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『いだてん』15話見どころと視聴率。金栗四三とスヤが祝言をあげた!でも金栗はひとり東京に帰る?

いだてんネタバレ NHKドラマ
©DramasNote

ドラマ『いだてん』15話。熊本に帰った金栗四三を待ち受けていたのは、池部家に嫁いだはずのスヤとの結婚話でした。

当然のごとく四三はパニック状態。

しかも、池部家の養子になる話まで持ち上がり、訳が分からなくなり……。

そんな様子にスヤはその場を立ち去ってしまいます。

『いだてん-東京オリムピック噺-』

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15話「あゝ結婚」あらすじ

「池部家の養子になって、スヤと結婚しろ」と、いきなり言われた金栗四三はパニック状態。

スヤは池辺家に嫁いだはずで、夫のある身なのになぜ?

実は、スヤの夫で池部家の跡取りは、四三がオリンピックに出場している真っただ中に、持病の悪化により亡くなっていたのです。

夫を亡くしたスヤは、当然のごとく春野家に戻りますが、広い屋敷でたったひとりになった幾江(大竹しのぶ)は、その寂しさに耐え切れず死んでしまいたいと思っていました。

大河ドラマ『いだてん-東京オリムピック噺』全話エピソード。
1912年、日本が初めてオリンピックに参加したのはストックホルム。しかし結果は大惨敗。『いだてん』は...

放心状態のまま歩き続け、幾江がたどり着いたのはスヤの実家。その時スヤは、庭で鍋を洗っていたのです。

その後ろ姿を見た幾江は、「自分はスヤのことが好きなんだ」と気づきます。スヤと一緒に暮らしたい。

スヤと一緒にいるには、池部家に跡取りが必要ということで、四三を養子に迎えることにしたのです。

四三は、普通は養子縁組してから結婚となるはずだから順番がおかしいとゴネます。

しかし幾江は、「順番はいいんじゃ。自分が欲しいのはスヤだ。スヤと結婚しないなら養子縁組の話もなしだ」と強く言います。

スヤと一緒にいるためには池部家の養子が必要、だから結婚からの養子縁組という言い分でした。

しかし四三は、まだ結婚なんて考えていないと反抗しましたが、自分が丈夫になったのはスヤのおかげだったと気づき、スヤとの結婚を承諾したのです。

大正2年の春。金栗四三はスヤと祝言をあげ、池部家と養子縁組も済ませ正式に跡取りとなったのでした。

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『いだてん』15話の見どころと解説

15話では、冒頭から始まった四三とスヤの結婚についての話が見どころのひとつ。四三は、ストックホルムオリンピックでの敗北を、4年後のベルリンオリンピックで雪辱を果たしたいと考えていました。

まさか結婚なんて思っても見なかった話で、しかも池部家の養子になるとは。四三が抵抗する姿があまりにも必死で面白かったひとコマです。

ただ、まだ師範學校は卒業していないので、四三は単身東京に戻るわけですが、結婚の報告をするタイミングを逃し、ズルズルと月日が経ってしまいます。

夏になると、”日射病”を克服するため倒れても起き上がる練習なるものを始めました。倒れない工夫ではないところが四三らしい発想ですが、とにかく暑さと真っ向から勝負します。

炎天下の海岸を帽子を被らずに、ただがむしゃらに走るという単純な練習。その頃、浜名湾でもかっぱ軍団と呼ばれている学生たちが合宿をしていました。

浜松では水泳が盛んで、かっぱ軍団とは自分たちの泳ぎを浜名湾流と呼んでいる学生集団のことです。

旧制中学の生徒たちは夏に合宿し、自分たちをカッパと呼ぶほど水に親しんでいたようです。当時の水泳は、速さを競うものではなく鎧姿で泳いだりと、武士の秀麗を受け継いだもの。

立ち泳ぎしながら文字を書いたり、腹をわざと水面に当てて飛び込み、沈まないことで水中に仕掛けられた罠を交わす通称:腹打ち飛び込みという技。合宿の総仕上げは、6時間に及ぶ大遠泳で16kmを泳ぐ。

四三が海岸を走っていたこと、浜松ではカッパは泳いでいました。しかし、このカッパ集団から後に金栗、三島に次ぐオリンピック選手が生まれることになるようです。

四三は練習から1か月後に、灼熱のなか一度も倒れることなく40kmを走りぬくことが出来きました。スヤとの結婚生活を置いてでも、四三が克服したかった耐熱練習。ベルリンオリンピックに期待が高まると同時に、野口もまたそんな四三の姿を見てオリンピックを目指したいと思うようになります。

四三は、周りのみんなにも大きな影響を与えていたのがよく分かるシーンでした。

そして、高師範(學校)卒業間近になった四三。この時代は、高等師範学校を卒業したほとんどの者は、全国に散らばり教壇に立つというのが当たり前だったとのこと。

それぞれ赴任先が決まり始めた頃でしたが、四三は教壇にも立たず熊本にも帰らず、マラソン1本でやっていくと決心。幾江とは、卒業したら熊本に戻ってくる約束をしましたが、結婚も養子縁組も破談にしてもいいと考えたほど、雪辱を晴らす決意は固いようです。

スヤは四三の気持ちが良く分かるので、2年待ちましょうと幾江を説得。なんとかマルク収まりました。スヤの笑顔は幾江の鬼顔も笑顔に変えてしまうようですね。

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『いだてん』15話を観た感想

今回は、マラソンを中心と言いより、スヤと四三の結婚の馴れ初めのような話が中心でした。押し切られるように祝言を挙げたものの、オリンピックの費用を調達するため池部家に売ってしまった金栗家の畑は、四三が養子になったことで事実上、金栗家に戻ってきたのでバンバンザイでした。

必死の抵抗だった四三でしたが、何より一番四三を支えてくれたのがスヤだったでしょう。スヤがいたから、スヤがいつも味方でいてくれたから自分は丈夫になれた。そう気づいた時の四三の笑顔は最高でした。

スヤもまた、ずっと心に思っていた四三の妻になれたことは、この上ない幸せを感じたのだと思います。ただ、四三のなかで一番大切なのはオリンピックで雪辱を晴らすこと、一方でスヤの一番大切なのは、池部の母・幾江だと言います。

大切なものが違っても、2人の絆は深いもの。特にスヤの四三への思いは、四三以上に深いのではないかと思います。

15話の視聴率は8.7%でした。(ビデオリサーチ、関東地区)