【秀麗伝~美しき賢后と帝の紡ぐ愛~】賊にとらわれていた麗華は、劉秀に助けられました。そして、彼から手渡された“草の鳶”を眺めているうちに、過去の記憶がうっすらと蘇るのです。この記事ではネタバレ感想をお届けします。
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【秀麗伝】3話のネタバレ
賊たちの解放
丁柔と麗華は、2人一緒では官兵から逃げきれないと判断し、分かれて逃げることにしました。
1人になった麗華は再び賊につかまってしまい、廃墟のような場所に連れていかれます。
賊たちが身代金を手に入れる方法について話し合っている中、劉秀と彼の兄(劉縯)が助けにやってきました。
賊をとらえて連れ帰った劉縯は、彼らを自分の支配下に置こうとしますが、降伏するよりも死ぬことを望むような血なまぐさい男たちでした。
それを見ていた劉秀は、彼らを解放するよう劉縯を説得します。
賊の1人である馬武は、かつて劉秀に命を助けられたことを思い出し、「今回もまた助けてもらった」と重ねて感謝しました。
麗華の記憶
麗華は、劉秀の屋敷を去る直前に彼から“草の鳶“を渡されました。
帰り道の馬車のなかで“草の鳶”を眺めていると、劉秀と過ごした日々をうっすらと思い出します。
彼こそが思い人であろうことも。
それからというもの、麗華は劉秀に会いたがりますが兄の陰識に止められてしまいます。
望まぬ婚姻
従姉の鄧嬋から「公家に嫁ぐことにしたわ」と聞いた麗華は驚きを隠せません。
鄧嬋の家族たちは賊にさらわれた一件を気にしており、純潔が汚されたと噂されるのを恐れて、早めの婚姻を決めたのだと言います。
けれども、彼女の心の中にいるのは陰識だけ。
それを分かっている麗華は、陰識と会えるように手はずを整えてあげました。
しかしその夜……。
鄧嬋と密会した陰識は、彼女の結婚を止めるどころか祝福の言葉を口にしたのです。
「正妻として名家に嫁ぐことが幸せへの道だ。男児を産めば、栄華も得られるだろう」
「栄華なんて要らない。他の人に嫁ぐぐらいなら死ぬわ」
陰識はどれだけ泣きすがられても、親戚という距離感を崩すことは決してありませんでしたが、彼の衣には“鄧嬋が贈った玉佩”がつけられていました。
それに気づいた鄧嬋は、想いは通じ合っていたのだと確信するも、結局最後まで気持ちを受け入れてはもらえませんでした。
愛も心も捨てた鄧嬋は、公家に嫁ぐことを決意します。
婚儀当日。
離れた地に嫁ぐことを心配した麗華は、自分の侍女である臙脂(ウー・ジンイェン)を鄧嬋に仕えさせると言います。
臙脂は明らかに嫌そうな態度を示しますが、麗華はそれに気づかず強引に仕えさせました。
3話の感想
本作に出てくるキャラクターたちは、その場かぎりの登場ではなく、誰かしらと関わりがあったり、今後のストーリーに繋がりそうな描き方をされています。
1話で少しだけ登場した過珊彤や、2話で登場した丁柔も、おそらく今後のキーマンになるでしょう。
それにしても、麗華は聡明なように見えて、今一つ思慮が足りないと感じる時がたまにあります。
臙脂の件にしても、彼女は明らかに“鄧嬋の侍女になること”を嫌がっているのに、麗華はそれに気づかず強引に決めてしまいました。
このことが、何かの火種にならなければ良いのですが。
火種といえば、いま一番危ういのが鄧嬋です。
女性からアプローチをするのはご法度だと思われるこの時代に、恥をかなぐり捨てて想いを伝えたというのに、結局最後まで気持ちを受け入れてもらえませんでした。
片思いならばまだ諦めはつくでしょうが、両想いだと分かっていながらその愛を捨て、別の人に嫁がなくてはならないなんて、彼女の苦しみは計り知れません。
一方、彼女を思いながらも最後まで拒みつづけた陰識の“抑えた感情”、そして、それを演じる俳優の演技が秀逸でした。
また興味深いのは、“幸せの概念“が男女で異なっている点です。
社会や体裁に重きを置く陰識は、正妻として名家に嫁ぐことが女性の幸せだと考え、鄧嬋にもその道を歩ませようとしました。
それに対して、鄧嬋はたとえ妾であっても愛する陰識に嫁ぎたいと、恥をかなぐり捨てて縋りつきました。
この2人の対比がとても印象に残ります。
【秀麗伝】4話のネタバレ
民の困窮
飢饉や寒波による影響で、民の暮らしは困窮を極めていました。
そんな中、屋敷に侵入してきた賊を捕らえた麗華は、「飢えに苦しんでのことなら仕方ない」と寛大に対応し、罰と称してこの屋敷で働かせます。
一方で、劉秀と劉縯は「漢を復興しよう!」と大志を語りました。
丁柔の行く末
数年前に馮異に命を助けられた丁柔は、現在は彼の上司である厳将軍の邸宅で踊り子として暮らしていました。
“丁柔が自由の身になった暁には、彼女を娶って共に生きたい”
そう強く願う馮異は、丁柔を解放してもらえるよう厳将軍に頼むつもりでいました。
ところがある日。
丁柔の美貌と踊りに心を奪われた王尋という男が、丁柔を無理やり自分の屋敷に連れ帰ります。
馮異はすぐに助け出そうとしますが、皇帝の甥で絶大な力をもつ王尋を敵にまわすなと父親に止められました。
4話の感想
年月の流れが分かりにくいのは中国ドラマあるあるですが、本作でも同様で、いつの間にか鄧禹が旅にでてから2年以上たっていました。
その月日の間に、別の場所では丁柔と馮異が愛を育んでいたようです。
他にもそこかしこで恋愛模様が描かれていますが、どのカップルも何かしらの壁があり悲恋がチラつきます。
せめて主役カップルだけでも、ハッピーエンドを迎えてほしいものです。
次回5話と6話のネタバレ感想はこちら