【麗姫(レイキ)と始皇帝~月下の誓い~】13話と14話のネタバレ感想。天明公子は見つかったものの、さらった犯人は分からずじまいで捜査は続行されることとなった。そんな中、重臣の李斯は呂不韋の再起を怖れて策を講じる。呂不韋はその策にハマってしまうのか!?
【麗姫と始皇帝】13話のネタバレ
韓申のケガ
麗はいなくなってしまった我が子(天明公子)を見つけるべく、昼夜をとわず宮中を探し回るが見つけられなかった。
彼女のお供として共に捜索していた趙高は、自身が手下人であることを隠し「宮中にはいない」と決めつけるような発言をする。
王宮の出口は封鎖され、侍衛たちは一丸となって捜索にあたっていたがそれでも見つからなかった。
そんな日が続き、麗は天明を思って食事も喉を通らない。
そこへ、天明がいなくなったと聞いた韓申がやってくる。
韓申のケガを見た麗は「秦王(嬴政)を襲ったという刺客はあなただったの?」と気づく。
韓申は、麗と天明をこの王宮から救いだすためには秦王を抹殺するしかないと思い暗殺を試みたのだ。
だが暗殺は失敗し、駆けつけた侍衛と剣をまじえたときに肩を負傷してしまったのだという。
話は天明のことになる。
韓申は、天明をさらった犯人の狙いは“麗の立場を危うくさせるため”ではないかと予測し、だとすれば身近な人物が犯人なはずだと言う。
それを聞いた麗は、いっしょに捜索した趙高の言動がどこか怪しかったと思い出す。
ともあれ、天明はかならず自分が見つけ出すと韓申は約束した。
楚夫人のマウント
麗に会いにきた楚夫人は、様子を見にきたと言いながら得意気な様子であれこれとマウントを取る。
しかし麗は率直な物言いで返し、最後は楚夫人が反論できなくなるまでやり込めた。
そして、争うつもりはないと伝えることも忘れない。
「王に寵愛されたところで得られるのは金品だけ。だから私は後宮の争いには興味がない。それに天明にはただ穏やかに暮らしてほしいだけなの」
楚夫人が去ったあと、麗は彼女が天明をさらった人物だと直感する。
彼女の得意気な態度が、自らの策略の成否を確かめにきたように見えたからだ。
天明の居場所
侍衛の詰め所では、太后が軟禁されている南宮から赤子の幽霊の泣き声が聞こえてくるという噂が飛び交っていた。
それを耳にした韓申は、嬴政に報告して「南宮を捜索してほしい」と頼む。
すぐに嬴政、麗、韓申、趙高らが南宮へ足を運ぶと、太后が天明を抱いてあやしていた。
一方で、荊軻は田光のもとを去り、あてのない旅を始めようとしていた。
【麗姫と始皇帝】14話のネタバレ
李斯の策略
天明公子は見つかったものの、さらった犯人は分からずじまいで調査は続行することとなった。
そんな中、天明を見つけた褒美を賜ることになった韓申は、帰京のために暇がほしいと申し出る。
*
少し前まで秦国の相国だった呂不韋は、現在は洛陽の地で隠居生活を送っていた。
そんな彼のもとに各国の使臣がこぞってやって来ては、呂不韋を大臣に迎えたいと話をもちかける。
呂不韋はほかの国に仕える気はなかったが、かと言って嬴政に圧力をかけられている今の状況下では秦国で生きる道も絶たれている。
嬴政が命じさえすれば、自分などいつでも死罪にできるのだから……。
一方で李斯は、呂不韋がいつか王宮に戻ってくるのではないかと怖れていた。
李斯はもともと呂不韋に引き立てられた恩があるのだが、それよりも、戻った呂不韋に地位を奪われることが怖いのだ。
そこで彼は、呂不韋を再起不能にするべく行動を起こした。
嬴政に謁見し「各国の使節がこぞって呂不韋をスカウトしている」と報告したのだ。
それを聞いた嬴政は、腹心だけを連れて極秘で呂不韋に会いに行った。
呂不韋は父子の情に訴えつつ「他の国に仕える気はない」と言い、嬴政もほだされそうになる。
ところがその時、外から「楚国の重役に就任おめでとうございます!」という声が聞こえてきた。
呂不韋は「他国に就任などしない、何かの間違いだ」と必死に訴えるが、激怒した嬴政の耳には届かず流刑を言い渡される。
嬴政不在の王宮
王宮では韓申が、嬴政不在の間に麗を連れ出そうとしていた。
初めは天明も連れだす予定だったが、乳母が起きてしまったため連れ出せそうにない。
そこで韓申は「後で必ず天明を連れ出す」と約束し、ひとまず麗だけを王宮から助けだすことにする。
【麗姫と始皇帝】13話の感想
麗を演じるディリラバは、エキゾチックな美女なので赤や黒を基調とした宮中の衣がとても似合っています。
役柄としては、これまでは男性たちに守られるタイプのヒロインという感じでしたが、ここに来てようやく彼女の能力が覚醒。
先を見据える分析力や聡明さがあるだけでなく、目上の妃に対する率直な物言いも気持ちのよいものでした。
やはり、ただ守られるだけのヒロインよりも、自ら道を切り開いていくヒロインのほうが見ごたえがあります。
【麗姫と始皇帝】14話の感想
久しぶりに呂不韋が登場しましたが、嬴政に流刑を言い渡されてしまったため いよいよ再起不能になりそうです。
嬴政は父親の呂不韋にさえ冷徹で隙を見せませんし、母親の太后とも軋轢があります。
両親さえ信じられない彼の人生はさぞ孤独なものでしょう。
妃の誰とも一緒に寝たことがないというエピソード(史実)からも、彼がいかに誰も信用していないかが分かります。
そんな日々の中で、きっと麗だけが心の拠り所になっていくのでしょう。
しかし肝心の麗は、韓申とともに王宮を出ようとしています。
もしもそのことを嬴政が知ったら、きっと彼は天明を盾にして麗を呼び戻そうとするのではないでしょうか。
*次回15話・16話のネタバレ感想はこちら。