【秀麗伝~美しき賢后と帝の紡ぐ愛~】9話と10話のネタバレ。麗華たちは兵の不足を補うために、自分たちと同じ“反朝廷勢力”と同盟を結びました。ところが、志の違う両者は次第に反目していき……。この記事では、ストーリーの詳細と感想をお届けします。
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【秀麗伝】9話のネタバレ
過去の記憶
出血が止まらない鄧嬋は、馬車から降りて故郷の景色を見ようとするも、衰弱して動けそうにありません。
最期は麗華の腕に抱かれ、「一目だけでも彼に会いたい」と陰識への想いを語りますが、それが叶わぬまま息絶えてしまいました。
麗華は彼女の死を嘆き悲しんでいるうちに、過去の記憶がよみがえります。
≡過去の記憶≡
かつて麗華の母親は、王莽の暴政から民をすくうために謀反を決行したものの、官兵からの返り討ちにあいます。
瀕死状態の母を馬に乗せて戦地から連れ帰った父親の後ろには、官兵たちが迫ってきていました。
父親はすぐ近くで麗華が隠れていることに気づき、そのまま隠れているよう目で合図をした後、目の前の崖へ馬ごと身投げしたのです。
その記憶を思い出した麗華がさらに泣き崩れていると、追ってきた官兵たちに囲まれてしまいました。
そこへ、劉玄という男(麗華の母親の弟子)が現れて助けてくれます。
謀反の生き残りである彼は、再び決起するために平林軍に身をよせるとのことで、麗華とはここで別れます。
1人になった麗華は新野へ向かう途中で倒れてしまい、通りすがりの劉家の者に助けられました。
劉家では、劉縯がなにかと気にかけてくれて、麗華が男装していたことも気に留めず「英雄に男女は関係ない」と言ってくれます。
麗華はそんな彼に「劉縯兄上に従い、生死を共にします」と誓いました。
孤立する李軼
決起仲間たちは、命をかえりみず宛へ行った麗華のことを褒め称え、逆に死を恐れてここに留まった李軼のことを臆病だとけなします。
それを聞いてしまった李軼は、ただでさえ李家が破滅して悲しんでいるというのに、ここにも居場所はないのだと感じて悲観的になり、本来の仕事ではない薪割りをしたりしました。
そこに伯姫がやってきます。
李軼が「いっそ宛へ行って死ねばよかった」とつらい感情を吐露すると、彼女は慰めてくれました。
伯姫の悪態
麗華の体調は回復しているもののまだ万全ではなく、ふらついた体を劉縯が支えます。
それを見た伯姫は、「劉縯兄上にまで色目をつかっているのね」と麗華に悪態をつきました。
この侮辱に腹をたてた劉縯は、伯姫に平手打ちをして「目を覚ませ。もっと器の大きな人間になるんだ」と諭しますが、彼女は聞き耳を持ちませんでした。
*
劉秀が宛から戻ってきました。
麗華は彼の姿を見るなり抱きつき、鄧嬋が死んでしまったことや過去の記憶を思い出したことを伝えます。
9話の感想
鄧嬋は最後の最後まで陰識を想っていましたが、一目会うことも叶わずに亡くなってしまい、当時の女性の悲しい生き様をまざまざと見せつけられた気がします。
そんななか、順調に愛を育みつつあるのが主役カップル。
麗華は「今は色恋には興味ない」なんて言っていましたが、無事に戻った劉秀に抱きついたりと好意を示しはじめています。
一方の伯姫は、麗華への嫌がらせや悪態が目に余るものの、落ち込む李軼を慰めてあげる優しい一面も描かれていました。
普通にしていれば気の良い女子なのに、麗華のこととなると なぜあんなにも性悪になってしまうのか。
また李軼も、イキり系男子かと思いきや、意外と打たれ弱いというギャップが面白いです。
【秀麗伝】10話のネタバレ
平林軍との同盟
陰家では、麗華の弟の陰興が「我々も決起に参加しましょう」と言いだします。
しかし、陰識は「表と裏で動いてこそ万全、陰家は表には出ない」と反対しました。
その頃。
麗華たちは決起に向けて順調に準備をすすめていましたが、兵と武器が足りない現実にぶち当たります。
そこで劉秀は、自分たちと同じような反朝廷の組織(新市と平林軍)と手を組んではどうかと提案し、さっそく使者を送りました。
ところが、平林軍のリーダーはすぐに返事をせず、劉秀たちの初陣を見てから決めることにします。
初陣。
麗華たちの軍は見事に勝利をおさめ、それを見ていた平林軍は同盟を結ぶことにしました。
平林軍には、かつて麗華を誘拐した馬武や、麗華の母親の弟子だった劉玄が所属しています。
しかしこの2人は、どうやら純粋に平林軍の配下になったのではなく、何か別の思惑がある様子です。
志の違い
麗華たちと平林軍は、同じ反朝廷勢力ではあるものの根底の目的が違いました。
麗華たちの目的は、朝廷(新朝)を倒して国をたて直すこと。
しかし、平林軍は自分らの地盤を広げるために挙兵しているのです。
目的や志が違う両者は、次第に小さなことで反目しあうようになっていき、ある時には戦利品の取り合いでケンカ沙汰になってしまいます。
劉秀は両者の間に割って入り、戦利品を平林軍に譲るよう自分たちの兵に言いました。
「新朝を倒す目的を果たせていないというのに、これしきの戦利品で争うなど先祖に顔向けができるのか?」
兵たちは争いをやめ、場は鎮まりました。
ところが、ケンカ沙汰が解決したのも束の間で、今度は街中で問題が起きてしまいます。
同盟軍である新市軍の張卯が、民家から強奪をしていたのです。
それを目撃した劉秀と麗華は、強奪を阻止。
そのすぐ後で、平林軍のリーダーの前に張卯を突き出し、裁いてもらおうとします。
「民を安心させるためにも厳罰に処すべきです」
10話の感想
劉秀は初陣で、馬ではなく牛に乗っていましたがこれは有名な史実。
貧しさから牛で挙兵したのだとか。
そして彼は、のちの匈奴との戦いでは“牛で引く要塞戦車”を考案したそうです。
*
順調に戦で勝利している麗華たちですが、人が増えれば仲間内での争いも増えるというもの。
戦利品の分け前で揉める兵たちを、あっという間に黙らせ場をおさめた劉秀がさすがでした。
普段が穏やかだからこそ、いざという時の“怒り”が効果抜群なのでしょう。
怒るといっても決して高圧的ではなく、論理的かつ道徳心に訴えるような叱り方が見事。
また、劉秀は戦で無茶をする麗華にも怒っていましたが、ここでの“怒り”は可愛らしいものでした。
*次回11話と12話のネタバレ感想はこちらから。