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ドラマ『パーフェクトワールド』1話のネタバレ感想と視聴率。松坂桃李と山本美月の純愛に心を打たれる!原作との違いは?

2019年春ドラマ
© Fuji Television Network, Inc.

松坂桃李が主演のドラマ『パーフェクトワールド』が放送されました。

12年ぶりに再会した樹とつぐみ。

昔話に花を咲かせますが、その後、つぐみは樹が下半身不随になったことを知ります。

もう恋愛はしないという樹と、恋心を募らせるつぐみ。

二人の行方はどうなる!? 『パーフェクトワールド』1話のネタバレ感想をお届けします。

ドラマ『パーフェクトワールド』

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『パーフェクトワールド』の作品概要

【放送】

2019年4月16日(火)~

毎週火曜日21:00~

【原作】

有賀リエの同名漫画

【主題歌】

菅田将暉『まちがいさがし』

【キャスト】

松坂桃李、山本美月、瀬戸康史、中村ゆり、麻生祐未、松重豊 ほか

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『パーフェクトワールド』1話のあらすじ

川奈つぐみ(山本美月)は、インテリアデザインの会社に勤める独身女性。学生時代から”絵を描く仕事”に就く夢を抱いていましたが、その夢は叶わず、今は事務員として働く日々を送っていました。

そんなある日、つぐみは、設計事務所と打ち合わせをしている上司に呼び出されます。するとそこには、つぐみが高校時代に思いを寄せていた鮎川樹(松坂桃李)が同席していました。

樹は現在、設計建築士として働いているとのこと。12年ぶりの再会に心を躍らせるつぐみは、高校時代の話に花を咲かせます。つぐみが何気なく「もうバスケはしてないの?」と樹に聞くと、なぜか周りは気まずい空気に……。

その後、車イス姿の樹を見て、言葉を失ってしまうつぐみ。会社の人の話では、樹は大学の時に事故に遭い、歩けなくなってしまったとのことでした。

そうとも知らずに「もうバスケはしてないの?」と聞いてしまったことを激しく後悔するつぐみは、居ても立ってもいられなくなり、樹の会社を訪れるのでした。

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『パーフェクトワールド』1話のネタバレ感想

謝りすぎてしまうつぐみ

樹が歩けなくなっているとは知らず、「もうバスケはしてないの?」と聞いてしまったつぐみ。樹の会社を訪れて謝りますが、樹は全く気にしていない様子で、「それ言うためだけに来たの?」と笑みをこぼします。

その後も、何かにつけて謝ってしまうつぐみに「そんなに謝られると、一緒にいるのが申し訳なくなる」と言う樹。

相手の病気や障害のことをよく知らない状態だと、何を手助けすれば良くて、何をしては駄目なのかが分からずに、つぐみのようにギクシャクしたり謝りすぎてしまうものです。

相手のことを知りたいと思っても、どこまで聞いていいものか悩んでしまう。そんな空気をつぐみから感じたのか、樹は自ら自分の障害のことを話し始めます。

大学の時に事故に遭ったこと、脊髄が損傷して今は歩けないこと、排泄障害もあることを淡々と話すのでした。

つぐみの想いが胸に染みる

樹は、”建築士”になりたいという高校時代からの夢を実現させました。イラストレーターになる夢を諦めてしまったつぐみは、体が不自由になっても夢を叶えた樹に尊敬の念を抱きます。

しかし、尊敬の気持ちを抱くのと同時に、車イス姿の樹を完全には受け入れられない自分もいると気づいたつぐみ。それでも、樹と共に過ごすうちに、樹の人間性を改めて好きになり、気づくと恋心が溢れ出るようになっていました。

樹が冗談まじりに「俺、たまに気づかずうんこ漏らす時あるし」と言った時、「好きになったらうんこくらい平気だよ!」と返したつぐみの言葉は本心なのだと思います。

後半は特に、”好きな気持ちが溢れて仕方ない”というつぐみの感情が伝わってくるようでした。ただただ樹という一人の人間が好きで、だから全てを受け入れたいというつぐみの真っ直ぐな想いが胸に染みます。

樹の必死な姿に心を打たれる

上司からコンペを任された樹は、「この体になってからは、人に頼ることはあっても頼られることはまずないから、仕事を任されて嬉しい」とつぐみに話します。今回のコンペはどうしても成功させたいと、やる気をみなぎらせる樹。

後日、つぐみが差し入れを持って樹の会社を訪れると、「樹は高熱が出て病院にいる」と聞かされます。医者の話では、樹は褥瘡(じょくそう)ができてしまったため、入院が必要とのこと。

褥瘡(じょくそう)とは、一般的にいう”床ずれ”のこと。ずっと同じ体勢でいた際に、血行不全で体の一部分が壊死してしまう状態。

目を覚ました樹は、会社の人たちに迷惑をかけたくないから、何としてでもコンペの作業を終わらせたいと言います。体にムチを打って作業する樹に「もうやめようよ。次また頑張ろう」と声をかけるつぐみ。

しかし樹は「次なんてない!いつ死ぬかも分からないのに」と必死の形相で作業を続けるのでした。

樹は腰から下の感覚を失っているので、皮膚が壊死しても気づくことができません。それはつまり、自分の体に異変が起こっても気づきにくいということであり、気づいたときには重症化している可能性が高いです。

きっと樹は、過去にも何度かそんな経験があるのでしょう。だから「いつ死ぬかも分からない」という言葉が出てきたのだと思います。

死を身近に感じながら生きる樹は、だからこそ”今”を必死に生き抜こうとしているのだろうと思いますし、そんな樹の姿に心を打たれました。

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原作漫画との違い

樹の描かれ方

障害の有無にかかわらず、人に助けを求めることが苦手な人は多いものです。ですが樹は、助けが必要な時に、声を出して人に助けを求めることができる人。きっと、樹がもともと持っている強さなのでしょう。

原作漫画では、そんな樹の強さが自然に描かれていましたが、ドラマではどちらかと言うと、樹の苦悩に比重がよっていると感じます。

また、原作漫画の樹は、自分の障害を悲観しすぎるでもなく楽観するでもなく、ただ事実として向き合っているという印象でした。しかしドラマでは、樹の苦しみが、より感情的に描かれていました。

やはりドラマは人が演じるものなので、感情のふり幅を大きくしているのかもしれませんね。

ところで、樹を演じる松坂桃李は、自身のイメージを固定させたくないという理由から、様々な役柄に挑戦しています。正統派の主人公から、サイコパスや娼年といった、幅広い演技に毎回惹きつけられます。

本作では、脊髄を損傷して歩けないという青年役ですが、やはりさすがの演技力ですね。樹の持つ強さと苦悩、どちらもしっかりと伝わってきます。

元カノの美姫がなぜ悪女に……?

原作と一番違ったのは、樹の元カノである美姫の描かれ方です。ドラマでは、”樹が歩けなくなったから別れた”悪女のように描かれていました。

しかし原作漫画では、樹と美姫はお互いに強く愛し合っていながら、二人とも苦しみに耐えられなくなって別れたという流れでした。

美姫は、樹を本気で愛しながらも、周囲の目や重圧に苦しみ、樹を支えきれなくなっていきました。樹は、そんなふうに苦しむ美姫を、自分から解放してあげるために別れを告げたのです。

愛し合ったまま別れた二人の心には、後悔や未練がずっと残ったままでした。

だからこそ樹が、美姫のウェディングドレス姿を見て「美姫が幸せになって良かった。これでやっと前に進める」と涙を流す場面(漫画)は心が震えました。

ドラマは概ね原作漫画に忠実に描かれていますが、ドラマと違った感動もあるのでオススメです。

1話の視聴率は、6.9%でした(ビデオリサーチ調べ、関東地区。関西地区は10.3%)

Writer

Kino

アジア古装劇を愛するライター、kinoです。涙腺の緩さに定評があります。
古装劇以外だと、BL作品も大好きです。マイベストは【月に咲く花の如く】と【山河令】。

ストーリーを分かりやすくお伝えできるよう心がけておりますので、最終話までお付き合い頂けると嬉しいです。

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