【麗姫(レイキ)と始皇帝~月下の誓い~】19話と20話のネタバレ感想。嬴政の誕生祝いの宴が開かれた。その宴で剣舞を披露した麗は、祖太后の策により真剣を手にしたことで謀反人に仕立てあげられてしまう。彼女はこの疑いを晴らせるのか!?
【麗姫と始皇帝】19話のネタバレ
契りの頃合い
未練を断ちきり決意を新たにした荊軻は、旅をしながら鵠落剣法の剣譜を探すことにする。
蘭は同行したいと申し出た。
一方の王宮では、麗の居所に嬴政がやってくる。
「そなたが入内して1年経つがまだ契りを交わしていない。それはそなたの意思を尊重したからだ。しかしそろそろ頃合いではないか?」
嬴政はそう言うと、麗を引き寄せて口づけをしたが拒絶されてしまった。
翌日もやってきた嬴政は、天明公子を秘密裏に王宮の外に住まわせたと話す。
それは天明を守るためでもあり、人質代わりでもあると。
敏夫人と趙王
敏夫人を訪ねた嬴政は、趙国を討ったことをどう思うかと尋ねた。
すると彼女は「秦国に嫁いだときから祖国のことは忘れました。ゆえに恨んでいません」と答える。
話は新しく即位した趙王のことに。
嬴政は「趙王はよくそなたを愛していると言っていた。やつに嫁いでいれば寵愛を欲しいがままにできただろう。それなのに余に嫁ぐと聞いて驚いたものだ」と言う。
敏夫人はうまく切り返すが、その瞳にはどこか動揺が映っていた。
宴の混乱
近々、嬴政の誕生祭が開かれる。
麗を呼びつけた祖太后は、誕生祭の宴で剣舞を披露するよう命じる。
実は祖太后は、剣舞の際に麗に真剣を持たせて謀反の罪を着せるつもりなのだ。
そうとは知らない麗は引き受けてしまうが、その代わりに天明の命を守ってほしいとお願いした。
宴の当日。
麗の剣舞がはじまると、思惑を抱いた者たちがそれぞれに目配せをする。
宴に参加している李斯と燕国の丹太子は、手配した刺客に嬴政を暗殺させるつもりのようだ。
肝心の嬴政はそれに気づかず麗の剣舞に見惚れている。
剣舞が終わり麗がくす玉を割ると、紙吹雪とともに真剣が降ってきた。
麗が真剣を手にとった瞬間、祖太后は待ってましたとばかりに声をあげる。
「不届き者め!大王(嬴政)をお守りしろ!」
あらかじめ控えていた祖太后の護衛はいち早く剣を抜き、謀反人として麗を殺そうとする。
それを皮切りに他の侍衛たちも剣を抜き、宴は混乱状態となった。
そんな中、嬴政の背後に侍女に扮した刺客が忍びよる。(丹太子の手先)
それを見逃さなかった麗は、嬴政のほうへと駆け寄り剣を投げて刺客を仕留めた。
だが同時に李仲の剣を胸に受けてしまい意識を失う。
【麗姫と始皇帝】20話のネタバレ
2人の黒幕
麗を抱きかかえて部屋に運んだ嬴政はすぐに治療を受けさせる。
なぜこのような刀傷事件が起きたのかと訝しむ嬴政は、いち早く抜刀した侍衛は何者かと李仲に尋ねた。
李仲は「祖太后の護衛」だと答えた後、推測を述べる。
もしも麗夫人が大王(嬴政)を暗殺するつもりなら今までいくらでも機会はあったのだから、宴という大勢の人間がいる場所でわざわざ実行する必要がないと。
その夜、嬴政は献身的に看病をしているうちに眠ってしまった。
目覚めた麗は、こたびの事件は自分を罠にはめようとした黒幕と刺客を放った黒幕、2人の黒幕がいるのではないかと嬴政に話す。
一方、麗の代わりに傷を負った韓申は、重症ではあるものの命に別状はなかった。
祖太后への貸し
麗を罠にはめようとしたのが祖太后だと確信した嬴政は、祖太后の宮に突入しようとするが李仲に止められる。
祖太后の機嫌を損ねてしまえば、彼女の祖国である楚と徹底抗戦になってしまうと怖れているからだ。
しかし、嬴政は李仲の進言を聞き入れずに祖太后の宮へ押しかけると、侍衛たちを全員死罪にすると言い放つ。
そこに現れた麗は、彼らを死罪にすれば真実が分からなくなると嬴政を説得する。
それにより侍衛たちは死罪を免れた。
また、これ以上の追及をされずに済んだ祖太后も麗に大きな借りができたのだった。
麗の進言
魏国が「楚から領土を取り戻したい」と泣きついてきた。
魏国に協力することにした嬴政は、すぐに楚に派兵させたものの戦が長引き頭を痛めていた。
この件について、麗は嬴政に助言をする。
楚を攻めさせるのは魏国の策略で、秦国の目を自国から逸らすため、つまり自衛のためだと。
ゆえに楚と争って得をするのは魏国だけだという。
それを聞いた嬴政は納得し、すぐに楚から撤兵させた。
撤兵のことを知らない祖太后は、楚との戦について探るべく嬴政を宮に招いた。
麗を伴い祖太后に会いにきた嬴政は「麗夫人を王后にしたい」という。
【麗姫と始皇帝】19話の感想
麗が入内して1年以上が経ちますが、嬴政はいまだに拒絶されているにもかかわらずよく耐えています。
「そろそろ契りを交わす頃合いでは?」と試しに言ってみるも拒否された彼が、怒りもせずむしろ楽しんでいるかのように笑みをこぼす姿が印象的でした。
一方の麗は相変わらず嬴政に冷たく接しているものの、宴では刺客から嬴政を守りました。
とっさのことだったので頭で考えるより先に体が動いたのだと思われますが、命がけで嬴政を守ったことから、少なくとも彼を嫌ってはいないのでしょう。
【麗姫と始皇帝】20話の感想
麗は少しずつ嬴政に心を開きはじめたようで、撤兵の助言をしていました。
聡明なことは分かっていましたが、まさかここまで大局を見据えて的確な助言ができる女性だとは驚きです。
楚国からの撤兵をしたことで、戦による食料不足が解消されただけでなく、衝突しそうだった嬴政と祖太后の火種も消えるという素晴らしい一手でした。
一方の荊軻は立ち直ったものの、やはり完全には麗を忘れられない様子。
ただ彼には蘭という善良な女性がそばに居てくれるので、安心して見ていられます。
*次回21話・22話のネタバレ感想はこちら。