
何かを見つけたダリルは修理していた手を止めて歩き出す。
着いてくるウォーカーを避けながら目的の場所に着くと、少し下にある木にウォーカー化した軍人が挟まっているのを見つけた。
彼はバッグに何か持っているようだ。
ダリルが下に降りようとした時 誤って足を滑らせ、それと同時にウォーカーも木から離れて襲い掛かる。
ウォーカーを押さえつけながら、近くに落ちたナイフを拾い突き刺す。
その音に反応して数体のウォーカーがやって来る気配を感じる。
ダリルは、軍人のポケットを確認し携帯用のナイフを見つけ、軍人が持っていたバッグを持ってその場を離れた。
再びバイクの元に戻ると、別のウォーカー軍人が現れる。
ダリルは矢で頭を射抜き、その軍人が持っているバッグとポケットの中身を確認し自分のリュックに詰め込んだ。
彼らのバッグの中には軍事食が入っていた。
バイクの修理を終えたダリルは、「かかってくれ」と祈る思いでバイクのエンジンをかける。
「ブルルゥゥン」
ダリルは、仲間のいるアレクサンドリアへと戻って行った。
【ウォーキング・デッド】シーズン10第21話の結末
野草を収穫しに行っていたキャロルの近くに、数体のウォーカーが現れる。
キャロルは、「私が何もできないと思ってるの?まずあなたからよ、そして次はあなた」
そう言って次々とウォーカーを倒し、血しぶきを浴びた顔でアレクサンドリアに戻り、ソーラーパネルの修理をして家に戻り、電気がつくのを確認する。
ドッグをキッチンに入れスープ作りを再開しようとしたところで、ネズミ捕りにネズミが入っていることに気づく。
そっと蓋を開けるとネズミが逃げ出し、キャロルがネズミを追う。
そんな様子をドッグはジッと見ていた。
「どうしたのネズミと友達になった?」
キャロルは、ネズミを追い欠けないドッグに文句を言う。
その瞬間、電気が消えてしまいスープ作りを諦めた(電力不足だったのだろう)
夜になりキャロルはドッグとベッドに入った。
ところが、真夜中にドッグに起こされる。
ドッグは、壁の向こう側から何か物音がすると伝えていたのだ。
その音はネズミが何かをかじっている音だった。
キャロルは音を立てないよう1階に降り、壁に1カ所穴をあけて覗いてみたがネズミの姿は見当たらない。
次々と壁に穴をあけ、最後には壁を全て破壊してしまった。
それでもネズミは見つからなかった。
翌朝、日が昇ると電気が付きスープ作りを再開。
そこにジェリーがやってくる。
ジェリーはキャロルを心配して様子を見に来たのだ。
そしてダリルも戻って来た。
キャロルはダリルに、借りていたナイフを返そうとしたがダリルは「持っていていい」と言い部屋に戻って行った。
【ウォーキング・デッド】シーズン10第21話の考察と感想
キャロルは、仲間に「壊れている」と思われていることに苦痛しか感じられなくなっているのだろう。
唯一の救いになっているのはダリルの存在だ。
冒頭で、ジェリーに「何かの役に立ちたい」と笑顔を見せていたのも、キャロルの本当の姿ではないはず。
自分を一番良く分かっているのはダリルしかいない。
キャロルの「最悪の日だったの」という原因は、ジェリー曰く「ダリルが帰ってこなかったから」だろう。
ダリルと離れることへの不安が拭えず、無理してでも”笑顔”を作る。
何かをすることでその不安を払拭しようとしているのかもしれない。
彼女は決して「壊れている」訳ではない。
ただ、大切なものを守りたいだけ。
そして、大切なものを守るためにはどんな手段でも使うだろう。
それで仲間を危険にさらしてしまうことも多々ある。
団体行動に向いてないと言われても仕方がないし、彼女といると危険だと思われるのも仕方がない。
彼女自身もそれはよく分かっているのだ。
自分の責任で多くの仲間を犠牲にしてしまった。
その重い責任を1人で背負い込み、誰よりも心を痛めている。
だからこそ、誰も気に留めなかったスカーフを見つけ、綺麗にして縫い直そうとしていたのだ。
それが彼女なりの精一杯の謝罪の思いでもあるのかもしれない。
キャロルは自分を犠牲にしてまでも復讐をやり遂げた。
良い部分もあり悪い部分もある。それがキャロルなんだと思う。
そして、それを一番分かっているのはダリルだろう。
ひとりで危機にブチ当たったダリル、ダリルが居ないことに不安を感じたキャロル。
2人は、改めてお互いが大切な存在だと思ったに違いない。
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