ドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』3話は、前回「ソウルケイジ」の後編。
高岡(寺脇康文)と思われる手首のみが発見され、殺人事件として捜査班が動きました。
一体誰が高岡を殺害したのか、なぜ手首だけが遺されたのか。
捜査の裏で描かれるそれぞれの”愛”にも注目の展開です。
ドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』
3話「ソウルケイジ」後編あらすじ
現場にあった傷から、手首は高岡のものと判断され捜査が進められていました。
姫川班は調査した結果、高岡は内藤和敏ではないかと推測します。
本物の高岡は自殺し、内藤和敏が高岡に成りすましているのではないかと……。
そしてもうひとり、高岡が行方不明になった直後から行方が分からなくなっていた坂林建設の戸部真樹夫という人物が捜査線上に浮かんでいました。
内藤と高岡が入れ替わっているとしたら、坂林建設の戸部が関わっている可能性が高いと、高岡が亡くなった理由を仮定してみたのです。
✓内藤は戸部がやっていた仕事をネタにゆすり、返り討ちに会って殺された。
✓内藤君江に保険金を受け取らせるため、戸部に自分を殺害させた。
1か月前、三島耕介は中川みちこのアパートを訪ねた際、戸部と遭遇します。
みちこが戸部に脅されて体と引き換えに、面倒を見てもらっていると知った耕介は、「俺も同じ境遇だ。自分にはおやっさんがいた。おやっさんが自分を助けてくれた」と話し、自分がみちこの面倒を見ると話したのです。
高岡は、耕介の親代わりとなって面倒を見ていました。
しかし、そこに戸部がどう関わってくるのか……。
ドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』3話の解説と見どころ
高岡と内藤和敏は入れ替わっていた
高岡は、本当は内藤和敏でした。彼は、姉の君江に保険金を渡すために高岡と入れ替わっていたのです。
それも、爆破事故で植物状態になった息子のため。
自分の戸籍を失ってまで息子の治療費を捻出する一方で、耕介に息子の姿を重ねていたからこそ、父親のような愛情を掛けていたのです。
高岡が内藤和敏と断定されたものの、戸部の行方が分からないまま。
高岡の仕事場のガレージについていた指紋と、戸部の指紋が一致し、戸部が高岡の元を訪れた事は間違いありません。
それについて日下は、戸部の自宅を家宅捜査出来る案件は無いかと勝俣に相談します。
今回の家宅捜査の目的は、戸部の悪事の証拠探しではなく、ただ戸部の女から情報を引き出すためのもの。
戸部の自宅からは薬物が発見され、戸部の女は署に連行されたのです。
日下がなぜ、余談捜査をしないのか。これは勝俣から姫川に伝えられます。
日下がまだ若かったころ、本ボシを上げるために勝俣がエサを撒き、それに日下が食らいつて誤認逮捕したのがきっかけでした。
日下は、それ以来”予断”を排除したとのこと。
だからこそ、予断捜査を行っている姫川が危なっかしく見えているということが明らかになりました。
高岡らしき人物の胴体部分が発見!
捜査が進んでいくうち、高岡のものらしき胴体部分が発見されます。
手首のDNAと照合した結果、胴体部分は高岡のものと断定されました。
しかし、葉山がその”違和感”に気づきますが、姫川もまた同じ違和感を感じていたようです。
この時点で、高岡は内藤和敏であることが判明していましたが、”高岡の胴体にしては綺麗すぎる”ということでした。
なつて高岡(=内藤和敏)は、家族と爆破に巻き込まれた際に負った傷があるということ。
しかし、この胴体には数センチの手術痕しか見られません。事故で負った火傷の痕もなかったのです。
その頃、戸部の女に事情聴取していた日下は、女から戸部が自分と出会う前に手術をしていたと聞いたと話していたことから、胴体部分の写真を見せました。
すると女は、その手術痕から胴体が戸部のものであると証言。
これにより、全く違う捜査を行っていたことが分かったのです。
高岡の手首、戸部の胴体、2つのつながりは?
耕介が、中川みちこのアパートを訪れた際、部屋から出てきた戸部と遭遇しました。
その時、父が亡くなった時、子供だった自分に香典を渡した男が戸部であったことを知ります。
みちこの父親も自殺、耕介の父も自殺。
みちこの父は自分に借金があるとウソをつき、体と引き換えに面倒を見ていたことを知りました。
耕介が再びみちこのアパートを訪れ、部屋から出てきた戸部と遭遇した際、戸部に”香典”の10万円を突き返します。
耕介が高岡の元にいる青年で、三島の息子であることに気づいた戸部。
耕介は、みちこに止められるまで戸部に殴りかかったのです。
戸部はその足で高岡の工場までいき、今度は高岡に殴る蹴るの暴行。
さらに、姉の君江に店に一般人が入れないようにしてやろうか、入院中の息子の酸素ボンベの管を数本抜いてやろうかなど、自分の周りの人に危害を加える発言をしたのです。
自分だけならただ耐えていれば良かった。
しかし……、姉や息子、耕介にまで危害が及ぶとなると許すわけにはいきません。
高岡は、戸部を突き飛ばして倒れさせ、近くに会った工具で感電死させたのでした。
戸部の体をバラバラにし、自分が死んだように見せかけるため、自らの左手首を切り落としたのです。
手首も胴体もDNA検査では高岡と判断されたのはなぜか?
最初に発見された手首は、高岡のもので、胴体は戸部のもの。ではなぜ同じDNAが検出されたのでしょうか。
それは、手首を戸部の血液に漬けておいたからでした。
手首が赤くなっていたのは、戸部の血液で染まっていた証拠。
片岡の手首から発見されたDNAが戸部のDNAとは知る由もありません。
戸部の血液に漬けておくことによって、自分のDNAを隠したということになります。
では、高岡は一体どこに姿を消したのでしょうか。
それは、前回姫川が話を聞きたいと訪れた”ホームレス”。前記事で、ホームレスは高岡ではないか、ということと、高岡が内藤和敏ではないか?という事が予測通りとなりました。
高岡は、耕介を本当の息子にように思っていて、何よりも彼を守るために戸部を殺害したのです。
そして高岡と戸部の関係は、”内藤が高岡になりすますコーディネートしたのが戸部”だったということでした。
ドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』3話を観た感想
今回は、事件の裏で描かれるそれぞれの”愛”についても大きく描かれました。
事件は高岡から耕介に対する深い愛情から起こったもので、高岡は人知れず亡くなっていました。
彼の左手には大きな意味があり、それを切り落とすことは高岡にとてもこの上なく辛いものだたと思います。
小さい頃から、耕介の頭を撫でた左手、耕介と繋いだ左手、耕介に仕事を左手、耕介の肩を叩いた左手。
高岡にとって左手は大きな意味があり、耕介の成長と共に歩んだ大切なものだったのです。
本当の息子のように耕介を大切に思っている現れでした。
そんな大事な左手を失くしてまでも、高岡は耕介を守りたかったのだろうと思います。
『ストロベリーナイト・サーガ』3話の視聴率は6.6%でした(ビデオサーチ調べ
関東地区)