【慶余年】3話と4話のあらすじ。「紅楼」についても解説!ネタバレ感想。

歴史 / 時代劇
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【慶余年】3話と4話。都に到着した范閑は、なぜか范家ではなく慶廟という場所に連れていかれ林婉児と出会います。彼女に一目惚れをしたものの、名前を聞きそびれてしまいました。その後、范家では二夫人の嫌がらせにあいますが……。この記事では、ネタバレ・感想・考察をお届けします。

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【慶余年】3話のネタバレ

鶏肉の君

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范閑ファン・シエンは罠かもしれないと警戒しながら慶廟けいびょうの一室に入りました。

想定していた刺客はいなかったものの、そのかわりに、食べかけの鶏肉をもった美しい女性がテーブルの下に隠れていました。

別れ際に彼女から鶏肉を受け取った范閑はすっかり心を奪われていましたが、名前を聞きそびれてしまいます。

実は彼女は、慶帝が決めた范閑の結婚相手である林婉児リン・ワンアル(リー・チン)なのですが、2人はまだそのことを知りません。

一方、慶廟にいたのは慶帝でした。

側近の宮典ゴン・ディエンは、范閑が慶廟に現れたのは、彼を一目見るために慶帝が仕組んだことなのではないかと尋ねます。

慶帝はその問いを適当にはぐらかし、逆に宮典が皇太子と交流していることを指摘します。

本来であれば、慶帝の懐刀ともいえる立場の宮典が、慶帝以外の人間と深い交友関係を持つのはご法度です。

しかし宮典は、絵画という共通の趣味をもつ皇太子と私的な交流がありました。

そのことを慶帝に指摘された宮典は青ざめ、すぐに皇太子に会いに行くと「今後は交流を持ちません」と告げます。

范家到着

范閑が范家に到着すると、嫡子の范思轍ファン・スージョーが帳簿係を追いかけ回していました。

案内役の女性によれば、彼は范閑の弟にあたる人物とのことでした。

范閑は二夫人に会おうとしますが、昼寝から起きるまで部屋の前で待っているように言われます。

しかし二夫人は昼寝などしておらず、范閑に嫌がらせをしているだけでした。

肝心の范閑は嫌がらせなど気にも留めず、逆に自分が昼寝をして二夫人を待ちました。

その報告を受けた二夫人が嫌味を言いに行くと、ちょうど范思轍がやってきます。

范思轍は、隠し子でありながら嫡子の自分を敬わない范閑の言動に腹を立て、罰をあたえようとしました。

すると、そこに現れた姉の范若若ファン・ルオルオが范思轍を叱り、「今度 范閑を侮辱したら許さない」とお灸をすえます。

范若若は幼少期に范閑と暮らしていたことがあるため、范閑をかばってくれたのです。

范閑が范若若の部屋に入ると、貴重な品ばかりが置いてあるので驚きます。

これらの品は、范閑が范若若あてに送っていた「紅楼」という小説の更新を目当てに、名家の令嬢たちが贈ってきたものでした。

実のところ、「紅楼」の作者は范閑ではなく実在する曹雪芹そうせっきんなのですが、それを説明しても范若若はよく分かっていない様子です。

2人が会話を続けていると、范閑は父親の范建に呼び出されました。

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【慶余年】3話の感想と考察

ドラマの舞台が京都にうつったため、登場人物が一気に増えました。

その中で印象に残ったのは、范家の嫡子である范思轍。

彼は3話を見るかぎりでは聡明ではなさそうですが、憎めないおバカっぽさがあるのと、やたらとお金にこだわっているのが面白かったです。

一方、ヒロインと思わしき林婉児は、“食べかけの鶏肉を持っている”というインパクトのある登場でした。

主役カップルの2人が出会うシーンは、普通ならばトキメクはずなのに鶏肉のせいで笑ってしまいました。

しかも、范閑はいつまでも鶏肉を持ったままだし(持ったまま昼寝って笑)、3話のタイトルまで「鶏肉の君」だったりと、とにかく鶏肉の主張がすごい。

ちなみに 林婉児を演じるリー・チンは、【驪妃(りひ)】のヒロイン役では冷たそうな眼差しが印象的でしたが、本作では天真爛漫な女性に見えました。

イメージががらっと変わり別人に見えるあたり、さすがは女優です。

ストーリーも相変わらず面白いのですが、今回は伏線と思わしきシーンや台詞が多かったように思います。

特に気になったのは「紅楼夢」というワードで、これは1話の冒頭でもチラッと出てきました。

1話では大学生の張慶が「紅楼夢」の一節を読みながら

この曲と僕の物語は合致する

と言っていたので、やはり「紅楼夢」は重要なアイテムっぽい!?

他に気になったのは

・慶帝がなぜか范閑を気にかけている

・逆に范閑の父親であるはずの范健は、澹州にいる范閑に会いに行ったこともないらしい

・東宮(皇太子の宮)が范閑を陥れようとしている?

・皇太子は范閑の名前を聞いて過剰に反応していた

これらのことから、もしかすると范閑は本当は慶帝の息子なのかもしれません。

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【慶余年】4話のネタバレ

結婚の裏事情

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*分かりやすくお伝えすることを最優先にしているため、一部 シーンが前後している部分があります。

父親の范建に呼ばれた范閑は、今後の人生設計を聞かれて「ガラスや石鹸をつくって売る」と答えました。

ところが、この世界にないであろうはずのそれらの品は、亡き范閑の母親がすでに発明して売っていたのだといいます。

その商売は莫大な富を生み出していましたが、彼女の死後は、慶帝の妹である長公主が皇室の“内庫”で管理しているとのこと。

(長公主は ヒロイン林婉児の実母

長公主は慶帝と血のつながりはありませんが、皇太子と派閥を組んでいるため大きな権力を握っています。

そんな長公主に内庫を牛耳られたくない慶帝は、「林婉児を娶った者に、“内庫”の管轄権を与える」と宣言したのです。

その結婚相手こそが、范閑でした。

つまり、范閑が林婉児を娶れば、母親の商売(内庫)を取り戻せるということ。

「お前の命を狙ったのは、内庫を手放したくない皇太子一派かもしれない」

范建はそう推測しましたが、范閑は二夫人のことも疑っている様子です。

范建が二夫人を問いただすと、二夫人はかつて周家職を送り込んだことは認めたものの、范閑を殺そうとはしていないと主張します。

もしも本当に殺す気ならば、足のつく周家職は使わないと。

二夫人は潔白を示すために、これまでの態度を一変させて不自然なほど范閑に親切にしました。

滕梓荊の侵入

再び范閑と2人になった范建は、滕梓荊トン・ズージンには用心するようにと忠告します。

滕梓荊は死んだことになっているはずですが、范建はなぜか、滕梓荊が生きているのを知っているようでした。

それだけでなく、范閑が都に滕梓荊を連れてきたことさえも把握しており、「奴は役人を殺した罪人だから関わるな」と釘をさします。

話は内庫のことに戻り、内庫を取り戻したい范建は林婉児との結婚をすすめました。

しかし、“鶏肉の君”に思いを寄せる范閑は断ります。

実は“鶏肉の君”こそが林婉児なのですが、范閑はまだそのことを知りません。

その晩、范閑の部屋に滕梓荊が侵入しました。

長公主の策略

皇室の財源ともいえる“内庫”を手放したくない長公主は、娘(林婉児)の結婚を取りやめてほしいと皇太后に泣きつきますが取り合ってもらえませんでした。

ほどなくして慶帝に呼び出された長公主は、范閑を陥れようとしたことを疑われます。

長公主は否認したものの、共謀者の皇太子があっさりと罪を認めたため悪事が露見しました。

慶帝からきびしく注意され、皇太子派の多くが罷免されます。

しかし、范閑の暗殺を諦めていない長公主は、まずは范閑が書いているという小説「紅楼」の秘密を探ることにします。

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【慶余年】4話の感想と解説

感想

范閑の現代の知識がようやく生かされるかと思えば、彼が作ろうとした硝子も石鹸も、すでに母親が作っていたとは驚きです。

もしかすると、范閑の母親も転生者だったのでしょうか。

一方、いじわるな二夫人は、ただ嫌味なだけで范閑を殺そうとはしていないようです。

話の流れからすると、范閑を殺そうとした黒幕は長公主だと思われますが、だとすれば彼女の娘である林婉児との恋模様はすんなりといかないかもしれません。

いくら相思相愛でも、国の権力者である長公主が結婚に反対しているので、この先も一波乱ありそうです。

それにしても慶帝は、内庫の管理権を范閑に継がせようとしていますが、赤の他人に継がせるとは思えないのでやはり隠し子なのではないか??

「紅楼」とは?

4話でもまた小説「紅楼」の話が出てきました。

調べたところによると、実際の「紅楼」はほぼ全編にわたり架空譚の形式をとっているものの、物語はあくまでも現実感があり緻密に描かれています。

【慶余年】も大学生の書いた小説という架空譚でありながら、描かれる物語はあくまでも現実的。

2つの世界観は少なからず一致しているように思えます。

ちなみに、「紅楼」は【紅楼夢】というタイトルでドラマ化もされており、本作で林婉児を演じたリー・チンも出演しています。

 <紅楼のストーリー>
上流階級の貴公子である賈宝玉か・ほうぎょくを主人公とし、男女の交情や上流階級の生活を細密に描いた有名小説。ロマン中心のストーリーというよりも、貴族たちの心理のひだが繊細に描きこまれているのが特徴です。
「慶余年~麒麟児、現る~」©Tencent Pictures Culture Media Company Limited/©New Classics Television Entertainment Investment Co., Ltd.