シアトルの病院を舞台に、仕事に恋に大忙しな医師たちの日常を描く、全米で高視聴率を保ち続けるロングラン大ヒット医療ドラマ。シーズン15では新たな2人のイケメン医師が加わり、それぞれが新たな恋に絡んでいきます。新しい恋に進み始めたメレディスは、医師はく奪の危機に陥ることに…。
【グレイズ・アナトミー】シーズン15 あらすじ
ジョーとアレックスは、トラブルだらけの結婚式を終え、新婚旅行を楽しんでいました。
2人は、砂浜で他愛もない話でリラックスしていましたが、ふとした会話からジョーのドクターモードのスイッチがオン。
部屋にこもり、新たな研究準備に没頭してしまいます。
一方、パーティの余韻を残しつつ通常の日常へと戻っていく医師たちでしたが、ジャクソンとマギーは出勤途中に交通事故に巻き込まれてしまいます。
デルーカのおかげで間一髪で助かりましたが、車を運転しながら気を失ってしまった女性シーシーは、自転車で走行中だった女性をはねてしまいました。
シーシーは救急搬送され、入院することになります。
しかし、縁結びのプロとして仕事をしているシーシーは、病院内の患者やスタッフ達のマッチメーカーとしてお節介を焼きはじめ、担当したメレディスもシーシーに振り回せれてしまうことに。
オーウェンの子を妊娠しているテディは、オーウェンに打ち明けるべくドイツから引き揚げてきましたが、アメリアとの関係を知り、なかなか言い出すことができません。
そうこうしているうちにアメリアとオーウェンは、薬物依存で預かっているベティとその息子レオと一緒にいびつながらも幸せな家族としての一歩を踏み出してしまいます。
そんな中、明るくて患者思いでイケメンドクターのリンクが、新しく整形外科医としてやってきました。
リンクは医者としての腕も一流でしたが、実は子どもの頃ガンを患った経験があったりと苦労人だった一面が明らかとなってきます。
日々運ばれてくる、重症患者の命を必死に救い続ける医師たちの恋愛はというと、仕事と同じく波乱万丈。
メレディスを狙うリンクとデルーカ。
順調に信頼関係を築き上げるも、あることがきっかけで歯車がズレていくジャクソンとマギー。
オーウェンとアメリアは、再び恋の炎が燃え上がるもテディの妊娠をきっかけに暗雲が立ち込めていきます。
大渋滞の医師たちの恋愛事情がようやく落ち着きかけた時、メレディスの患者を救うため取ったとっさの行動により、数名が医師免許はく奪の危機に陥るという大事件が起こってしまいます。
それぞれが抱える悲喜こもごもの私生活
ジョーとアレックス
ジョーは、アレックスとの甘い新婚旅行を捨て、癌患者を救う画期的アイデアを持ち帰ってきます。
研究が承認される前にボストンの仕事を断ってしまい、アレックスと共に一旦は無職になってしまいますが、めでたくグレイ=スローン記念病院へ復帰することができました。
さらに、一時休職するベイリーに変わってアレックスは外科部長としての地位を手に入れるという大出世でカムバック。
やはりメレディスには、絶対に恋愛関係にならないアレックスのような存在は欠かせません。
仕事に恋に順風満帆な2人でしたが、ジョーが生みの母親を見つけ出し、会いに行った後の後半部分では2人の関係が一気に悪化してしまいます。
最悪な自分の生い立ちをしってしまったジョーの気持ちも分かりますが、ようやく幸せを手に入れたアレックスがこれ以上傷つかないことを願うばかり。
婚姻届けが未提出だったというストーリーが途中にサラっと入っていましたが、今後につながる伏線とも言える嫌な雰囲気を感じます。
アメリアとテディとオーウェン
離婚はしたものの、ベティとレオを一緒に面倒見ることになったアメリアとオーウェン。
お互いに嫌いで分かれた訳でもないので、あっさりと復縁。
しかし、テディが妊娠して戻ってきた事で2人の関係が大きく変わってしまいます。
元々、オーウェンは自分の子どもが欲しくてたまりませんでした。
しかも、テディとの子どもとあれば関わらないわけがありません。
それでもなんとか関係を保とうとしていたアメリアとオーウェンでしたが、オーウェンの妹ミーガンが入ってきた事で話がややこしくなっていきます。
テディとくっついて欲しいミーガンは、オーウェンが心に傷を負っていることを見抜きカウンセリングを受けることを強く勧めます。
オーウェンは、渋々カウンセリングを受けることにしました。
すると、オーウェンも忘れていた悲しい過去が掘り起こされ、今までの恋愛が上手くいかなかった根本的原因が遂に明らかに。
トラウマから解放され、幸せに向かって進めることになったオーウェンでしたが、振り回された周りはいい迷惑だったでしょう。
メレディス
シングルマザーで3人の子を育てつつも、恋に前向きなメレディス。
シーシーの勧めで何人かとデートするもイマイチ上手くいかず、結局落ち着くところは職場恋愛です。
今回は、リンクとデルーカからアタックされますが、メレディスが選んだのは意外にもデルーカでした。
お似合いの2人かどうかは疑問でもありますが、2人は順調に愛を深めていきます。
そんな中、救急搬送されてきた少女を救うために、メレディスは自分の子の名前を使い保険詐欺を働き治療してしまいました。
それが理事会にバレてしまい大問題へと発展。
理事会へ呼び出されて事情を聞かれたデルーカは、愛するメレディスを救うために自分がやったと告白し、警察に連行されてしまいます。
もちろんメレディスは、そんなデルーカの行動を受け入れるはずがありません。
そして、メレディスをかばうべくリチャードとアレックスも参戦。
3人の優秀な外科医の未来を奪うわけがないという気持ちがあっての抗議だったのかも知れませんが、なんと3人ともあっさりと病院をクビになってしまいました。
メレディスたちのその後は次のシーズンへと引き継がれることになります。
救われる命、救われない命
このドラマでは、運ばれてきた患者すべての命が救われる訳ではありません。
救われる命もあれば、救われない命もある、これが物語に一層のリアルさを吹き込んでいます。
一話のみで命を落とす患者もいますが、何話かに渡って登場した後に亡くなってしまう患者のストーリーは、徐々に親しみを覚えてきた分悲しみは深いものとなります。
縁結びのプロであるシーシーもその一人。
入院中に、患者やスタッフの恋のキューピットとして活躍し、この患者は助かるかな…と期待が湧いてきたころに亡くなってしまいました。
アメリアの脳腫瘍や、ベイリーの心臓疾患など、今までもスタッフが患者となるストーリーがちょくちょく出てきますが、今シーズンではジャクソンの母でありリチャードの妻、キャサリンが病に倒れてしまいます。
脊椎に軟骨肉腫ができていたキャサリン。
通常の医師では困難な手術に脳外科医のホープ、コラシックがアメリアと共に果敢に挑んでいきます。
腫瘍全摘出とまではいきませんが、キャサリンは一命を取り留めることができました。
手術前にジャクソンが計画したキャサリンへの気遣いには心が温かくなります。
職場恋愛にも程がある!? 【グレイズ・アナトミー】シーズン15
毎シーズン職場内での恋愛が盛んなグレアナですが、今回も凄かったです。
シーズン15ともなると、レギュラーキャストの中で元カレ元カノと一緒に働いていない人なんているかな?というほど。
中でもアメリアは、気軽な体だけの関係からディープな関係まで様々な人と付き合っています。
今回は、前半はオーウェンでしたが後半ではリンクと良い仲に。
病院のシーンがほとんどなだけに、外部の恋人を作るという設定が難しいのでしょうか!?
デルーカに変わってメレディスが逮捕されるような流れで終わったシーズン15でしたが、主役が病院内から消えることはさすがにないでしょう。
次のシーズンでメレディスがどのようにしてこの窮地を乗り越えるのか楽しみです。