【ザ・ネバーズ】第5話ネタバレと考察。ついにマラディの処刑が決定。しかし、30年前に法律で禁止された公開処刑がおこなわれると知り、救護院のタッチトたちは不安を隠せません。反対する者、次は自分たちだと恐れる者、何もできない者……。加えてこの機会にタッチトを一掃しようと目論むマッセン卿の動きなど、さまざまな思惑が行動となって現れることに。
【ザ・ネバーズ】第5話「公開処刑」
“ガランティ”
5週間にもおよぶ審議の末マラディの絞首刑が決まりました。
一部の政府高官の反対をよそに、マッセン卿らの意見によってマラディは公開処刑されることに。
救護院の中では、アマリアとホレイショ医師の不倫関係が復活、元娼婦デジレの部屋からは新たに仲間になったニンブルが出てくるなど、みなが浮足立って落ち着かない様子です。
救護院の女性たちは、タッチトびいきの記者エフィ・ボイルの書いた新聞記事を読みながら、マラディの処刑で世の中がどう変わるのか不安を感じていました。
そんな中、ペナンスとアマリアは、メアリーの歌によって明らかになった見つけるべきもの、“ガランティ”のありかについて話しています。
”それ”はロンドンの街の地下にあり、ペナンス曰く「たどり着くには英国陸軍本部の敷地から侵入するのが一番いい」とのこと。
そして、その困難な計画を成功させるには、警備のために陸軍がかり出される公開処刑の日を狙うしかありませんでした。
庭ではデジレがエフィ・ボイルの記事を読み上げていました。
ガランティが平和をもたらすこと、マラディの死によって街の根底にヒビが入り“毒ガスが噴出”、我々をマラディに変えてしまうかもしれない、と記事は結んでいます。
弁護士を目指しているハリエットは公開処刑は違法、それが行われてしまうのはマラディがタッチトだからだと怒りをあらわにしました。
その一方、地下でそのガランティを見守っているのはラヴィニア・ビドローとヘイグ医師。
まるで脈打つように明るさを増すその表面には、孵化する前の卵のようにヒビがはいっています。
成長を続けるガランティの力を危惧したラヴィニアは殺すよう言いますが、ヘイグは「希望がなくなれば破滅したのと同じ」と彼女を説得しました。
警察署にて
法律によってタッチトの登録が義務化され、変異したものは青いリボンを身に着けないと外出できないことになりました。
多くのタッチトが警察署に登録訪れる中、エフィ・ボイルがマンディ警部にマラディを取材させてほしいとやってきます。
エフィは登録に反対しており、自分だけがタッチトの真実を伝えていると言います。
警部の部屋でかつて地下鉄工事現場で発見された女性の遺体写真を見たエフィは、服装から被害者は外出が多めの事務職で市議会の秘書ではないかと推理しました。
マンディは、被害者の身元がわかったらマラディを取材させると言いますが、すぐにその言葉を撤回します。
その後、エフィが別の警部に取材していると、マンディの部屋にヒューゴ・スワンがやってきました。
店の客である貴族に訴えられたヒューゴはイラ立ちながらマンディに食ってかかります。
するとマンディは、「訴えられたタッチトを登録させろ、訴えた貴族に贈り物をして和解しろ、従業員を守れない店はオレがつぶす」と声を荒げました。
その後、部屋を出たヒューゴにエフィが近づき耳打ちしてきました。
「お願いがあるの」
*
ホテルのレストランでビドロー姉弟が食事をしていると、マラディの処刑を茶化す客の声が聞こえてきました。
ラヴィニアはそれに対し大声で抗議し、「目の奥が痛い」と体調不良を訴えながらもオーギーに、明日の処刑は行かないよう言います。
それにオーギーは、「珍しい鳥を観に行く予定」だと答えました。
それぞれの計画
オーギーが救護院にやってきて、アマリアと三人で明日の計画について話します。
オーギーもタッチトのひとりとして協力しますが、ガランティが何なのかはくわしく聞かされませんでした。
一方で、貧民王デクランがマラディ処刑日のひと儲けのため、子供たちに”処刑人形”を作らせているところにマッセン卿がやってきます。
表社会と裏社会の実力者が初対面。
街を統制したいというマッセン卿に対しデクランは、手下のオディウムを騙してアマリアを襲わせた黒幕が彼だと疑っています。
我々の共通の敵は常識を書き換えようとしている、制御しなければならないというマッセン卿に、タッチトが常識を変えるならオレも変わるまでだとデクラン。
マッセン卿はアプローチを変え、「手を組もうというのではない。秩序を手に入れるには混乱が必要だ。最低限の騒ぎを起こしてほしい」と、高額報酬の仕事をデクランに持ちかけました。
マッセン卿は、混乱に乗じて“元凶”を根絶させるつもりだったのです。
【公開処刑】5話結末
ペナンスの決断
処刑前夜。
ペナンスは皆がイライラしていると、自身でも思い悩んでいるとアマリアに相談してきました。
「この世界に“許し”はあるのか、自分の発明品や変異の力は危険な武器なのではないか……。」
そんなペナンスにアマリアは、「明日の今ごろ、不安は消えてる。ガランティはあなたをわかってくれる」と語りかけます。
そのとき外で気配がしました。
ふたりが扉を開けると、目の前にはたくさんの首吊り縄が吊り下げられていました。
タチの悪いいやがらせです。
ペナンスは気を取り直してドリルを作るため部屋に戻り、徹夜で作業しながら囚われのマラディに思いを馳せていました。
そして翌朝。
ペナンスは「マラディを救う」と言い出し、アマリアを呆れさせます。
しかし、ペナンスは「マラディが殺されたら次はわたしたちの番、マラディを救わなければという気づきを無視してこのさき生きられない。自分の変異はこういうときのためにある。」と力説しました。
アマリアは、何のためにここにいるのか、次に何をするかわからないがペナンスが間違っていることだけはわかるといい、皆の意見を聞きに外に出ます。
皆を集めるとアマリアは問いかけます。自分はガランティを探しに行く。そしてペナンスは「マラディを救う」と宣言し、共に戦う仲間を募りました。
その結果、アマリアのもとにはホレイショやアニー、そしてオーギーなど4人。
ペナンスの方にはハリエット、デジレ、そしてペナンスに買収されたニンブルなど5人が集まりました。
その後、アマリアからペナンスを守れと指示された武闘派のアジア系女性がペナンスのチームに加わり、それぞれの役割をもって処刑の行われる広場へとやってきます。
公開処刑の広場で
せまい広場には門が取り付けられ、絞首台の前には手すりが設置されています。
マンディは会場を取り仕切り、400人と少なめに設定して開門しました。
VIP用テラス席最前列に座るマッセン卿と陸軍大将の前にヒューゴが現れ、柵を乗り越えて広場へと下りていきます。
ひとりの警官が守るテントの前に、マラディの手下カーネルがやってきて能力を使って警官をだましてテントの中に入っていきました。
そこで彼は、土の下に金塊が埋まっていると信じ込ませて警官たちに地面を掘らせます。
そのころペナンスは、外の馬車で待機するジョージに合図の音がして2分経ったらレバーを上げ、試作品が作動したら馬車を走らせるよう指示を出して、ハリエット、デジレと広場内に侵入しました。
まわりの建物に配置された狙撃手を倒しニンブルが位置につき、デジレが警備の気を引いている間にペナンスは広場の中に入ります。
そこには取材中のエフィ・ボイルの姿もありました。
そしてついにマラディが登場。
ブーイングの中、マラディは楽しそうに絞首台を上っていきます。
そのとき地震のように地面が大きく揺れますが、それがおさまると観客たちは一斉に「吊るせ」コールを始めます。
そこでペナンスは、持っていたパラソルのスイッチを押してマラディ救出を開始。
パラソルが回転しながら空中に舞い上がり火花を散らしている間に、ニンブルが絞首台に向かって階段状に足場を出現させます。
ペナンスを守る役目のアジア人女性がそこを下りていきましたが、ニンブルが狙撃され足場が作れず女性は落下してしまいました。
すると次の瞬間、なんとマラディはレバーを蹴ってスイッチを入れ、自ら処刑を行ってしまったのです。
あっという間の出来事に呆然とするペナンス。
「助けてほしくなかったの?」
そのとなりでマンディが気づきます。
「目的は……ここに見に来た全員を殺す気だ!」
先ほどカーネルがテントの中で掘り起こさせていたのはケーブルがつながった電源でした。
彼がスイッチをいれると地中のケーブルを伝い、最前列の人々がつかまっていた鉄製の柵に電気が流れます。
多くの人が感電して倒れ、マンディは必死に人々を救おうとする一方で、ペナンスはテントを突き止めて、自身も感電しながらもケーブルをはずします。
広場は我先に逃げようとする人々でパニックになり、デジレとハリエットは侵入してきた扉から脱出しようとしますがデジレが出たところで閉まってしまいました。
重くて開けられない扉を前に、うしろからは出口を求めて徐々に人がやってきます。
ハリエットは意を決して能力を使い、その扉全面をガラスに変えました。
すると、明るい外の光に人々が殺到し、一番前にいたハリエットは圧迫され、ガラスが粉々に割れて倒れ込んでしまいます。
逃げ惑う人々に踏みつけられるハリエットを、たまたま居合わせたエフィが助け、そのまま立ち去ってしまいます。
その直後、今度は貧民王の手下によって街に火が放たれ暴動が起こっていました。
失意のまま救護院に戻ってきたペナンスのチーム。
庭には放心状態で座るアマリア、足を負傷したアニーを手当てするホレイショ、血を流しているオーギーの姿がありました。
遺体の秘密
マンディがマラディの遺体を引き上げさせた時、遺体から片方の靴が落ちました。
何気なくその足を見ると、そこには親指以外の指がありません。
処刑されたマラディは替え玉だったのです。
マンディは逮捕時のことを思い返し、その時にすり替わったのだと確信します。
警察署に戻ったマンディは逮捕からいままでのことを考え、ある結論に達しました。
彼は地下鉄工事現場殺人事件の書類を手に取り、被害者の名前として“エフィ・ボイル”と書き加えました。
広場から脱出した“エフィ・ボイル”。
歩きながら次々と変装を解いていくその女性はまさしくマラディでした。
暴動が続く通りにはマラディの高笑いが響いていました。
「やった!」
【ザ・ネバーズ】5話まとめ
まさかの展開でした。
まさかマラディが生きていたとは……。
第4話でマラディが捕まったあと、牢屋に鎖でつながれながら「こんなの聞いてない。道具だったの?なら使ってよ」と言ったセリフがここに繋がっていたのです。
第2話で囚われのメアリーに指のない足を見せていたシーンの伏線になっていたとは。
あのシーンは、不気味な雰囲気づくりかと思いましたが、実にうまい見せ方でした。
さらに、あんなに登場していた記者エフィ・ボイルがマラディだったとは驚きです。
この作品を貫くテーマのひとつ、「虐げられる者の抵抗」を描くため、タッチトではなく一般の女性もこういう扱いだったという象徴としてエフィの存在があると理解していました(権力や階級社会、男性社会への対抗)
前半で急に探偵みたいなことを言い出したときも、女性の社会進出のためにこうやって積極的に自分をアピールしていくと思っていたのですが、それ以上にトリッキーな存在でした。
マラディは本当に魅力的なキャラクターです。
対する救護院側のメンバーですが、今回はペナンス回でした。
いつも明るく飄々としていて作品の癒やし的存在のペナンスですが、今回は自分の使命について目覚め、行動に起こす強さを見せてくれました。
特にぐっときたのはこのペナンスのセリフです。
「ひどい扱いを受けてもだまってるべきなんて、彼らに思ってほしくない」
救護院には差別されたり虐待されたりした者たちが大勢います。
特にマートルやハリエットがそうですが、彼女たちの手本となり、希望となりたいとペナンスは思っているのです。
これこそがこの作品の大きなテーマなのだろうと改めて思った第5話でした。
さて、次回で前半終了。
ガランティとは一体なんなのか?
それによってアマリアは、マラディはどうなるのか。