【高い城の男】シーズン2ネタバレ解説。高い城の男と会ったことでジュリアナとレジスタンスは居場所が憲兵隊に知られ窮地に陥る。一方、大ナチス帝国は自国のみが核を持つという絶対的優位を利用して太平洋合衆国への侵攻を目論む。
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【高い城の男】シーズン2あらすじ
小型漁船で脱出したジョー・ブレイクが、船長が無線機を使わせないのを不審に思っていた所、船員達から銃を突きつけられレジスタンスに引き渡されそうになる。
そこでジョーは、船員達にレジスタンスが船員達に支払ったよりも多くの報奨金を支払うといって彼らを説得し、船員を上手く説得できたと喜んでいたが、彼らはジョーを迎えに来たエージェントに皆殺しされた。
エージェントに手厚く保護されるジョー・ブレイク、実は彼は帝国宰相(帝国での首相の事)ホイスマンの息子であることが明らかに。
一方、フランクは日本の皇太子を狙撃したとして逮捕されたエドを救おうと、ヤクザ岡村の下を訪れ一芝居打つ。
それは、フランクが高価な贋造品を作り上納金をヤクザに収めるというもので、フランクは助手にエドを要求した。
ヤクザはフランクの申し出を受け入れ、岡村は木戸警部と交渉してエドを釈放させた。
高い城の男と呼ばれるホーソン・アベンゼンと会ったジュリアナは憲兵隊に追われ、太平洋合衆国から大ナチス帝国へと亡命する。
大ナチス帝国に亡命するジュリアナ
スミス大将の家庭がジュリアナの保護を請け負ったため、ジュリアナはスミスの家族と親しくなった。
原爆製造が可能となった大日本帝国は小野田大将を中心に開戦準備が進められていたが、フランクが爆薬を持って本部に乗り込み小野田大将を爆殺、木戸警部と田上はかろうじて難を逃れた。
スミス大将は、収監されているハイドリヒを騙して真犯人を聞き出していたところで、ベルリンで総統が何者かに暗殺されたというニュースを知る。
総統の死は伏せられていたが、反逆の機を伺うディクソンが放送局を乗っ取り、総統の死をテレビ放送で暴露したのだ。
更にディクソンは、トーマスが筋ジストロフィーである事をばらしてスミスを脅そうとしていたが、ジュリアナはトーマスを巻き込む事が許せずディクソンを射殺。
彼はフィルム通りSSの制服を着た状態で死んだのだ。
戦争を目論む大ナチス帝国
大ナチス帝国は日本による暗殺だとして、日本との開戦準備を進める。
彼らは日本は核兵器を保有しておらず戦争は大ナチス帝国の一方的勝利になると確信していた。
しかし、急遽スミス上級大将がジョーを連れてベルリンへと向かい、ヒムラーにフィルムを見せた事で状況は一変した。
それはビキニ環礁での水爆実験のフィルムだったが、ヒムラーは日本が水爆を保有していると確信。
ヒムラーとスミスはジョーと帝国宰相ホイスマンを逮捕し日独開戦は回避された。
大将Obergruppenführerから上級大将Oberstgruppenführerと昇進し、一躍英雄となったスミスだったが、その影で自分が筋ジストロフィーであると知った彼の息子トーマスはナチスの法に従い死を選んだ。
現実と仮想世界の対比がナイスだ!
大日本帝国と大ナチス帝国が戦争寸前で戦争は回避される。
また、ドラマの中での仮想世界(史実の世界)にいる田上が目撃するキューバ危機、ここは史実と仮想世界が上手く対比されていて面白い。
ちなみに原作小説はキューバ危機とほぼ同時期の1962年10月に発表されました。
つまりキューバ危機以前に書かれた事になるので、このシーンはアドリブ。
なお、これはドイツで【高い城の男】の第2シーズンが始まる際のフランク役のルパート・エヴァンス(【アメリカン・バーニング】(2017年 米、香港)など)へのデアターゲスシュピーゲル、(英語ではデイリー・ミラー)のインタビューでは、ルパート自身はシリーズを結構客観的に捕らえている様子がわかる。
インタビュワーの憲兵隊がナチスよりも悪く描かれているには苦笑せざる得ませんでした。
ドイツ人から見てもそう見えるとは。
ルパート自身は原作小説の日本は、ナチスとは違っていたという内容を紹介している。
他にも【イナゴ見重く横たわる】が、ドラマでいかに重要な役割を果たして行くであろうかが力説されている(この時点ではシーズン2なので)
シーズン2時点で、既に原作の【高い城の男】からは離れ気味ですが、日本とナチスは開戦するのかあるいは戦争は回避されるのか?そこへフランクの爆弾テロ。
もう面白い要素しか無くて、シーズン2が一番楽しめた。