『なつぞら』20話。
個人の問題と集団の問題をテーマにした舞台「白蛇伝説」の練習が迫りました。
演劇部に女はひとりしかいないという倉田先生に、よっちゃんもいると突っ込むなつ。
しかし先生は完全スルー……。
ちょっぴり面白いそんな場面からスタートしました。
NHK連続テレビ小説『なつぞら』
20話あらすじ
門倉やよっちゃんも加わり、本格的に始まりつつある演劇部。倉田先生は、劇の背景に使用する絵をいつも美術部に頼んでいたと言いますが、今回はイメージが違うとのこと。
先生は、雪次郎になつは絵が上手だと聞いたからと、なつに舞台美術を頼みますが「自分が書くのは落書きみたいなもので、好きなのと上手なのとは違う」と言います。
そこで先生が思い出したのが、雪月に飾ってあった絵で「あんな書き割りが出来るといいんだが」と……。
その絵は、天陽が書いたもので、雪月の雪之助が気に入って天陽から譲ってもらったとのこと。
その日の夕方、なつは天陽の家を訪れ先生が天陽に、舞台美術をしてほしい旨を伝えにいきます。
天陽は、あまり時間は無いけどと言いつつも、快く引き受けてくれました。そんな中、天陽の父・正治が搾りたての牛乳をなつに飲んでみてほしいと持ってきます。
柴田牧場の牛乳とどう違うのか、飲み比べてほしいというのです。なつが一口飲んでみますが、柴田牧場の牛乳とほとんど変わらず美味しい牛乳だといいます。
ところが、メーカーでは正治の牛乳は柴田牧場で分けてもらった干し草で育てているのに、脂肪分が少ないと格付けされ、安値で引き取られてしまうということでした。
その後、自宅に戻ったなつは、じっちゃんと剛男に正治の牛乳の話をしてみます。じっちゃんは、干し草を分けたからといって、すぐにいい乳が出るわけではない。牛飼いは難しい、何でも人のせいにするのは簡単だといいます。
剛男は、農協の責任でもあるし、団結するまでは小さな農家を助けていくしかないからと、自分が天陽の家の牛を見に行くことになったのです。
『なつぞら』20話の見どころと感想
牛乳の脂肪分は、メーカーで調べるものの、その結果は酪農家には報告されません。メーカー側は、それを利用して小さい農家から安価で仕入れしているような気がしました。
柴田牧場で絞ったものと、天陽の家で絞った牛乳の脂肪分が同じでも、やはり小さい農家の格付けは低く設定されてしまうのかもしれませんね。
もしメーカー側が、そういったズルをしているのであれば、これこそ農協の力が必要になるはず。じっちゃんも、きっとわかっているはずですが、これまで全部自分でやってきたから今更農協に頼りたくないのでしょうね。
でも時代は移り行くもので、受け入れるのも仕方ないことなのかもしれません。現に、天陽の家がそういった対象になっているのであれば、じっちゃんが農協に同意する日もそう遠くはないと思います、なつの劇で心が揺れ動くかも?ですね。
さらに、「白蛇伝説」の台本も完成しました。思いのほかセリフが多いと嘆くなつ。何よりもじっちゃんのための芝居。
台本の中身は、じっちゃんが傷つかないものに仕上がっているのか?富士子に確認してもらうと、大丈夫とのこと。じっちゃんの過去を知らない先生は、どんな台本に仕上げたのか?なつの初舞台が楽しみです。
20話の視聴率は22.4%でした。(ビデオリサーチ調べ、関東地区)