『なつぞら』17話。農協の考えに反対し続けるじっちゃん。
なつは、農協が何をしようとしてるのかを知るために倉田先生と農協を訪れ、酪農の現状について聞いてみることに。
組合長の話を聞きなつは納得するが……。
NHK連続テレビ小説『なつぞら』
17話あらすじ
その日の夜、なつは演劇の話は黙っていました。富士子から雪月の話が出て、土産を貰ってきたことがじっちゃんにバレてしまいます。
お土産は夕見子や明美が食べてしまってありません。甘いものが好きなじっちゃんは、「信じられない」という顔でなつを見ました。
翌日の放課後、なつは倉田先生と農協へ行き、組合が何をやりたいのか直接聞きに行きます。農協の話では乳業メーカーが増え、価格の決め方が問題視されているということ。牛乳の価格を決めるのは牛乳の含まれている脂肪分です。
しかし、乳業メーカーで行われている脂肪分の検査は、酪農家には知らせないというシステムもおかしいということでした。さらに、乳業メーカーは、出来るだけ多くの牛乳を確保したいたら、柴田牧場のような大きな牧場を抱え込みたい。
ところが、それでは小さな牧場は乳業メーカーから相手にされず、厳しい状態になってしまう。でも、農協が牛乳を一手に引き受けることですべての酪農家が安定します。
何より農協は、十勝全体を酪農王国にしたいという大きな願いがありました。なつは、農協の言っていることは正しい。そう思うようになったのです。しかし……。
『なつぞら』17話の見どころと感想
柴田牧場と取引しているメーカーは、農協の計画に気づいたのか富士子に「奥様封筒」なるものを渡そうとしていました。
剛男は「そんな取引は今の時代古い」と激怒するも、じっちゃんは「開拓の苦労を思えば何でもする」と奥様封筒は貰っておけと言います。
少しでも家計が楽になるならと、開拓時代の厳しい条件を知っているからこそなのでしょう。現代でいえばワイロですが、じっちゃんは今までの自分のやり方を通すつもりのようです。
信頼関係があり長い付き合いなんだ、ワイロを貰って何が悪いという考え方で、戸村に言わせると、「牧場はじっちゃんそのもの。そう簡単に道を曲げられないのだろう」ということでした。
戸村(小林隆)も農協の計画には賛成寄りのようでしたが、柴田牧場は自分の牧場みたいなもんだからじっちゃんの考えについていくという感じでした。
ただ、結局現状は変わらないので、農協とじっちゃんの若いはもう少し先になりそうですね。
富士子がワイロを受け取らなかったことで、自分が否定されたと想い夕飯をいらないと言ったじっちゃん。その日は、自分の部屋でまんじゅうを一口たべ、「お茶が欲しい、お茶、お茶……」とキョロキョロする後姿が可愛らしかったです。
いらないといった以上、食べない頑固者のじっちゃんですが、やっぱり後悔していたのかも?
また、雪月からの土産に自分の分がなかったと聞いたときのショックな顔。じっちゃんの表情は本作の見どころのひとつですね。